満足度★★★★
[Team 葉]観劇。
年齢設定80歳!の道子は、相談者の問いに応じて、神様からのお告げ「神託」を得たり、亡くなった人の霊を我が身に憑依させ、生きている人間と会話をさせる、イタコの「口寄せ」を行う、土着宗教の巫女のような存在。
ただし、相談者の宗教的信頼感がベースとはいえ、観客の目に映る彼女は、相手の立場を親身になって思いやる「よろず相談コンサルタント」といったところか。
道子のもとに寄せられる相談事も、道子の息子が引き起こす騒動も、当事者には深刻な事案なのですが、基本、会話が津軽弁でやり取りされるせいか、舞台を見聞きしている側の雰囲気は終始和やか。
1月の今には季節外れなたとえですが、お盆に帰った祖母の家の仏間で、親族や地元の友人たちの世話話や愚痴を肩肘ついて寝そべりながら聞いている…
そんな、ゆったりした気分で過ごせました。
丁寧な話の運びに、役者さんの…とりわけ、道子役・長崎りえさん、道子の弟子役・廣瀬響乃さんの、はんなり・ほっこりとした佇まいに癒された2時間10分でした、とさ♪
満足度★★★★★
鑑賞日2017/01/22 (日)
箱チームを観劇しました。心の温まる素敵な舞台で、観ているうちに、自分の心が解れていく気がしました。青森の田舎町のご近所さんの楽しい(?)関係、家族の関係など、色々考えさせられ感じる事がありました。役者さん達の演技も良く、特にカミサマ役の木村さんの表情や、由紀役の廣瀬さんが愛らしく印象的でした。舞台美術もしっかり作られていて、丁寧に大事に作られた舞台だと感じました。大満足の舞台でした。
満足度★★★★
鑑賞日2017/01/20 (金)
カミサマと呼ばれ長年人々の「苦」を受け止めてきた道子を軸に、当たり前の人々の当たり前の悩みや苦しみを丁重に描く。
土地の方言や風習が物語の確かさを支え、登場人物一人ひとりに親しみを感じさせた。
満足度★★★★★
Team箱を観劇。東北弁(秋田弁?)の会話が分からない部分もあったが
音の響きが柔らかく癒されました。
ベテランが多いせいか安定した芝居に惹きつけられ、最後にはウルっと・・・
あっという間の2時間。本当にいい芝居でした。
満足度★★★★★
よかったわー。
好きだわ、この作品。
心、鷲掴みにされた。
とにかく、道子さんと由紀ちゃんのコンビが素敵。
こんな人がいたら、絶対に相談に行きたくなる。
由紀ちゃん、かわいいしww
こんな幸せな気持ちで帰れる芝居って久しぶりだった。
(Team箱観劇)
満足度★★★★★
鑑賞日2017/01/22 (日)
若干無理くりな感じはあるものの脚本が素晴らしい。
「カミサマ」とはつまり人の「苦」を知る者なのだろう。
「苦」を知って初めて言えることばがあるということを、道子は教えてくれる。
それを伝えることの大切さも。
満足度★★★★★
Team葉観劇。お見事でした。途中まではちょっと冗長かなと思わないでもなかったのですが(でも,振り返ってみると削るべき無駄な部分がない。),銀次郎が戻ってきたあたりからのテンポ,展開,引き込まれてしまいました。ホンが良いのはもちろんですが,演技も良かったですね。もう満足です。ただ,風姿花伝の椅子での2時間10分,さすがにケツが辛かったです。あと,ピタリ定刻での開演,気持ち良いです。
満足度★★★★★
お見事としか言いようがない人間賛歌。
神に救いを求めにやって来る人達の様子を傍観するのは不思議な気分でしたが、いろんな人生を垣間見る事ができて、とても面白いと思いました。
「神様」の概念については人それぞれだと思いますが、私には神様と人間の正しい関わり方のひとつを今回のカミサマを通じて見せてもらえた気がします。
そして観終わった後、カミサマから幸せを分けてもらった様で何とも爽快な気持になりました。
満足度★★★★
この物語は、年や地域によって違うかもしれないが、春の彼岸入りから彼岸明け(3月中旬から下旬)にかけての話(出来事)を神事と心事を融合させたような不思議なもの。舞台が暗転・明転するたびにカレンダーの日に×印が付けられ、日の経過を表すなど丁寧な描き方である。
(「Team箱」 上演時間2時間10分)
満足度★★★★★
いつも現代の名作を上演する劇団。
特に今回は、ずっと興味を持ちながらも観るチャンスのなかった渡辺源四郎商店の畑澤氏の作品とのことで、これは観ない訳にはいかないとTeam箱を観劇。
まず言えるのは、やはり、この戯曲の素晴らしさであろう。
派手な所のない作りで、それでも飽きさせない。
ちょっとした一言にその人物の生活が浮き上がる台詞の巧みさにはうならされた。
嘘かまことか、まことか嘘か。観終ってからも真相はわからない。
しかし、それのすべてを包み込むカミサマの存在の大きさが印象に残った。
満足度★★★★★
殺伐とした日常生活に、ちょっとした安らぎを与えてくれる心地よい物語。
曖昧模糊とした日本的な八百万の神々の存在が、
身の回りの安心と小さな幸せを気づかせてくれる。
人の心の内には神様でなくそれぞれのカミサマがいるのかもしれない。
やすらぎ、刺激、心地よさ、興奮、人それぞれ何かを得られる舞台って素敵ですね。
満足度★★★★★
鑑賞日2017/01/18 (水)
とても素敵な舞台でした。
観終わった後、優しい気持ちになれました。
イタコの口寄せってありますが、人を救うための風習なんでしょうね。
死者との間を取り持って、人を幸せに導き、人には良い所が必ずあることを気づかせてきれる。
カミサマに会いたいです。優しい気持ちになりたいから。今日は救われました。
人に疲れた方に、是非、おすすめです!