SUBLIMATION-水の記憶- 公演情報 SUBLIMATION-水の記憶-」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.1
1-9件 / 9件中
  • 満足度★★★

    狭い舞台にあれだけ雰囲気の出るセットは見事でした!出演者の熱気もあり、見応えありましたが、なぜか“語り落ち”と感じる部分が多過ぎる。少女の曖昧はいいが、話の中の曖昧はきちっと整理すべきかと思います。

    ネタバレBOX

    客入りの前説を関根さんがしてらっしゃいました。これが導入として良いと書いている方もいるようですが、私としては前説の印象が残ったまま、舞台一番最初の台詞の方がそこにいるのは区切りがつかずと惑いました。また、客席の案内、通路に人が溜まってからではまずいと思います。せめて客席に二人は人員を割くべきかと思います。
  • 満足度★★★★★

    舞台セットは見事でした。でも、役者さん達のほうが更に凄かったです。
    とても見応えがありました。

  • 満足度★★★

    鑑賞日2017/02/17 (金)

    セットはどこか懐かしいようなレトロ感とちょっと危うげな雰囲気を醸し出していて期待が高まりました。 温度によって変化する水が記憶する事ってどんな事なのだろうと・・・ キャストは滑舌よく聞きやすかったです。主宰の前説も楽しかったです。

  • 満足度★★★★★

    先ず目が行くのか舞台装置。良く作ってるなぁ〜って素人ながらに思いました。そして、そこでエネルギッシュに演じる役者さん達。舞台が狭く感じなかった。とにかく、良く練られてるなぁ〜って思いました。役者さん達の熱も感じられて。

    簡単には終わらないストーリー展開。
    それが気持ち良かった!
    主人公の女の子は、言葉とは違い曖昧が嫌だったのかなぁ〜。それがまた、曖昧?
    曖昧じゃない、愛が欲しかったのかなぁ〜。
    人間関係は親子も含め曖昧が有るから成り立っているのかも…。

  • 満足度★★★★

    香港に在った九龍城塞は僅か3ヘクタールの土地に推定5万人の人間が住んで居たとされる巨大な建築蝟集体である。

    ネタバレBOX

    土地が狭い分、上へ延びて行った。結果、至る所継ぎ接ぎの蝟集体になった訳だが、独特の水配給システムが構築され、上層階へも給水が為されていた。ジャンボジェット機が、この蝟集体の真上を低空で通過し、水は、温度の変化に応じ固体の氷、液体の水、気体の蒸気と三体に変容するが、タイトルの昇華といい、スチームパンクに絡めた物語の展開といいジェット機の騒音といい、曖昧化する要素の中にある法則性を見付けることで、本筋を見つけ出すことは容易いのだが、狭いエリアに非合法、権力も容易に立ち入れない治外法権的エリアでもあったこの地域でも、治安維持や外敵んい対する防御の必要から自治組織が生まれてくるのは必然であったし、その中で恋が生まれることもまた必然であった。そこに、インフラ基盤の王とも言える水が絡んでくる。当然、地域で暮らす人々の心象変化や口コミによる情報伝達中に仕掛けられた罠などによる情報操作もある。為政者サイドからの分断、破壊工作も警戒レベルを超えて喫緊の問題になっている。これらの諸要素をどこか廃工場を思わせるような混沌たる舞台美術が見事に形象化している。小屋の形状から、座る位置によって物語の見え方がかなり変わるだろう。この点も押さえて早目に席を確保することをお勧めする。
  • 満足度★★★★

    舞台と演出となかなかこっており面白かったです。あいまいというところをどうとらえるか、テーマがちょっとむずかしいので観た方の価値観で作品の評価が分かれるかも。

  • 満足度★★★★

    もっとブレードランナー的な世界観で、
    生と死の混沌とした感情を映しだすのかと思ったが、
    いい意味で裏切られる人間ドラマだった。
    緻密でフレーミングする美術セットが巧みな視覚効果的を生んで面白い。
    最近は誰もが踊らずにいられないのかしれないが、
    ダンスシーンは付け焼刃でなく魅せてくれるレベルが気持いい。
    重たい愛の物語も昇華しやすく見せてくれていた。

    ネタバレBOX

    自分の心も身体も犠牲にして愛する者にささげる。愛されているからこそ殺される。
    そんな昭和的な重量感のLOVEを根底に、曖昧模糊とした謎ときの流れは、
    観る者それぞれの受け取り方で様々な想いを抱かせる。これも狙いなのかな。

    せっかくスキルの高いダンスチームを有するならば、
    シーンチェンジなどに活かしても面白かった気がする。
  • 満足度★★★★★

    鑑賞日2017/02/15 (水)

    座席2列

    『あなたのその曖昧さ、全面的に愛してる。』このセリフを吐くのは、誰もが想像するように主人公の曖昧な女性である。しかし、このセリフがどこで誰に吐かれたのか、そのシーンにはかなり驚いた。

    ”形を壊すスチームパンク LOVEサスペンス!!”という煽り文句。

    この舞台は、登場人物同士をたくみに裏切らせながら、その上で観客をも少しづつ裏切っていく。それも、特定の登場人物と観客しか知らない形で。登場人物と観客がある種に共犯関係を築かせるのだ。これが「形を壊す」。

    まさに設定は、スチーム満載の「スチームパンク」。

    説明書きを読んだ観客は、割り切りたい男と曖昧な女が愛し合うという意味で「LOVE」を想い観劇に臨むのだけれど、この「LOVE」は全く私たちの想像を超えるものだった。

    そして次々と明かされる事実と、暴力描写や30年前の回想シーンは上質の「サスペンス」。

    何のことやらと思った説明書きが全て、きれいに舞台内容をなぞっていることには、ほとほと感心せざるをえない。確かに「真実なんか蒸気の向こうに消えていく。」のだから

    また、舞台装置も見事。確かに狭い。しかし、その狭さも舞台を立体的に見せることや深い奥行きを感じさせること、そしてトンネルをくぐり時間経過を見せることで無限の広さを感じさせる。
    その上で、ダンスシーン、アクションシーン、そしてモブシーンが、最初狭いと感じさせる舞台に収まるのは、演出と稽古の賜物だろう。その上それぞれのシ-ンの出来栄えも高品質だ。

    本来、舞台では難しい回想シーン。舞台装置の大掛かりな変更(例えば、歌舞伎などの回り舞台)が必要と思われる過去への移行も、人物配置の妙ででスムーズに行われる。だから、舞台は停滞することなくどんどん進んでいく。

    舞台開演時の演出も気が利いている。まさに【舞台への誘い】、観客席がこの街との地続きとなり、舞台と観客の一体化を感じさせてくれる。

    まさに観るべき舞台!!!

    追伸:スチームのせいか、結構、劇場内が冷えます。、ひざ掛けを貸与してくれますの   で開演前にいは借りておきましょう。



    ネタバレBOX

    『私の体の60%は世界で最も曖昧な物質で構成されているんです。』
    これが水であることは、舞台のタイトルからも自明の通り。ただ、この水を、スチームであったり、街をめぐる水道管内の水であったり、そして人間に含まれる60%にまで拡張して、そこに宿る記憶の物語として舞台化したお手並みは見事の一言。

    物語を貫くウェンヤンの存在も街の混沌を体現するように魅力的。
    ウェンヤンの分裂症的な性格は、あの街にあった水の記憶に由来するものなのか。
    優等生的だが、曖昧なことを愛し、仲間を裏切り、兄を蔑み、○○を偏愛し、自らの愛の証明のために自傷する。自らの存在の前に、意図のあるなしに拘わらず全ての者をひれ伏させる。しかし、そんな彼女は、街の誰からも愛される(あるいは嫉妬される)存在なのだ。
    彼女は割り切りたい男をも飲み込んでいく。

    水道管に水を送り続ける、【存在しなかったのにすべてを見ていた】ラウ、スチームの中を時空間を渡るように舞い続けるフーグー。彼、彼女は水の近くにいて全てを司っていたのかもしれない。彼らは歌わない、たった2人の沈黙のコロスではないのか。ただ1つ、30年前に嫉妬に駆られてラウがとった行動のみが、自らの役割を逸脱するのだが。

    なお、1つだけ言わせてもらうと、30年前の事件の際にリーと組み合う人物の素性が判らないのが消化不良。クインに暴力を振るっていることから、親なのか夫(ないし恋人)なのか。その人物描写を捨象したことは正解だったけれど、どうにかしてすっきりさせて欲しかった。(どこかで判るようになっていたのかな?)
  • 満足度★★★★

    鑑賞日2017/02/15 (水)

    価格3,800円

    いい作品だと思います。
    いろんな面で過不足がないというか。
    唯一、セットが凝ったつくりになっている分、舞台がせまく感じた程度。
    初日ちょっとセリフトチリが多かったかも?

    表のヒロインは時田愛梨さんなのですが、こいつがただのヒロインじゃない。
    そして本間理紗さんがアナザーヒロインでした。
    出番自体が多いわけじゃないけど物語のキー的な意味で。
    美しいし。

    全体的に女性キャストの圧、熱が高め?男性やや押され気味。がんばれ。

    前作同様、ダンサーチームがかっこよかったです。
    ただ出てきてダンスだけじゃなくて物語にしっかりと食い込んでるあたりとか。

    この下に「舞台を初めて観る方に」というタブがあるのですが、これは人を選ぶかも。好きな人はドはまりしそうな反面だめな人もいそう。
    最初の出会いって大事ですよね。

    ネタバレBOX

    福地さん、某ボクラ団義の久保田さんの影響ちょっと受けてるかな?
    まあマネとかではなくて手法の一部要素を取り込んでみたという感じだし、観てる方はおもしろいから何の文句もないです。逆もあるでしょうしね。

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