満足度★★★
鑑賞日2017/03/18 (土)
座席1階1列
シアターノーチラス『うつろな重力』 於:RAFT
「ごめん、私あなたに呪いをかけた」
人の持つネガティブな想いや感情が交錯する、呪いをテーマにしたサスペンス作品。
所謂「いい人」が登場人物に一人も居ません。ギスギスした雰囲気が終始漂っていて陰鬱な気分になります。
でも目が離せない。そんな作品でした。
幸か不幸かは受け取り方次第だと思うのだけど、
不幸が呪いの所為だと思うことで案外納得して前へ進める場合もあるのかな、なんて思いました。
最終的には妹との関係が唯一の救いだったような気がします。
満足度★★★★
鑑賞日2017/03/19 (日)
小さな空間だったので、至近距離で迫力満点でした。観終わった後、「隣の芝生は青く見える」という言葉が浮かんできました。幸せか不幸かは、自分の気持ち次第という思いと、どう考えても不幸な人っているよなぁという思いと、何とも複雑な気持ちになりました。役者さん達の演技もリアルで怖かった(いい意味で)です。見応えのある重厚な空間でした。
満足度★★★★★
鑑賞日2017/03/19 (日) 13:30
価格2,000円
今回の公演も昨年の新宿「ミニチュア」同様、客との距離が近い。3方を囲む客席なのでどこに座るか考える楽しみもある。今回の公演も過去に実際に起こった事件をもとにした作品なので現実感があり、のめり込みやすい。部屋を行き来する人物、その人物の組み合わせで様々な会話展開が起こり、複雑に絡み合っていく面白さ。毎度の事ながら時間が経つのを忘れ、見入ってしまいました。冗談抜きでこのまま同日、2時間後の千秋楽の公演も観ようかと思ったぐらい。(おそらく当日券なかったでしょうが)7月には下北で「無関係な市街戦(仮)」の公演が決まっている様で今から楽しみです。
満足度★★★★★
ストーリーが日常的でわかりやすいため、
何も考えずにサラッと楽しんでしまいました。
……が、見終わってから「幸せの基準・概念」のようなモノと
自分の幸福感について、しみじみ考えさせられております。
満足度★★★★
鑑賞日2014/01/18 (土) 14:00
普通のおうちみたいな場所での公演 役者さんとも至近距離で 一体感がありました。
皆さんの劇団は3度目の鑑賞でしたが、毎回、余韻を残して、考えさせられる部分がありますよね
今回も、不幸って 実は思い込みなのかな?とかちょっと思いました。 次回も期待しております。
満足度★★★★★
人の不幸をビビるくらいの至近距離で存分に堪能しました。
小さな劇場なので限られた人数しか体感する事ができない贅沢な空間。
後味が決して良いわけではないが、それを遥かに凌ぐ舞台の面白さに満足感が漲ります。
まとわりつく不遇を振り払う事すら疲れ切った様子の姉。
幸福オーラバリバリで姉を見下した感じが意地悪気な妹。
憎悪と絆と虚栄が複雑にブレンドされた感情関係が絶妙でした。
姉妹を取り巻く人物もそれぞれにスパイシーで、静かにそして確実に壊れていく姉の姿に説得力を持たせます。
気をつけないと誰もが陥ってしまうかもしれない悪意の罠。
「人間関係ホラー」という新たなジャンルを発見した気分です。
満足度★★★★★
「うつろな重力」観てきました。誰にでも起こりうる不幸や心の葛藤を上手く会話劇で表していて、とても面白かったです。観客と役者さんの距離が近く、まるで劇の中にいるような感覚になり楽しめました。
満足度★★★★
この手のエキセントリックな会話劇は滅法うまいですね。やっぱり人生には言い訳が必要なのかな。見栄を張らずに生きていけるといいのですが。至近距離で80分間堪能できました。
満足度★★★★★
人が持つ嫌らしい面、嫉妬、妬み、虚栄など心の奥底蠢く感情を覗き、時にそれを刺激する。そんな心理劇のようであった。
閉塞感に満ちた部屋でむき出しの感情をさらけ出し、ぶつけ合い、滑稽にも思えるような登場人物。人を赦すこと、分かり合うことが苦しく困難になっている。人の心に巣食う闇の部分を抉り出しながら、その先にある幸せを掴もうとする。鬱積した気持を抑えきれず溢れ出す不平不満、出口が見えない濃密な会話が繰り広げられる。
(上演時間1時間20分)
満足度★★★★
人の不幸は蜜の味、というけれども、この舞台を楽しみにしていた私もその一人だなぁと、複雑な思いをしながら観ました。
そして、存分に楽しませていただきました。
世の中の誰もが、幸せになりたいと思いながら生きてるのに、幸せになりたい!とか、私、幸せです!って実際に口にしてる人は、なんか胡散臭い。
周囲からは絶対に不幸に見える境遇でも、本人にとっては幸せだったりすることもある。
幸せって、言葉にせずに、自分の心でそっと感じていればいいものなのかも知れませんね。
ストーリーを追っていて、そんなことに気づかされました。
結末は、観る人によって感じ方が変わると思いましたが、私は良かったと思います。
客席が舞台を囲む形なので、座る席によって、演者の表情が違って見えると思います。
こういう劇場は、いつも座る場所に迷います。
今回は、入り口の近くに座りましたが、正解で、満遍なく全体が観れたと思います。
満足度★★★★
人は誰しも“嫌な部分”があると思いますが、そんな“嫌な部分”を集め、「呪い」をキーワードとし物語にしたような本作。ストーリーが面白く、登場人物それぞれの“嫌な部分”の描き方も上手い。
常に“どんよりと重い空気”を感じる中、展開していく物語に観ている私の心にも重石が・・・。
好き嫌いが分かれるでしょうが、私は面白い作品だと思います。