満足度★★★
Bversionのみ観劇。随分と振れ幅の大きな取り合わせでした。
こうなるとAがどんなだったかが非常に気になります。
ハセガワアユムグループ『CANDY CITY』>相変わらずアユムさんの短編は秀逸。
特に今回のような軽やかだけどなんかいろいろ深いぞってやつは大好物です。
反芻してニヤニヤが止まらない。次回のMUも楽しみです!
劇団ミックスドックス『やねうらコスモス』>初見の劇団でしたが、妙に既視感があるなぁと思ったら凄くキャラメルっぽい!
後で調べたら、ここって山根翼くんが以前所属してた劇団だったのね。
全体のこなれ感はともかくSFファンタジーとしてなかなか楽しかったです。
満足度★★★★
A,B両バージョン観劇。
たすいち「堕天のスゝメ」、アリソン・グレイス×フジタタイセイ「Transcendent Express」、ハセガワアユムグループ「CANDY CITY」と劇団ミックスドッグス「やねうらコスモス」
どの団体も持ち味・らしさを発揮。
満足度★★★
鑑賞日2017/02/25 (土) 14:00
テンション違い過ぎる2作品の連続公演。ハセガワさんはいつもより少し年齢高めな女性層の日常(笑)3連作で、男性が演じる天然女性に翻弄されていてます。主軸の加藤さんが刹那可愛いです。ミックスドックスさんはまさに熱い感じ、元気でシャキッとします。時間が足りなかった部分もありますが、短いながらもやり切った感じでした。出来れば、コラボ的要素が欲しかったですね。かつてのMUとシンクロ少女じゃないけどね(HNG)
満足度★★★
鑑賞日2017/02/23 (木)
価格2,500円
Aチームの公演を観てきました。
堕天のスゝメは、たすいちさんらしさ溢れる絵本的なテイスト。ふわっと受け止めたほうが楽しめます。子ども役には手書きのネームプレートが付いていて、名前が覚えやすいのも◎です。
Transcendent Expressのほうは、SFのような古典文学のような小説的なテイストでした。こちらはふわっと受け止めてエンディングを迎えると、消化不良感が半端ではありません。Galaxy Expressのつもりで乗車すると大変なことになります。
海を渡る頃までに、ある駅での一幕を咀嚼しておかないと終着駅を過ぎてしまい、焦ると思います。
最後に客席についてですが、四角い会場の二辺にL字形でぎっしり椅子が置かれており、かなり窮屈です。1時間50分の公演でストーリー間の休憩もなく、伸びをすることもできないので、3,000円でゆったり観られるならその方がいいなと感じました。
満足度★★★★
鑑賞日2017/02/19 (日)
Aversionの方、観て来ました。
1時間50分の上演時間で短編2本。
最初は、目崎剛さん作・演の『堕天のスゝメ』。
深読みすればするほど考えさせられる「現代の寓話」です。
とはいえ、あんまり理に傾かず、作品の牧歌的なテイストに素直に身を委ねてみると…後ろの席にいた小学生の女の子と笑うツボが一緒!
エエ歳こいてるはずのオッさん、大照れでした(笑)
後半は『Transcendent Express』。
The Parkさん『シュレディンガーの家と哲学的な家族たち』以来となる(どんな方かは存じ上げないが)アリソン・グレイスさん脚本、劇団肋骨蜜柑同好会『愛の技巧、または彷徨するヒト胎盤性ラクトーゲンのみる夢』に続くフジタタイセイさん演出の、「悲喜こもごもの鉄道ロードムービー」は、私自身の過去における優柔不断や判断ミスが招いた人生の苦渋まで思い起こさせてくれた、忌々しくもある「逸品」でした。
満足度★★★★
鑑賞日2017/02/18 (土)
初日である18日にマチネのAversionとソワレのBversionを4500円のセット券で観劇。
【Aversion】
明るく楽しいいつも(いや、「いつも以上」か?)のたすいちと近未来の話なのに「昭和の文学臭(もしくは「あらすじ名作劇場」っぽさ(?))」がハンパないフジタタイセイ×アリソン・グレイスのダブルフィーチャー。
たすいち「堕天のスゝメ」
ポジティブなヒロインが次第に○○するが、最後にフッと○○されるという王道中の王道な物語。明るく楽しいたすいちど真ん中!
フェスティバルのオープニングに相応しい快作♪(嬉)
フジタタイセイ×アリソン・グレイス「Transcendent Express」
舞台は近未来だが、モノローグ部分と列車内の出来事という設定とで昭和の文学のような印象が強くそのアンビバレンツにトリップしてしまいそう(笑)。
そう言えばメーテルだけでなく車掌も……いや、何でもないです(謎)
【Bversion】
連作短編というよりは3場の中編に薄めの毒と笑いを盛り込んだハセガワアユムグループ、ロバート・ゼメキスの映画をキャラメルボックスが翻案したような劇団ミックスドッグスともに作家性丸出しあるいはモロ出し(笑)。
ハセガワアユムグループ「CANDY CITY」
3編の連作短編と言うよりは多少の時を隔てた3場で構成された中編、なオモムキ。
日常の「あるある」「ありそー!」を少しだけ誇張した絶妙な虚実のバランスと微かな毒(というか本作ではワサビ的なレベル?)がいかにもアユムさん作品。
女性を演ずる男優に違和感どころかコント感すらないのが不思議。
劇団ミックスドッグス「やねうらコスモス」
初期作品の短縮改訂版とのことでキャラメルボックスの影響がまだありありと出ている上にタイムマシンSFにさらに別のSFネタも組み合わせて、まさに「大人向けジュヴナイル」。
少年時代にSFものをを読んだり観たりしてワクワクした「あの気持ち」が蘇るよう。
時間ものでは定番の1つである「存在の輪」的なアレにもニヤニヤ。
なお、エレベーターの階床ボタンに「ミラクルは開場まで1Fでお待ち下さい」と書いた紙片を貼っておくの、妙案だね。