恋人ができないが、もういい 公演情報 恋人ができないが、もういい」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.5
21-25件 / 25件中
  • 満足度★★★

    タイトルから想像すると、
    もっと、柔らかい作風だと信じて疑わなかったけれど、違った!

    とある広告製作会社での物語。

    以下はネタバレBOXに。。

    ネタバレBOX

    小さな広告制作会社では、キャリアウーマンとして冴えた感を働かせ、少人数だが社員を雇用してバリ働く女社長、ボスがいた。

    出来る社員は引き抜かれ、出来ない社員は残る。

    トーゼンの事ながら、恋愛の話もちょっとは出てくるが、この物語の軸はソコではない。

    むしろ、元カレがこの女ボスに仕事を持ってくるあたりから、劇中、ヤマ場があるが、引き抜かれた人間と、そうでないニンゲンの感情の戦いがある。

    小野哲史のセリフのキレがいい。
    聞いていてすっきりしてしまうのは何故なのか?
    水戸黄門が「この紋所が目に入らぬか~。。」
    と、そんなでかい紋所、痛くて入る訳がないのに、

    うんうん(・・)(。。)(・・)(。。)と頷いてしまう、あの爽快感に似ている。


    伊豆味夫婦のあの設定は何か意味があるのだろうか?
    この物語を逆に壊してるようで、ウザくて仕方がなかった。



    一方、ボスも他の従業員も恋人を作る為のインパクトのあるキャッチコピーを模索する。

    本当に言いたい事は、たった一つ。

    「好きです。付き合ってください。」



    これだ!しかし、これが中々言えなくて人は悩む。


    キャッチコピーは、

    「恋愛なんかいらない。私には夫ができた。」

    から、

    「恋愛なんかいらない。私には妻がいる。」

    に、変わり、クライアントが満足し、自分も満足すればそれでいい。と妥協策も飛び交う。



    たった一文字の妥協が出来ないボスと、仕事と割り切って妥協する道を提示する元カレ。


    それでも、一度決まった事案は通す他ない事実に、脱力感と虚無感を感じるボス。

    「それでもこうゆうときが一番楽しい。」と言って、幕は閉じる。。




    まあ、仕事とはそんなもんなんだよねーー。。
    ワタクシなど、毎日が妥協の連続ですわ!(^0^)
    未来は無限に開いていて、同時に無限に閉じている。
    二十年先、三十年先の自分が簡単に想像できてしまう世界に常に身を置いており、それでも、何か楽しい事を見つけて歩くほかないんだよねー。

    そう、むんと胸をはって!(^0^)




    恋愛ものというよりも、仕事に関してのせめぎ合い的な要素が強いです。。


  • 満足度★★★

    若さ故の熱さや無鉄砲さがテーマ?
    社会人になっても適応しきれずに自分スタイルを貫く人達の生態を描いたというのであればこれでいいのかもしれないけど…。113分。

    ネタバレBOX

    裏テーマとして今抱えてるクライアントの仕事や新しい大きな案件にある内容を描こうとしたのであれば、恋人、夫婦、結婚等の言葉をちゃんと定義づけて展開してほしかったなぁ(この部分のプレゼンに至る過程をBGMに紛れさせてきちんと提示してくれなかったことがすごく欲求不満)。そうじゃないと弟夫婦の関係性、一途な片想いの男、結婚早々離婚するクライアント等の存在や行動があまりに軽すぎる。
    コピーライターの事務所という設定だけど、真偽の程はともかく普段使いの台詞が言葉を扱ってる人達のそれとは思えないほど乱れてる。そんな彼らのてにをはへのこだわりを主張されてもそれは説得力もないわけで。
    大手の広告会社に転職した男だけが至極まともなことを語っている。仕事で怒鳴ることを除けば彼はキャラとしてちゃんと描けているのだから、彼とそれ以外との対比が主眼であるのなら…作風として自分には合わなかったということだろう。
  • 好感が持てる作品。
    面白い。
    客の整理で組み立てられた芝居には大変好感が持てます。

    欲を言えば、あと10分短ければ・・・

    とはいえ楽しめました。

  • 満足度★★★★

    爽快な裏切り。
    そう、いつものことなのだ。いつも騙される。
    そのクールなタイトルと裏腹に、そこにはホットな舞台がある。
    その爽快な裏切りを認めざるを得ないのだ。

    どこか冷めたようなキャラクタたちが温まってくる頃には、
    客席も温まっているという状況には、毎度のことながら凄いと思う。
    キャラクタが徐々に繋がってくる感じは、やはりいいものだ。

    箱庭の惜しいのは、「あと10分短ければ」と思うところ。
    それを説き伏せる説得力は、残念ながら感じられない。
    その熱さをすっと引く巧さはあるのだから、早晩解決できる課題だと思う。

    ネタバレBOX

    ポストパフォーマンストークで、ゲストの中屋敷法仁が指摘した、
    「登場人物が会話していない」というのは、まったくもって同感。
    どうでもいいと思いながら怒られる時とかあるものね。そこんとこリアル。

    最後にOFFOFFシアターの外に開く窓を開ける場面。
    街の雑踏の音が流れ込む時、舞台が一気に本物になる。
    卑怯だけど、それだけの積み上げがあったということでもある。
  • 満足度★★★★

    予想以上でした。
    予想以上に良いお芝居でした。全体的テンポがよく飽きが来なく面白い。演技の質も高く役者一人ひとり誰の演技をとってもそれぞれが理のある演技をしていたと思う。タイトルからは想像できない物語がまたとても心地よかった。いい意味で期待を裏切ってくれました。

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