KILL&DAD 公演情報 劇団ベイビーベイビーベイベー「KILL&DAD」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    映画「レオン」(1994年)をモチーフにしたようだが…。設定は似ているところもあるが、物語の世界観はそれほど孤独・悲壮したところはない。
    タイトルは父と娘の名前、その2人を中心に無法地帯における殺人請負から足を洗いたいと…。その世界では名の知れた殺し屋が、実はものすごく家庭人のようである。そのギャップが公演全体の雰囲気を中途半端にさせたかもしれない。
    描く世界は「非情・無情」なのか、「愛情・友情」なのか判然としない。演出もアクションに非情さ、父・娘の関係に愛情という違いを観せようとしていた、と思う。

    さて、映画「レオン」では孤児になった娘を同居させ、殺しのテクニックを教えていく。その目的は娘の家族が殺され復讐を助けるため。和ませるシーンとして、ブタのぬいぐるみが映し出される。
    一方、本公演の目的とするところは…どこへ向かうのであろうか。そしてクマのぬいぐるみが出てきた時には笑えた。

    (上演時間2時間45分 途中休憩10分)

    ネタバレBOX

    舞台セットは二階部があり高さで見せるシーンの数々。その建物は左右対称に階段を設けたレンガ作りの家屋(時に酒場内)。シンプルであるが、アクションシーンを考えると舞台中央のスペースを確保し、上下空間を空けることで躍動感を演出している。

    梗概…ダッド(田村総サン)は赤い銃弾を使う腕利きの殺し屋。その彼が仕事の仲介人であるカラー(長田陽サン)”子育て”のため足を洗いたいと告げる。キル(森崎真帆サン)という10歳の娘がいる。カラーは、娘が20歳になるまでに殺し屋へ育成することを条件に認める。父親に憧れをもつ彼女は喜んでそれを受ける。しかし彼女にも思春期が訪れ…。父との距離感も微妙に変化してくる。
    この娘は実子ではなく、妻の元恋人との間に生まれた子であるが、事情があって引き取って育てている。こんなところも「レオン」を連想する。

    殺し屋というダークな世界観という印象は弱く、物語のスケールが小さくまとまってしまったようだ。物語の展開は分かり易く、アクションに加え情感・愛嬌に溢れたシーンもあるが、それがダークなのかヒューマンなのか。
    全体としては、娯楽に徹した公演で売りは”アクション”と”気の利いた会話”であろうか。白兵(銃撃)戦を随所に挿入しテンポよく観せる。
    それでも少し長いような…。

    次回公演を楽しみにしております。

    0

    2017/04/08 17:33

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大