るつぼ 公演情報 るつぼ」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.0
1-6件 / 6件中
  • 満足度★★

    消化不良なるつぼ
    以前、確か劇団昴の公演を観た記憶があるのですが、その時程の衝撃は全くありませんでした。

    出自の異なる役者さんが混然としていて、演技の姿勢もマチマチだし、中には、役の意味を理解して演じていらしゃるか不明な方も何人かお見受けしました。

    シアターコクーンという、劇場性からしても、この上演は、不似合いな作品だったように思います。

    大変、時代性を超えた、深刻なテーマであるにも関わらず、1幕はあまりに退屈で、何度も、船を漕いでしまいました。

    この作品は、もっと役を掘り下げた演技をされる集団で、上演されるべきではと感じました。

    魔女狩りの怖さは、いつの世にもありますが、その本当の怖さを、伝えられる作品であってほしかったと残念でなりません。

    ネタバレBOX

    全体的に、ジャンヌダルクを思い出させる作風でした。

    松雪さんは、相変わらず美しいななどと、余計な雑念が湧いてしまうのは、この作品の性質上、失敗なのではと感じたりしました。
  • 満足度★★★

    うーん、厳しい
    何でしょうか、劇の内容のわりに充足感が得られませんでした。

    配役に疑問はあるものの、それ以上にもう一つ「アピール」するものが感じられなかったかなぁ。。。と。

  • 満足度★★★

    言葉の暴力が招く不信感
    新国立版観劇済み。座って見てるだけなのに、緊張感がありすぎる展開にそれを緩和するような場面もあまりなく、終演後には物語の硬質さにグッタリ。つまらない、というわけではない、緊張の途切れない舞台で集中して見られたのは、やっぱり見せ方が上手かったのかな。
    同じ作品を見ていたつもりだが、新国立版が女性の視点なら、コクーン版は男性視点といった感じ。イエスの神様とその宗教観が生まれた時から骨身に沁み付いている国のことだから、信念を貫くこと、それこそが17世紀の正義だったんだろうけど、そんな世界観が背景にあるのに、どことなく現代世相も透けて見える。

    固定化されたセットの中で俳優が演技しているだけなのに、オランダやイタリアの印象派絵画を鑑賞している気分になり、脳内が勝手に美の巨人の解説の声が聞こえてきそうな錯覚も。衣装や美術がこれまで見た海外戯曲作とは雰囲気が違い、この作品にあって良いなーと思ったら演出家同様、本家イギリスのかたが担当されてた。それも一因か。

    ネタバレBOX

    女子集団心理の行動から弾かれ、疎外感を味わう恐怖って思春期に女子クラスを経験している人は特にくるもんがありそうな話。
    プロクターはレベッカおばあさんと一緒に刑に処せられるが、浮気許さずの姿勢を貫き、こうなることを予想して、あの場でああいう風に仕向けたのなら、エリザベスも大した女、っつーか、こぇ〜女だなっ。いや、嘘をついたことのない、正直な女の優しさが招いた嘘だと思いたい。
    でも、あそこの村人達はあのような結果になってしまい、その後は村民同士で疑心暗鬼で暮らすハメになって、最終的に滅びるのでは。

    黒木アビゲイルは、少女というより幾分大人びて見えた。溝端ヘイルは研鑽を積んだ牧師にしては少し若すぎるような。
  • 満足度★★★★

    狂喜
    少女たちの集団催眠的な言動が周囲の大人たちを巻き込んで、異常な世界をつくりだしていきます。冒頭の儀式の焚き火など、コクーンの舞台装置は多彩だなあと。

    ネタバレBOX

    簡単に言えば、マサチューセッツでの魔女裁判のお話。
    黒木華さんの狂気もなかなか。(集中しているとイライラとしてしまいます)
    少女たちの振り付けは黒田育世さん、野田地図にみるあんな感じです。
    溝端さん演じる牧師の信じていたものがゆらいでいく、どうしょうもなさが、共感。
  • 満足度★★

    勉強になりました。
    休憩時間が来てそれ以上観続けることに耐えられず帰ってしまったため、前半部分のみに対する感想です。
    たき火からの光や窓から差し込む光やロウソクの仄かな光など、それぞれの光と、それによる壁に映る役者の影が艶めかしく、また綺麗で、光と影の使い方が視覚的に美しいと思った。舞台も奥行きがあって、奥に時折登場する少女たちがみな赤色の服を着ていて、舞台に色彩をもたらしていた。全体として暗めにライティングがなされており、この作品の背景事情やその時代を表すものとなっていた。
    これら舞台演出や舞台美術はよかったのだが、一方で役者さんたちの演技には不満だった。堤真一の演技は声にどすが聞いているだけでうるさく、松雪泰子は不自然に低い声を出し、黒木華のおどろおどろしい演技は蒼井優にしか見えない。黒木華は、この役柄、この演出をするなら、彼女じゃなくてもよかったのではないかと思う。道端淳平は若すぎて、悪魔祓いの牧師と言われても説得力がなく・・。だって、そうでしょう。悪魔祓いには相当鍛錬を積んだ聖職者しかならないはずなのに。そのほかの役者さんも舞台とは言え、演技が大袈裟というか大味というか。あと、これは避けがたいのだが、日本人(アジア人)が欧米の時代衣装を着る違和感・・・、欧米人が着物と刀とマゲを結って演技しているのを日本人が見る感覚と言えばよいでしょうか。シェークスピアならお約束だから違和感も薄れるのだが。この作品は時代などもう少しアレンジを効かせた方がよかったのではないかとも思う。また、場面展開のシーンなど音楽に頼り過ぎな気もした。
    有名人がたくさん出てるから、結果、料金が、悪い席でも高くなってしまっているが、それに見合う内容がない場合も往々にしてあるのだなと勉強になりました。
    アーサー・ミラーの原作そのものは、魔女狩りというテーマに借りた赤狩りという、彼の生きた時代の闇を表現した作品であるはずなので、そのテーマは普遍的で今日的にも重要なテーマと言えるだけに残念だった。
    再び演出について、時代とは言え、頭から全体的に演技を重々しくし過ぎなのではないかと思う。松雪泰子は本当に魔女なんじゃないかというくらい一貫して暗いし、冒頭の少女たちの踊りも悪い意味で様式的で本格的過ぎて、誇張された嘘のはずのものが嘘じゃないように思えてくる。この作品は日常を過ごす普通の人々の生活が普通の人々の保身によって壊されてしまうお話なので、それがベタであってもまずは日常を軽めに描くことが必要だったのではないだろうか。最初から曰くありげに進められては、壊される対象がよく見えなくなってしまう。前半部分は、恐ろしいことが起こっているはずなのに、それがすごく薄まってしまっていて、その呪いだけの進行に耐えられなかった。
    まあ、観なかった後半は、もしかするとすごくよかったのかも知れないので、前半のあまりのつまらなさに後半を観ていない以上、作品全体を通しての感想になってなくて大変恐縮です。

  • 満足度★★★★

    さすが「るつぼ」
    アーサー・ミラー作、ジョナサン・マンビィ演出。約3時間15分休憩込み。面白かった。法廷&牢獄シーンで聖職者のおじ様たち超イラつく!群れる少女たち超ムカつく!これぞ「るつぼ」の醍醐味♪黒田育世振付がいい。宮田慶子演出版と解釈が異なるラストも興味深い。
    ロビーで戯曲本を購入し、新国立劇場版では初演の後に加筆されたプロクターとアビゲイルの場面があったことを確認(あまり上演されないそう)。やはり女性の描き方(捉え方)が違うのね〜。どちらかというと宮田版の方が重たい目かな。上手から差す照明が綺麗でした。

    ネタバレBOX

    キャサリンを美化するか否か。男性が抱く「理想的な(問題ない・害がない)女性像」ってあるよね~と思った。宮田慶子演出版では決して「美化」されていなかった。

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