BANRYU<蟠龍> 公演情報 BANRYU<蟠龍>」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.7
1-9件 / 9件中
  • Paperback Writer~♪

  • 満足度★★★

    白装束の7人が飛び跳ね転げるので芝居というよりまるで組体操のよう。3人一役なのも意味がわかりました。エネルギー量が半端ないですものね。そして白装束だからこそ小物をちょっと足して色々な役にかわるアイディアも良かったです。

  • 満足度★★★

    三味線の素晴らしさに助けられていると思いました。

  • 満足度★★★★

    2008年初演、その間に起きた東日本大震災をしっかり本公演(2017年版)へ取り込んでいると思う。その観点の違いを意識させるが、その状況変化もさることながら、本公演は人間の欲望…その普遍的なテーマを役者の演技力で魅力的に観せているところ。常時、役者は舞台におり一人ひとりの演技力と豊かな表情が素晴らしい。

    物語は、青森県下北半島の六ヶ所村にほど近いご在所村の奉納祭へ…。
    (上演時間1時間30分:ぼたんチーム)

    ネタバレBOX

    舞台セットは、冒頭(上演前)は中央に賽銭箱、奥に神棚イメージ。さらにその奥に衣装や小物を収納してある箱が置かれている。ほぼ素舞台であるが、ダイナミックにして華麗な演技を披露するためのスペースを確保する。上手に太鼓、下手の客席側に三味線奏者が座り、状況に応じて三味線を使い分け生演奏で魅了する。

    この村では年に一度、小さな龍神様の社を奉る奉納芝居が行われてきた。今年の出し物は、十二支に数えられた龍(蟠龍)が鼠にそそのかされた物語…。本公演は3つの話をヒントに物語を紡いでいる。 その1.龍には天に昇れないタツノオトシゴのような龍(蟠龍)もいたという。 その2.その昔、天空と守敏という二人の僧の法力合戦で生き残った西の蟠龍。都の人間にすかされ騙され落ち込んで、流れ着いたのが下北半島。 その3.自分に嫌機がさした西の蟠龍は、神様に願って役者・龍之介(幕末の頃、病で足を失い義足で舞台に上がった歌舞伎役者・沢村田之助をモデル)にしてもらう。そして人気欲しさに願掛けをする。欲が講じて東の蟠龍に…。

    さて、東日本大震災を挟んだ前後の視座として、原発誘致やその後の事故補償交渉の金額まで台詞で喋らせ、人間の強欲を表す。西の蟠龍・龍之介の芸道への貪欲さを重ね合わせ、その行く末を暗示させる。その表現、冒頭の消防団による消化訓練、それは見事な消火活動をイメージさせるが、震災後はその消化活動に支障、空回りするような滑稽さ。人間の欲が村を衰退させるようなイメージ、そして賽銭箱が廃れが…。

    この人間の欲…普遍的なテーマ(当日パンフで、秦の始皇帝の不老不死を引き合いに記載)を大震災を挟んだ視座で明確に表現する巧みさ。社会状況・情勢を背景とし、人間の深奥を生身の人間が体現(パフォーマンス)する面白さ。震災後の混乱、混沌を感傷に溺れさせることなく、演劇として”観せよう”と構造的に捉えているところ魅力を感じる。

    次回公演を楽しみにしております。
  • 満足度★★★

     時は天長、平安時代から説き起こされる。天に昇れない龍を虫偏に番と書いて蟠それに龍を付けて蟠龍と呼ぶと言う。

    ネタバレBOX

    時折、龍の不満を募らせると雷を呼び風を起こし、大地を揺るがして大きな災害を齎すと伝えられている。その為守敏という偉い坊さんの戒めから逃れた蟠龍が辿り着いた地では龍神として祭り、奉納の歌舞婉曲が催される習わしである。ところで北海道から下北半島、恐山、陸奥、冷水峠、金津山、八郎烏帽子、六ヶ所を通り、小川原湖へ抜ける活断層が存在するのだが、このエネルギー通路を龍脈と称している。御所村の在る辺りは丁度龍の臍辺りに当たる為、龍穴と呼ばれエネルギーポテンシャルが最も高い。
     この地に西の蟠龍と呼ばれた者が神に願って人間の姿に変えて貰い、様々な人間の姿を描くことができる役者、龍之介として登場する。だが、才を与えるという約束は無かった為、芸の道でイマイチうだつが上がらない。偶々、この小屋に東の蟠龍が住んでいた。龍之介は右の膝から下を失う代わりに人気を得る。然し乍ら、足の欠けた役者の芸にも飽きた客をいつまでも同じ芸で引っ張って行けるものではない。それに売れれば増々人気が取りたくなる。それで左足も膝から下を犠牲にして、新たな興味を惹くことにした。そんなこんなで、手も失くし遂には首を残してあとは総てからくりの体になった龍之介であったが、この辺りの描き方は芸道の厳しさと大衆の飽くなき欲求の業を表して興味深い。
    更に、この首を龍の追う玉と見立てて、からくり仕掛けを作った弟子の銀三に入れ知恵をした小屋主の悪知恵も絡んで、東の蟠龍は、人の形をした西の蟠龍の首を食らって昇天した。が、神の怒りを受け現実の世界からは消されてしまった。西の蟠龍は功徳を施したと認められこちらも昇天したと言う。
    何れにせよ、西の蟠龍が、世に在った時に受けた様々な苦難は充分に報われた訳ではないことを人間どもは覚えており、3.11のような大震災が起きると、西の蟠龍の祟りだと考える者も居る。然るに今作、高濃度核廃棄物貯蔵候補地として応募し調査を受け入れるだけで10億の金が転がり込むという話が地元の懐を潤すという話に6割~6割5分程の比重を掛けたとすれば、各核種の被害については1~2割しか触れていない。これはどうした訳だろう。
     福島人災以降、多くの人々が核難民と化し6年。政府は被ばく受忍限度を極めて高い値に設定し直してから多くの避難民を強制帰還させる為に様々な手段を用いている。人災を起こしたF1原発群のうち漸くデブリらしき物が在ると予想される所まで近づけたのは一部に過ぎない。格納容器から漏れ出たデブリ撤去は愚か、放射性核種によって汚染された極めて危険な汚染水をどのように処理するか、できるかについても未だ殆ど手つかずの状態にある。なまじっかなロボットでは余りに高い放射線量の為、直ぐに故障してしまうことは、今までの失敗で明らかである。まして、200種類以上の放射性核種がベントなどの処置によって放出された人災直後の被ばくから、現在では、政府・東電のまやかしや、被害を矮小化して見せる手法によって拡散された汚染塵、汚染土壌他の影響は、無論更に広範囲に広がり、核汚染食物を食べることによる内部被ばく問題が増々重大な脅威となっていることは論を待たない。この程度のことまでは突っ込んで欲しかった。だって2017年版なのであるから。
     生の三味線演奏が入っているのは、気が利いている。
  • 満足度★★★

    これはもう演劇というよりパフォーマンス。役者さんの身体能力・鍛錬に拍手!ですが、私の好みとはミスマッチでした。〈蟠龍〉の物語なのに六ヶ所村へのメッセージに期待をしてしまって(もちろん批評精神はありました)…。昔の世仁下乃一座を観ていた者の発想です。

  • 満足度★★★★★

    鑑賞日2017/03/23 (木) 19:30

    感動しました!とても素晴らしい舞台です!こんな演劇が有ったんですね。龍が表の主題のようですが、実は…。ネタバレになるので言いません!見世物小屋の怪しい…悲しい雰囲気もあり、地方の匂いがプンプンで(笑)龍の業、人間業。踊りも歌も三味も素晴らしい!そして、ラストは龍の怒りでしょうか…。たくさんの拍手を送りたい、そんな舞台でした!ブラボーです!是非、観劇を!星、五つです!(笑)

  • 満足度★★★★★

    鑑賞日2017/03/23 (木) 19:30

    感動しました!とても素晴らしい舞台です!こんな演劇が有ったんですね。龍が表の主題のようですが、実は…。ネタバレになるので言いません!見世物小屋の怪しい…悲しい雰囲気もあり、地方の匂いがプンプンで(笑)龍の業、人間業。踊りも歌も三味も素晴らしい!そして、ラストは龍の怒りでしょうか…。たくさんの拍手を送りたい、そんな舞台でした!ブラボーです!是非、観劇を!星、五つです!(笑)

  • 下手側、最前列に座るのがお勧めです。
    だって三味線の演奏が本当に素晴らしいんですもの。

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