陥没 公演情報 陥没」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.1
1-15件 / 15件中
  • 満足度★★★

    鑑賞日2017/02/10 (金) 18:30

    遅れてた感想UPしたので登録。
    昭和三部作の最後、怪しさが消えた魔都東京から高度成長期の東京へ舞台が変わり
    ファンタジー要素はありながらも、ハッピーエンドのラストも含め温かい作品でした。
    大きな枠組みとして生瀬さんにダマされて結婚した事だけが、納得できない所です。

    ネタバレBOX

    詳細かコチラ
    https://blogs.yahoo.co.jp/minamonitokeruhikari/64023754.html
  • 満足度★★

    テレビドラマのようだった
    激しい展開がなく、みていて心地良かった
    古きよき昭和のお話

  • 満足度★★★★

    鑑賞日2017/02/12 (日)

    「見る幸せ」を感じた舞台でした。
    今回もオープニング映像がかっこいい。ユーモアとファンタジーを兼ね備えたケラさんドラマ「怪奇恋愛作戦」の趣もあって楽しめたんだが、昭和30年代の高度成長期を支えてきた世代と、その世代の郷愁というものがこんな感じなのか?とも。一幕と二幕がやや被りすぎの展開にも感じた。ちゃんと話の筋は違うんだけどね。

    アイドル歌手道下ユカリの歌、フルで聴いてみたかったwし、初コ×・コー×の衝撃はわかる気がするw。

  • 満足度★★★★

    流石ケラ作品
    小池栄子が生きている

    ネタバレBOX

    「わが闇」の頃と比べると、細かな部分の詰めが甘いような気がする。
    生瀬役の旦那が去らずに残るところ、幽霊とマジシャンの依存関係など、
    少し疑問が残る。いつもなら、何かしら収束させていくのだが・・・
    ということで★-1
  • 満足度★★★★

    鑑賞日2017/02/15 (水)

    いつもとはちょっと違ったファンタジーな感じもした。でね、鳩さんの気持ちを考えると色々複雑だわ。人間関係のあれやこれやが…。観劇後しみじみと思い返すことの出来る作品ですね。

  • 満足度★★★★★

    鑑賞日2017/02/15 (水)

    座席1階M列14番

    前2作に比べると、ケラさん流毒気がほとんどない、一般的な、ファンタジーコメディの印象でした。

    これは、やはり、ミュージカル界の貴公子を主人公に据えたから、上品な仕上がりを狙ってのことでしょうか?

    とても、面白く拝見しましたが、ケラファンとしては、ちょっぴり期待外れだったかもしれません。

    井上さんが、役として演じている時は、歩き方とか工夫して、演じ切っているのに、台詞がない時に、傍観者として、舞台上に入る時、ついついいつもの癖で、立ち姿がカッコよすぎて、個人的に受けました。
    声のみの出演の御二人、早替りで、別の役を演じる皆さんの、名優ぶりを堪能させて頂きました。

    ネタバレBOX

    シェークスピアの「真夏の夜の夢」のオマージュ的な、大人のファンタジーと言った趣でした。
    丸山窓子役の、緒川たまきさん、儲け役過ぎて、存在感抜群の活躍でした。

    「はるが来た」で、注目した、瀬戸さん、難解な役を愛嬌を持って、魅力的に演じられていました。
    好舞台には、必須の、山崎さん、今回も、大活躍。
    生瀬さん、高橋さん、達の乞食役などの早替り、舞台の趣向として最高でした。

    久しぶりに、客席に笑いの絶えない舞台で、ケラさんのこういう作品も、たまにはいいなあと思いました。
  • 満足度★★★★

    何となく予想していたのとはちょっと違って、ファンタジー要素もあるコメディだった。毒気の少なさが物足りなくもあったけど、登場人物達の会話の妙のケラらしさは楽しめたし、ほっこりと温かい気持ちにも。キャストも装置も豪華で、贅沢な作品だった。

  • 満足度★★★★★

    ■約200分(途中休憩込み)■
    相関図が描きにくそうなややこしくて込み入った人間関係を生かした、とても面白く、惹きつける舞台でした。トリプルコールにも納得♪

    ネタバレBOX

    キヨハルという「道化」が登場したり、幽霊が出没したり、惚れ薬が話を混乱させたり、シェークスピアの喜劇を彷彿させる要素が多々。ハッピーエンドで幕を閉じるのも沙翁の喜劇と一緒。あの2人が元サヤに納まるのは予測がついたこととはいえ、やっぱり感動しちゃいました。。。
  • 『東京月光魔曲』(2009年)、『黴菌』(2010年)に続く、昭和の東京をモチーフにした「昭和三部作」の第三弾。東京オリンピック開幕まで間もない時、あるホテルのロビーを舞台にした、ロマンティックで可愛らしい恋愛群像喜劇でした。瀬戸康史さんの演技が素晴らしかったです。

  • 満足度★★★★★

    鑑賞日2017/02/12 (日)

    2回目の観劇。
    ストーリーが分かっていても、笑ってしまう。
    一人一人が皆面白い。
    オープニングの演出がカッコ良くて、大好きな演出です。

  • 満足度★★★★★

    鑑賞日2017/02/10 (金)

    昭和三部作を締めくくる楽しい舞台で、大いに笑った。
    山内圭哉さんの濃いキャラはいつも笑ってしまう。
    個人的な感想としては、趣里さんの演技が良かった。

  • 満足度★★★★

    すっごく面白かったです!登場人物が多かったので、最初は人間関係を全部理解するのがちょっと大変だったけど、ストーリー展開が面白くて、後半は笑いっぱなし。

    井上芳雄さんや小池栄子さんはやっぱり上手だったし、生瀬さんや山内圭哉さんも裏切らない面白さ。でも予想外に光ってたのが、緒川たまきさんと瀬戸康史君。たまきさんはセリフ回しとか間がすごく上手くて、そんなに面白いこと言ってなくても笑っちゃう。瀬戸康史君はちょっと難しい役だったと思うんだけど、全然違和感なくてウケまくり。
    最後の最後であのセリフはちょっと行きすぎな気がしちゃったので星4つ。

  • 満足度★★★★

    高度成長期のオリンピック景気を背景にしたケラの新作。昭和三部作と銘打っているが、前二作と違って今回はそろそろケラも生まれている時期だ。それを考えれば、田中さんと鈴木さんの家があっという間に大きくなった【セリフ】時期の生理がもっと描かれてもよかったのではないか。いつものケラ喜劇で、役者も揃い、笑って3時間半の長丁場が持つのだが、人間関係や風俗にもっと時代色が欲しい。

    ネタバレBOX

    生瀬や山崎のような人物は確かにこの時代の産物であるが、女性たちはこのように飛んではいなかったと思う。都合よく、天界から戻ってくるという設定も、ケラの芝居らしいが少し安易に使われていたと思う。客はよく笑い満席で、このような芝居(ナンセンス喜劇)をコクーンに定着させた功績は大きいとは思うが、もうひと踏ん張りしまりのある(ブラックユーモアの効いている)作品が観たい。
  • 満足度★★★★

    ケラ作・演出舞台は三つ位、残念ながらヒットに未だ遭遇せず。いや遭遇しても私がそう思わないだけかもであるが(ウェルメイドなタッチが苦手という事は言える)。映像で観た二作の一つは毒が前面に出て悪くなかった。建造物のように芝居を堅固に構築する印象。昨年「8月の家族たち」を観劇したのはケラ氏の「演出のみの舞台」をみたかったからだが、確かな技であった。
    だが今作、気になるのは芝居じたいの結語になる部分、芝居本体よりは、洒落や蛇足と見えなくもない部分だ。(またまた例によって歴史云々の話になりそうだがご勘弁を。)
    昭和三部作という。・・歴史の描き方には二通りある。問題の根を掘り起こす視点と、讃うべき現在へのルーツを再発見・再構成する視点。このように区分すれば、という話だが、この舞台は後者になっている。単純に、前者は現在と過去に懐疑的で、後者は逆に肯定的、という違いに過ぎないが、単なるドラマのタイプの別を超えた根本的な違いがあると、私は思っている。
    3時間に亘る作品をただこの区分で振り分けて批評するのは乱暴だが、重大な分岐がそこにある、と、多くの観客を動員する公演だけに申したくなる所なのである。(くだくだしい論議はネタバレへ)

    ネタバレBOX

    懐疑史観と肯定史観、「作品」の中では両者混在するのが通常だが、話の閉じ繰りが歴史秘話の開陳の体裁なら、後者のそれだと言える。『陥没』はそれに属する。
    もちろんこの舞台は「歴史物語」ではなく、1964年の東京五輪開催に合わせたホテル開業の夢が今花開かんとする、準備段階のホテルの中で展開するドタバタ、ラブコメディだ。史実に触れているのは「東京五輪」くらいである。が、五輪を睨んだ「時」を歩んでいる設定は、強い。必然今の2020五輪を睨む現在にも重なってくるからである。
    さて、冒頭の場面ではホテル建設の夢を語る男(山崎一)とその娘(小池栄子)、その許婚(井上芳雄)が慎ましく暖かな関係を見せている。が、父が倒れたとの知らせとともに暗転、タイトルロールが映像で流れ、本編に入った三年後では、娘小池は夫井上とは既に離婚し、冒頭場面の最後に「気持ち悪い」風情で登場した、父の会社に引き抜かれた有能な新社員(生瀬勝久)と小池はなんと再婚している。小池は取締役社長として現場を健気に仕切っており、従業員は他に事務員(緒川たまき)と、あとは生瀬。そして死んだ父の霊も天界から男女二名を伴って登場する(観客にしか見えない)。
    ホテルのロビーで展開する話の中心は、小池の元夫・井上と、若い新しい恋人(松岡茉優)との婚約式が翌日、このホテルで開かれるというもので、井上の弟(瀬戸康史)と彼らが連れてきた友人?(山内圭哉)、井上の母(犬山犬子)、松岡の高校時代の教師(山西淳)などが出入りする。どういう経緯か逗留しているマジシャン(高橋惠子)、その秘書(だったと思う・近藤公園)、婚約者の女友達の歌手(趣里)も加わる。天界の同伴者二人は丸い電灯で表現され声のみ出演(誰かは不明)、やがて姿形を現すが、その場合はある登場人物の体を借りて行動し、乗り移られた方はその間の記憶をなくしているという案配。天界人の「七つ道具」惚れ薬が厄介な事態を引き起こし、カテゴリー的にはラブコメそのもの。
    冒頭の伏線は、本編の歪んだ状況(生瀬が小池の夫である事、元夫も別の相手と婚約しようとしている事)を、超克すべき視点を残し、忘れた頃にその問題が浮上して解決へと動き出す。撒かれた伏線が最後には拾われ、あるべき形に収まる、完結したドラマになっている。
    その構図を楽しめば良いという話ではあるが、やはりこの劇は「歴史」を落としどころにしている。東京五輪の前年に、こんな事があったとさ、無かった?無かったとは言えないさ、誰も見ていないんだから・・ま、そんなあれこれがあって、つまり日本はあの時代をくぐって、今という時代を迎える事ができたんだね。うん。なんか、感動だね。・・そういうオチで閉じられている。「日本」「歴史」の共有感が介在して成立するドラマのフォーマットを借りて、お客のご機嫌を窺う芝居に落ち着く訳なのだ。

    知られた歴史の「裏話」的な語りとは、史実を「それ以外にありえなかったもの」と規定し、「実はその裏には・・」と寝物語に話すあのニュアンスがある。パロディは、パロる対象が堅固であるほどよく、権力が強大で悪どいほど面白い諷刺を生むのと同じ構造だ。
    芝居はもっと複雑で多様な視点をぶちこむ事も可だが、芝居全体がどういう叙述となっているか、だ。芝居の序盤、世情を皮肉る台詞が吐かれるが、流れにそぐわず飲まれてしまう。
    高度経済成長時代の「秘話」は、昭和の当時の風俗を散りばめながら、しかし人物らの感覚は現代に近く、「誰もが知る」(訳ではないがそんな風情の)歴史=「昭和」のキャンバスに遊ぶ時間である。
    主語は時代。心温まった後味の理由は「現在の肯定」にある。芝居には毒もあったから、肯定された気にならない客も居たかも知れないが。。
    歴史の「肯定」と書いたが、歴史を俯瞰し、それが必然であったという意味で史実が「確定」された時、肯定か否定かという論議のステージは通り越している。
    運命論は、「それ以外に辿る道はなかった」のは宿命、即ち「必然」であって天の道理にかなっている、という叙述になる。複雑に絡み合ったものが解きほぐされ、収まるべき所に収まる物語じたいが「運命論」と言い換えて良いが、この話の中に人間の情熱や努力が無かったかと言えばそうでもなく、運命を「切り開こう」とする人間は描かれている。
    ただ、小ぢんまりな世界での右往左往が、「感動」の次元に持ち上げられるには、やはり「歴史」という大きな物語の力が不可欠であった。肯定された「現在」は、日本という国、あるいは共同体のそれであり、観客はその一員に組み込まれて、等しく祝福に与るという寸法である。
    永井愛の「時の物置」は60年安保の翌年、経済路線に舵を切り、生活の安定と「正しさの追及」(主に政治的次元)が齟齬を持ちながら同衾する事になった日本の、庶民レベルでの風景を描いた秀作だが、受験勉強に勤しむこましゃくれた高校男子にさらりとこう言わせている。「叶わぬ夢を追うより現実を愛した方がいい」
    これを演劇、ドラマに置き換えると、一つの補助線になるだろう。
    ドラマチックたる根拠を「歴史」そのものに置く叙述の方法。ドラマ作家と歴史の依存関係(「歴史」が擬人化して自らを肯定されたがっている、とみれば)が、私には欺瞞に感じられる。互いを称賛しあって付加価値を高めるのは、あながち商業面に限った話とは言えないが、損得勘定の匂いは燻る。
    作劇の才能と集客力を持つ作り手だけに、そこに繊細であって欲しい願望がある。
    渇えた人心には甘い蜜こそ栄養なのやも知れぬが、ナショナリズムという蜜(麻薬?)の扱いに芸術家は慎重であるべし。
  • ケラさんの舞台は初めて観劇しました。「陥没」てなんだろう。なんだったのだろうずっと考えています。

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