Paranoia Papers 公演情報 Paranoia Papers」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.8
1-6件 / 6件中
  • 満足度★★★

    両方の章を観劇。
    なんとも禍々しい、剥き出しの舞台を観た感じ。
    作品自体が媚薬の様な、妙な薬を気化させて劇場中に散布してるんじゃないかと思うほど、
    途中から頭がトランス状態と言うか、軽く感覚を痙攣させられてるみたいな気分で観てました。

    人が確かにそこにいるのに人形の様な扱い、無機質な物の様にそこに有る、演出などを含めて、
    両章で6時間くらいの、非日常を味わえました。

    ただ好きか?と問われると好んで観たいテイストではなく爽快感を味わえる訳でもないので、
    この雰囲気の作品は本当にたまに観るくらいが丁度良いと思います。

  • 満足度★★★★

    鑑賞日2017/06/02 (金) 15:00

    価格7,000円

    最終日のぶっ通しを観劇。
    エロ、グロ、バイオレンス、ハードボイルドとお馴染みの要素ア・ラ・カルトながら従来比で笑いの要素も大幅増量(エロも増量気味か?)。
    黝の章・赭の章を通しで、さらにアフターイベントまであって休憩を含め6時間近い尺でありながら思ったほど長く感じなかったのは短編集であることに加えて案じたほどダークではなかったこと、そしてその笑いで緩和していたことなどが要因か?。
    「血糊が飛ばない虚飾集団廻天百眼」的でもあったか?(笑)

    ネタバレBOX

    黝の章2編目「ウェストご夫妻の偏り尽くした愛情」のスプラッタ・コメディは今までになかったパターンかもなぁ。もしや、あの方を客演に迎えた効果?

    赭の章1編目「ジルドレと黒魔術」で、舞台下手後方の幕の向こう側で少年たちが惨殺される場面、その様子が下手袖あたりに設置された灯体により舞台上手壁にその様子が影絵のように映し出されていたのが巧い。観客は下手の幕を(その陰で起きていることを想像しながら)注視しているのでは?
  • 満足度★★★★★

    鑑賞日2017/06/04 (日)

    「黝の章」圧倒的。衝撃的。突き抜けてる。久々にヤバいもの観た。こういう事が出来る劇団が未だ小劇場シーンに居る事の凄さ。演出のハードさが尋常ではない。背徳で淫靡。エログロナンセンス。
    「赭の章」一度に2作品観るには内容が濃過ぎ(ーー;)「黝」に比べて、より個の俳優の力強さが印象的。中でも川添美和の劇中の姿が怖過ぎる。自劇団で見せるあの迫力は何なんだ。客演先での柔和な姿とのギャップが凄い。

    ネタバレBOX

    「メンゲレとグレーゼで」のっけからヤバいのだが、それがどんどんエスカレートしていく。其処までやるのか感が凄い。里仲景の見せるグレーゼが無茶苦茶ブッ飛んでて素晴らしかった。偏執狂に相応演技。
    「ウェストご夫妻の偏り尽くした愛情」3本の中でコメディ感が唯一あった。振り返っってみると、実は一服の清涼剤かよ。という作品。川添美和だから許されるキャラ造形と、一歩引いたツッコミが効いていた沈ゆうこがやっぱり良い。
    「ジャンヌダルク異端審問裁判」ジャンヌに大森さつきキャスティングしている時点で勝負あり、な感。Voyantroupeだらけのキャストで演出意図も確り。素晴らしく感情が揺さぶられた。時代への憤りが真っ直ぐに悲劇だった。
    「ジルドレと黒魔術」猟奇的な部分より、もはや春名風花の心が挫かれるシーンが全て。あれ、ズルいわ。目に涙溜まっていくのがハッキリ分かって、うわーってなる。そして、沈ゆうこ、裸眼でバッチリメイクも良い。
    「快楽刑」度重なるエログロに慣れたのか、ただの純愛物語と捉えている自分が恐い。バイオレンスな部分も殆ど受け入れていて、ラストの大森さつきの告白に胸熱。という、振り返ってみると自分が何を観たのかよく分からん状態に。
    「バートリ・エルジェーベトリバイバル」もう川添美和に尽きる。綺麗で怖い。ラスト「アレ」しかないだろっていう微笑みが完璧過ぎ。妖艶。自劇団で付けられる演出が凄くハードなのか不思議。けど、これが彼女の本来の姿なのかな。
  • 満足度★★★★

    黝の章、赭の章、両方とも観劇
    観せたい場面、絵面がある作品は他の部分が疎かになりがちだけど、本作品はストーリーも台詞もリズムもしっかりしていて非常に面白く、観せたかったであろう場面が美しく効果的だった。パラノイアを描いているのに普遍性を感じるのが恐ろしかった。
    また場面を切り取って記憶となるタイプの作品だけに、絵になる俳優さんが多くて目をひかれた。

    ネタバレBOX

    演劇作品での裸体について思うこと。作品に女性の裸体が出てきた作品を観たのは今回で2回目、1回目はゴキブリコンビナート。欲情させたいという意図ではないのに、観ていて欲情してしまうのでは作品の邪魔をすることになる。大声が不要な場面で台詞を大声で言っているようなもの。ゴキコンも偏執狂も共通するのは観劇の主観(主人公もしくはその世界の視点)で見ると、女性の裸が欲情の対象ではないということ。ゴキコンは出て来る男性はみんな女性ではなく男性に欲情していたし、偏執狂の作品では、裸体の女性は、人というより物の扱いだった。
  • 満足度★★★★

    鑑賞日2017/06/05 (月)

    「黝(あおぐろ)の章」(途中休憩10分込み150分)を拝見。

    ネタバレBOX

    短編3本のうち、初っ端の『メンゲレとグレーゼで』は、題材も・見せ方も、往年のアングラ芝居を彷彿とさせるコンテンツ。
    まず何よりも、里仲景さんのカラダを張った熱演に好感。
    更に、劇中、市松さんに、名無しの千夜子さんが披露した引き締まった肢体。恐らくは演出の意図以上に、ストーリーの猟奇性を際立たせる効果があったと思えた。
    ただ、終演後、本水の後始末をする出演者たちの「お行儀の良い」様子には、一気に興ざめさせられた。人手の都合もあるのだろうが、ここは『メンゲレとグレーゼで』出演者以外の人間にやらせるべきでは?

    2番手の『ウェストご夫妻の偏り尽くした愛情』は、個人的には一番好みな、スプラッタ・ラッタッタ♪な作風。
    今宵の3作品の中では「箸休め」的な、深みに欠けるストーリーなれど、それがかえって、観客の関心を個々の役者陣の演技に集める結果になったのでは? 個人的には、淑女からビッチ⁉︎までこなせる川添美和さんと、さりげなくコメディリリーフな沈ゆうこさん…お二人の存在感がとりわけ好ましく感じられた。

    最後の『ジャンヌダルク異端審問裁判』は、この団体さんの過去作『Cendrillon ~サンドリヨン~』や『OZ♀4♂3』を強く意識させられた作風。
    でっ、(ワタシ自身も含めてだが)観客の皆さん、絶対にジャンヌ役・大森さつきさんの力演を称賛されるに違いないだろうから、ココは敢えて?!(大森さんと同じく上掲2作品にも出ておられた)平良和義さんの骨太な演技を讃えることにしたい!

    3作品全てを観終わっての感想だが、癖の強いテイストなれど、前評判ほどエッジの効いた出来とは思えなかった。とはいえ、上演時間の長さをさほど感じさせない、オトナの演劇だったかな…良い時間を過ごせた。
  • 満足度★★★

    155分(休憩15分)。

    ネタバレBOX

    「ジルドレと黒魔術」
    ジャンヌダルクに入れ込むジルドレ公爵(窪田郵次郎)はジャンヌになりそうな少年を探しては殺してを繰り返す。金銭的に困窮しているところへプレラティ(紅日毬子)が現れ、ジルドレはジャンヌではなくプレラティへのめりこんでいく。少年殺しでつかまった裁判でプレラティはジルドレの罪をでっちあげるが、ジルドレはその声の素晴らしさを絶賛する…。
    「快楽刑」
    ヤクザのボスとその婦(大森さつき)は、ヤクの件で警官に追われる。警官殺しとヤクの件からボスを守るため、情婦は、別の警官と寝る。そのことで激怒したボスは、警官と情婦をヤクを焚きこめた部屋に括り付け狂わせようと拷問にかけるが、情婦への愛情を捨てきれないボスの態度に弟や舎弟は反発し、情婦もまた自分のボスへの愛情から、煮え切らないボスへ怒りをぶつける…。
    「バートリ・エルジェーベト リバイバル」
    夫?からの愛情を受けるべく、その美貌を維持し続けようと、若い女の血を飲み、風呂につかりと、ぶっ飛んだエルジェーベトは、罪に問われ暗闇に幽閉される…。

    偏執狂という意味では、ジルドレが一番面白かった。口八丁でジルドレの信用を得て、ジルドレの娘マリー(春名風花)をジャンヌとして生まれ変わらせようとするプレラティという異常者以上に、プレラティにのめりこむジルドレの姿が良い。時間的に短いながら、変化があって面白かった。
    快楽刑は、むしろ純愛なのでは。なんか、ヤクザな方々の主張が、どこかコミカルに聞こえてしょうがなかった。偏執というより愛情深い話だったなと思う。
    エルジェーベトは、ちょっと散漫な印象。ラストのバートリの主張のシーンは見ごたえあったけど。

    おっぱいの見せ方が、「偏執」をより際立たせるような感じだとなおよかったかな。

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