探偵物語1980 公演情報 探偵物語1980」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.1
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  • 鑑賞日2017/02/10 (金)

    探偵物語ということで、謎解き物なのかなと思って観に行きました。予想とは違いましたが、おもしろく拝見しました。ここの劇団は初めて見たのですが、また別の作品も観てみたいと思わせてくれました。

  • 満足度★★★★

    最前列だ観劇。常に見上げている状態で首が居たくなりました。
    芝居のストーリー展開も面白く楽しめました。

  • 満足度★★★

    前説にて、本作の題材はノンフィクションとのアナウンス。
    どこまでがノンフィクションかはわからないが、ならではの説得力はありました。
    コミカルなシーン、シリアスなシーンを織り交ぜて創られていますが、
    それぞれのシーンのメリハリが弱い印象。
    題材は面白いと思いました。。。

  • 満足度★★★★

    初めての劇団。設定の1980年はまさに体験した時代だけに、少し複雑な心境でした。馬車馬のように働いたあの頃は何の疑問も持たなかったのです。今の方々にどう映ったことでしょう?
    所長の芸達者ぶりに救われた思いで観劇しておりました。

  • 満足度★★★★

    タイトルと同じ、1980年の某TV局の人気番組「探偵物語(主演:松田優作)」、また少し後になるが映画でも「探偵物語(薬師丸ひろ子、松田優作)」も公開されているが、どちらとも違う、別の意味で観応えがあった。

    「探偵物語」というと謎解きがメインのように思っていた。探偵小説・推理小説の類は必ず名探偵が登場し難事件を解決する。その謎解きの過程が面白いのであるが、本公演、表層的には探偵業のうち、案外、地道な活動を描いている。

    (上演時間2時間)

    ネタバレBOX

    舞台セットは、木枠の立方体を横にし可動させる。レンガ模が描かれた箱数個。それらを場面に応じて動かし、ベルトコンベアー、椅子、テーブル等に見立てる。その組み合わせによって場面の状況が瞬時に分かり、物語に入り込める。親切で丁寧な展開であり物語に集中できるのが嬉しい。

    物語は1980年から現在(2017年)までを描くが、中心は1980年の1年間のみ。父の懇願に応じ大学へ入学したが、その勉学に興味が持てず中退した男が主人公。新聞の求人欄にあった”調査”の文字で入所したのが磯村調査事務所。その実態は探偵業である。仕事には浮気”調査”、企業”調査”など色々な”調査”があった。この物語で主人公が行うのは内偵”調査”というもの。
    物語は、立花製菓という中小企業というよりは零細企業に近い工場で労働組合結成の動きがあり、それを阻止してほしいという依頼である。もちろん労働組合結成は労働者の権利であるが、そこには何らかの意図的なものが感じられ…。この件、漫画「課長 島耕作」のある場面(海外出向時の企業)を思い出す。
    物語は埼玉県を舞台にしているが、この製菓工場の従業員が紹介する蒲田(大田区)など東京の城南地区は中小企業・零細企業が多くあり、日本経済を支えているという社会性の描き。

    さて、内偵が仕事であったが、その実、主人公の”心の内偵”のようにも思える展開である。冒頭、この物語の契機になった(ドイツ)ノンフィクションとしての説明…母を思い、今後の生活に悲観した少年がジャングルジムで縊死したと。その時の心の在りようは子供だったのか、大人だったのかという問い掛け。本公演は37年の歳月をかけて主人公が最後に答える。心の成長は、子供から大人になる歳月に伴うようだ。その時期は明確に現れるのではなく、人それぞれ違う。

    探偵業は、都会(ジャングル)という光景が似合うような気がする。見知らぬ人間同士が身近に存在し接触し合う。地方の共同体では住民の素性が知られ過ぎている。そこでの事件、動機は怨恨・金銭・痴情のもつれなど比較的簡単に特定できる。しかし、都市では人間関係が希薄な分、事件も不可解になる。探偵業の特有な状況が、この物語では潜入先の人との交流を通した人間ドラマになっている。その意味で単なる謎解きドラマより社会性があり、人間味に溢れる観応えのある公演であった。

    次回公演を楽しみにしております。
  • 満足度★★★★★

    初めてcorichに投稿します。劇団東京ドラマハウスの舞台に行ったのも初めてです。ネタばれしない程度でお話しすると、気の弱い若者が探偵事務所に就職し、とある会社の覆面捜査員として潜入し、勇気ある決断から、物事がいい方向に向かったという話。出演者数や熱量が多く贅沢な舞台でした。脚本は丁寧に描かれており、登場人物それぞれに特徴を持たせ、シーン中の解説も多いため、誰にでも分かりやすく、私も安心して楽しめました。役者の方の演技も良く、涙を流すシーンなど間近で観て、圧倒されました。笑いのポイントも沢山あり、性別や年代を問わず、お勧めしたい舞台だと感じました。会場は満席で、年配の方も結構いらっしゃったのも頷けます。これからの作品もチェックしていきたいと思いました。

  • 満足度★★

    鑑賞日2017/02/11 (土)

    座席1階1列

    劇団東京ドラマハウス『探偵物語1980』 於:明石スタジオ

    ♢チームを観劇
    青臭ささはあるけれど、主人公の真っすぐなところに好感が持てました。
    後ろで見守る大人たちも味があって良かったです。
    所長の切れ者っぷりが痛快で、ノウハウやハウツーの説明台詞は思わず聞き入ってしまいました。

    序盤は場面転換が多いのが気になりましたが、全体で観るとテンポが良かったです。
    背もたれの無い席だったのですが、2時間の上演時間も全然気になりませんでした。

    前の方が観やすいとのアナウンスがあったので最前列に座ってみたのですが
    ステージ手前で演技をされることが多いので、最前列は近すぎて逆に物凄く観づらいです・・・(^_^;)
    常時役者さんを見上げる形で、それでも表情が見えないこと多々。
    2~3列目が良いかもです。

    ネタバレBOX

    主人公が探偵を辞めていたのは驚きましたが、
    ラストは全員集合の大団円なハッピーエンドで観劇後感が良かったです。

    「事実と真実」のくだりが印象に残りました。
  • 満足度★★★★★

    探偵物語、どんな内容なのかワクワクして拝見致しました。とても深いお話で、感動しました。自分にも思い当たる事もあり、共感できました。1980年の本当のお話との事で、昭和を感じる部分がとても新鮮で、なんだか懐かしく、楽しく拝見できました。素敵な出演者のみなさま、楽しい時間をありがとうございました。

  • 満足度★★★★★

    鑑賞日2017/02/10 (金)

    素敵な成長物語。ストーリーもステージも丁寧に作り込んである見応えのある作品。客席には1980年に青春時代を送ってたと思しき人多数。

    ネタバレBOX

    探偵の仕事が一件落着かと思ったら、その後にも話が1.5個。こちらも深かった。
  • 満足度★★★★★

    とてもいい芝居でした。ストーリがいいのはもちろんですが、演出もいいのです。

    ネタバレBOX

    今の世の中と照らし合わせて、深く考えて、多くのことを感じました。心に残る言葉がたくさんありました。これが実話であるとは・・・・前向きに生きることの大切さを強く感じました。
  • 満足度★★★★

    なかなか考えさせる、期待以上の作品であった。 

    ネタバレBOX

     表現することの意味は何処にあるか? 無論、受け手に楽しんでもらうということがある。だが、それ以外にもいくつものことがある。その一つに、自分の問題として考えて貰う、ということもあるだろう。今作、そういう部分も含んだ作品だと考える。というのも自分自身考えさせられたからである。
    いくつかとても大切だと思える科白がある。「この街で指を落とす人間は二通りある。ヤクザと工員さんだ。ヤクザは騒ぎ立てるが、工員さんは偉い。黙って痛みに耐えている」旋盤工が親指を落とした、その指は結局くっつかなかった。その時、ヤーコーの多い蒲田の医師が言った言葉だが、当時その工場に勤めていて、現在はヤクザの少ない地域に就職し労組に参加しようとしていた社員の証言である。
     自分自身、蒲田の隣の糀谷に何年か住んで居た。髪を長くしていただけで、スナックに行けばからまれた。風呂屋へ行けば風呂桶は、油が沁み込んで到底使いたいとは思えない代物だった。そんな町でヤーコーとは不思議に喧嘩にならなかった。自分に金が無かったせいもあるかも知れぬ。それに自分が当時遊んでいたのは、新宿だったということもあろう。だが、蒲田が身近な街であったことに変わりはない。そして当時、街場の飲食店が新宿に次いで多かったのが蒲田である。新宿は、堤が稲川会を使ってのした街の一つ、蒲田は覇権を堤と競った五島が、東急系列の電車を通した街でもある。渋谷に事務所を構えていた安藤昇が五島を脅迫した廉でパクられたことも忘れてはなるまい。安藤組は大幹部の花形満が、素手で敵対していた組事務所に交渉に赴き銃殺された事件を契機に組を解散したが、渋谷に本拠を持っていた関係で東急とは縁が在ったのかも知れぬ。(これは地縁の関係という意味だ)
    何れにせよ、現実にはこのように様々な関係が交差してくるのが世の中なのである。そして、この関係には命が掛かるのも事実である。だが、殆どの日本人が、この程度の基本的事実を事実として認識することができない。この事実こそ重大である。話が逸れた。追記は後送する。

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