満足度★★
初見の劇団。ホンの中にきらりする台詞。
そして、アナログスイッチ秋本雄基さん、西村蒼さんが良かった。
秋本さんはアナログスイッチではなく、他劇団の公演で何回か。西村さんはアマヤドリの客演で拝見。
その他の出演者の方は初めての方ばかり。
あと、廣瀬樹紅さん、金森悠さんが配役の面白さもあったのか、観ていて良かった。
個人的にこのような表現は失礼になると思うのだが、冒頭シーン。「アマヤドリを観ているよう」と申し訳ないが思った。
物語を紐解く経過や、起→結の表現の仕方。
どうしても、そう、思えて仕方なかった。
いわもとよしゆきさんの書く台詞や、きっと、やりたい方向性は好きなのでもうひとつ、もう、ふたつ、踏ん張って、「伝える」って事を
自分でしかない具現化の表現を観たいと思った。
けして、嫌いな感じではないだけに、少し寂しい。
言葉をしたためるものが紙飛行機だったり、折り鶴だったり、「飛ぶ」事ができるものだったのは意味がありそう。個人的には好きな小道具でした。
前列を少ない配列にしたのは、増席し易いのもあると思うが、舞台配置との関係もあるかと。上手よりに舞台は組まれて、下手は動線が持たされていた。
バルコニータイプの2階部分も使用。
吉祥寺シアターや、花まる学習会王子小劇場も規模は違えど、そのような使い方が可能。
昔、むかしのおとぎ話。
人間が作り出したブリキと人間との共存が崩れていく。
明確な惡が少し、弱く、紐解く物語がふわふわしてしまう。
そこに起こった「こと」に対しての
「悲しみ」と「怒り」がもっと、明確になるとおとぎ話の
怖さというか、伝わったのかと。
満足度★★★★
機械に人間の遺伝子を組み込んだ「ブリキ」と人間が共存する未来、ブリキの行動には制限を設けるべきとする側が政権を取ったことで起こるあれやこれや……。
具体例は覚えていないが子供の頃に胸をアツくさせて読んだり観たりした作品群に通ずる懐かしさに切なさも加えファンシーにコーティングしたSF風寓話、終盤のある会話に切なさを感じたら、実はフラグだったり、なんてことも。(後付けの理屈だ(笑))
確かに差別や偏見に対するメッセージもあるものの、それを声高に叫ぶのではなくそれによって起こることに重きを置くのがかつての少年向け/子供向けの作品群を想起させたのか?