KILL&DAD 公演情報 KILL&DAD」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.2
1-4件 / 4件中
  • 満足度★★

    鑑賞日2017/04/10 (月) 15:00

    場面転換なしの2時間45分。笑わせ?と思われる箇所がほぼお下劣ネタで せっかくの雰囲気を白けさせていて残念。ああいう箇所を削って2時間内に収めてくれたほうがよかった。不必要な笑いはいらない。秋に王子でまた次の公演やるそうなので行くかもしれません。笑いの質、あげといてくださいよ。

  • 満足度★★★

    映画「レオン」(1994年)をモチーフにしたようだが…。設定は似ているところもあるが、物語の世界観はそれほど孤独・悲壮したところはない。
    タイトルは父と娘の名前、その2人を中心に無法地帯における殺人請負から足を洗いたいと…。その世界では名の知れた殺し屋が、実はものすごく家庭人のようである。そのギャップが公演全体の雰囲気を中途半端にさせたかもしれない。
    描く世界は「非情・無情」なのか、「愛情・友情」なのか判然としない。演出もアクションに非情さ、父・娘の関係に愛情という違いを観せようとしていた、と思う。

    さて、映画「レオン」では孤児になった娘を同居させ、殺しのテクニックを教えていく。その目的は娘の家族が殺され復讐を助けるため。和ませるシーンとして、ブタのぬいぐるみが映し出される。
    一方、本公演の目的とするところは…どこへ向かうのであろうか。そしてクマのぬいぐるみが出てきた時には笑えた。

    (上演時間2時間45分 途中休憩10分)

    ネタバレBOX

    舞台セットは二階部があり高さで見せるシーンの数々。その建物は左右対称に階段を設けたレンガ作りの家屋(時に酒場内)。シンプルであるが、アクションシーンを考えると舞台中央のスペースを確保し、上下空間を空けることで躍動感を演出している。

    梗概…ダッド(田村総サン)は赤い銃弾を使う腕利きの殺し屋。その彼が仕事の仲介人であるカラー(長田陽サン)”子育て”のため足を洗いたいと告げる。キル(森崎真帆サン)という10歳の娘がいる。カラーは、娘が20歳になるまでに殺し屋へ育成することを条件に認める。父親に憧れをもつ彼女は喜んでそれを受ける。しかし彼女にも思春期が訪れ…。父との距離感も微妙に変化してくる。
    この娘は実子ではなく、妻の元恋人との間に生まれた子であるが、事情があって引き取って育てている。こんなところも「レオン」を連想する。

    殺し屋というダークな世界観という印象は弱く、物語のスケールが小さくまとまってしまったようだ。物語の展開は分かり易く、アクションに加え情感・愛嬌に溢れたシーンもあるが、それがダークなのかヒューマンなのか。
    全体としては、娯楽に徹した公演で売りは”アクション”と”気の利いた会話”であろうか。白兵(銃撃)戦を随所に挿入しテンポよく観せる。
    それでも少し長いような…。

    次回公演を楽しみにしております。
  • 満足度★★★★

     開演が18時半ということだったので尺は長いと踏んでいたのだが、途中10分の休憩を挟んで2時間45分程。

    ネタバレBOX

    一幕では何等かの事情があって殺し屋稼業内に分裂が起き、結果裏切りが幾重にも重ねられた罠に変容でもしたように、悪魔と恐れられた殺し屋の娘、Killの親子・恋人・師弟関係など彼女に纏わる総てに絡んでスリリングに展開する。
    この作品にリアルを求めても仕様がない。今作で用いられているような大型拳銃をあんなに連射するハズも無いのだし、銃身が焼けてしまうなど様々な弊害をあげつらったらきりが無い。そんなことより、ハードボイルド風に味付けされた人間関係の機微を掬い上げて楽しんだ方が良かろう。
    二幕では、分裂の謎が解き明かされ、Killを巡る人間関係の真の姿が繙かれる。こちらは、一幕よりずっとメロドラマに近いテイストなので、ハードボイルド好みの人にはちょっと苦笑いかもしれないが、適度に擽りを入れ謎解きにつき合わせるのは中々面白い。
    舞台の作りも決してデコラティブではないが、アクションの多いことを勘案した合理的な作りだ。役者達も動きは取り易いのではあるまいか。ジャンキーというとぼけた名前の殺し屋達のボスが、自分では殺し等やれないコーディネイターであるという設定も面白い。まあ、悪い奴ほど自分の手は汚さないのは世の中の基本ではあるが。
  • 満足度★★★★

    2時間45分が苦になりませんでした!休憩タイムも有りましたが、所々?方々?に笑いのペーソスもあり、劇画調の演出で楽しかったです。飽きさせなかったですね。
    殺し屋の親子、殺された方の親子、殺し屋のファミリー、いろんな親子の在り方ですね。楽しかったです。

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