悪巧みの夜 公演情報 悪巧みの夜」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.5
1-12件 / 12件中
  • 満足度★★★

    面白い。

    ネタバレBOX

    孤児院育ちの大人3人が、孤児院職員の失踪をきっかけに人身売買に切り込んでいく作品。短いながらも孤児院卒という社会的弱者という視点で右往左往する3人の苦悩がいい感じに描かれてた。
  • 満足度★★★★★

    劇中の3人の個性や背景が物語が進むに従ってしだいに鮮やかになり、第一印象から変わっていく様子が印象的だった。それぞれの心の揺らぎがささいな仕草や表情から伝わってきた。

    脚本や演出の細やかさ、こだわりを感じさせる美術、音や光の確かさなど、観客にとって繊細で濃密な時間となっていた。

  • 満足度★★★★★

    旗揚げ公演
    グっと来ました

  • 満足度★★★★

    省略の見事さによるテンポの良さ
    開演前には会場の閉塞感が如何ともしがたかったのですが、舞台設定の用務員室と内容の息苦しい緊張感と登場人物達のドン詰まりが相まって、この会場自体も演出の一つかと納得して観れました。
    サスペンスミステリとしても良作だと思いましたが、社会問題を題材にした演劇ではよく有りがちな長々とした独りよがりの一人語りもなく、的確な演出で彼らなりの主張も辟易することなくスッと入ってきました。

    ネタバレBOX

    アフタートークの堀越涼氏の感想が面白く、なるほどそう言う処を観てるのかと興味深かったです。
  • 満足度★★★★

    大好きな人たち
    大好きな3人の俳優のユニットでうれしい。
    旗揚げでこれやるのかよって重さはあるけどこれでいいと思う。

  • 満足度★★★★★

    須貝英さんワールド
    僕が200%リスペクトの名俳優、浅野千鶴さんが味わい堂々とは別に参加したユニット「同級生演劇部」旗揚げ公演「悪巧みの夜」。序盤、ラストへ向けて伏線を散りばめつつ、ひたひたと後半へ。後半は観る側をのけぞらせるような壮絶的なラストに向けて凄い速さで進めていく。その構成にまず感動。そしてユニット3人のスキのない演技。”凄い”っていう月並みな言葉しか今んとこ出ません!。

  • 満足度★★★★★

    「同級生」らしさがいっぱい
    同じ孤児院を過ごした「同級生」が、その後輩の失踪を調べる内に意外な犯罪に辿りつく、という巧みな作品だった。作・演出の須貝は monophonic orchestra で書いてる作品とは全く違ったテイストの芝居も書けることを示したし、須貝・浅野・佐藤の3人も、キャラクターのしっかりした「同級生」という存在を描いてステキだった。

  • みてきた
    こんな事を書くのは心苦しいのですが、同級生が集まるということをただ観るだけの人にもメリットが感じられるような形で表していただけるとうれしいです。
    ラジオ出演時にヨシケンさんもあまり肯定的にとらえてなかったようですし。

  • うーん。
    楽しみにし過ぎただけに、期待しすぎたかも。

    ネタバレBOX

    人身売買に関わっている(かもしれない)人を、
    殺したい!って思うだけで、(結局殺さない)
    それ、別に【悪巧み】ではない、よね?

    不条理なら不条理でもいいし、殺すなら殺せばいいし、
    計画だけでも、もっとたくみに、計画しちゃえばよかったのに。

    ちゃんと、悪巧みしてほしかった、という気持ちだけが取り残された感じ。

    女優・俳優としてはすごいお三人なのに、
    なんだかもったいない、って思ってしまいました。
  • 満足度★★★★★

    観てきた!
    良社会派ミステリー。もの凄く好みの作品です。
    参考文献、URLを見る限り、全くのフィクションという訳では無く
    半フィクションのような感じなのかも…と思うと薄ら寒さを感じます。

    警察との癒着なんかをもっと掘り下げるとさらに面白くなるのかなぁなんて思いましたが、
    話が大きくなりすぎそうなので、これくらいがちょうど良いのかもしれません。
    腰がきつかったので、上演時間的にもちょうど良かったです(^_^;)

    ネタバレBOX

    人身売買の実態、養子縁組と里親の違いなど
    とても興味深い内容でした。

    マイナスからスタートする人間も居る。
    「平等」という言葉も出ましたが、世の中は全然「平等」なんかではない。
    分かっていたつもりですが、あの境遇の三人が言うと一層言葉に重みを感じました。

    園長は逃げたのか?逃がしたのか?
    ラストにドアの向こうにいたのは誰?
    など、完全には理解しきれていないようです。

    全体的にシリアスな雰囲気ですけど、笑える場面もちょいちょいありました。
    バイクで校庭を疾走する演出が凄い好きです(笑)




    [memo]
    児童養護施設で人身売買(養子縁組)。
    中国のヘイハイズを数万円で養子にする。
    オーストラリアに数百万で輸出。
    失踪した友人は仲間だった?
    一人っ子政策が終わったので二代目園長は用済み?
  • 満足度★★★★

    旗揚げ公演
    多湿でジメジメしてそうなむさ苦しい密室で展開される、ミステリー仕立ての濃密な三人芝居。
    省略を巧みに使って話を進め、佳境へと引き込んでいく手際にやられた。
    ただ、ところどころ、省略が過ぎると思われた箇所も。

    ネタバレBOX

    省略過多の傾向は、原罪を論じ合うくだりにも。言葉足らずで、説得力がもうひとつでした。
  • 満足度★★★★★

    かなり個人的なこと
    私事ながら。
    育児により自由な時間もとれず、引越により距離的にも東京から離れてしまった私にとっては、小劇場を観に行くハードルがものすごく高くなってしまった。絶対に面白いと、観る価値があると確信できる舞台しか足を運べない。
    週1ペースで観劇していた当時に、好きだった佐藤みゆきさんと浅野千鶴さん。(好きな女優は?と聞かれたら私はお二人の名前をあげている)初見はこゆび侍のエスカルゴ。最後に観たのはうつくしい世界。このお二人が須貝さんとユニットを立ち上げると聞いてどれだけ興奮したことか。これは観に行かねばならないと、夫に頼み子供たちにお願いし実に2年以上ぶりの観劇を果たした。

    ネタバレBOX

    小劇場の空気。距離感。息遣い。緊張。これだよこれ!やっぱりどんな娯楽にも勝るなぁと静かに感動した。好きだー小劇場。
    梅ヶ丘BOXの雰囲気がまた芝居にマッチして、雑多な小道具、陰鬱な照明の演出がきいてる。
    役者全員安心して見ていられるさすがの力量。
    佐藤さんはともすれば役者のクセと思われてしまうところをキャラクターのクセにしている。噛んでもしくじり感がでない。キャラクターが興奮して噛んだようになる。すんなりそこに立っている。衣装は野暮ったいのになんとなくえろく見えるのは私が性的な目で見ているからかしら。だってお綺麗なんだもの。
    浅野さんのコミカルなキャラがとてもはまっていた。可愛い。絶妙な間と返しに何度もにやにやさせられた。自然体で力みがまったくない。あぁ可愛い。ずるいなぁ。彼女のまっすぐに人を見る目と姿勢がとても好きだ。
    須貝さん、とっても上手。特に怒りの演技がよかった。怒鳴る、脅す、押し殺す、戦慄く、静かにキレる、笑う、などなどのレパートリーが短い間にぽんぽん飛び出て、息をつかせぬ緊張感だった。
    それぞれのキャラクターの過去をちら見せしながらも全部は説明しない、客に媚びない姿勢がよかった。それぞれの立場に説得力があり、この行動に出るのはこう生きてきたからだ、というバックグラウンドを感じさせる。矛盾や脚本による強制力やご都合をまったく感じなかった。実にしっかりしていた。説明しないでこの説得力。唸る。
    時計を進ませる演出がよかった。
    その間に何があったのかきちんと説明しない箇所もあったが、これ言っちゃうと多分ぐだぐだするんだろう。
    ただ私の理解力不足というか、午前午後がいまいちわからず夜中?昼間?とわかんなくなった。そしてリアルに時計の針の分だけ時間が進んだのか、もしや何日か経過した?とちょっと混乱。後に「丸1日でこれだけわかった」的な台詞により前者だと理解したので、頭からわかっていたらもっと時間経過による行間を読めただろうに。
    75分という短い中でもスピーディーに展開し、どう結論づくのだろうとハラハラしながら見守った。事件の面白さ、シブカワとの対決というクライマックスを見せてほしかったという欲求不満はあるし、サトミの行方を知りたい気持ちもある。まぁでも推理小説ではないし、この三人が今後も幸せであったらいい。
    観に行けてよかった。お三方は私の一つ上になるのだけど、演劇界を離れ家庭に入った自分と、対極なように感じた。それが寂しいのか、なんなのかはよくわからないけれど、やっぱり芝居に関わって生きていたいなぁと思わせる熱量だった。

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