ドラマ>リーディング『近・現代戯曲を読む』 公演情報 ドラマ>リーディング『近・現代戯曲を読む』」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.4
1-9件 / 9件中
  • 満足度★★★★★

    昼の部鑑賞。面白い。

    ネタバレBOX

    「星にリボン」
    自殺しようとする女ととある男の会話劇。実は男が死神だったという話。
    ちょっと不思議な感じの寒さと暖かさを内包しつつ、生きる気力を手にした女に「俺は天使」という男のがキラリと光る改作。以前見た「席替え」の作者ということで見に来たけど、見てよかった。
    「日射し」
    とある夫婦と三姉妹と死産?した息子の話。こちらもちょっと不思議で暖かなな作品だった。ルーサイトギャラリーという会場にもマッチしてた。
  • 満足度★★★★

    夜の部観ました
    朗読劇そのものは、渡辺さんや吉水さん、もなみさん達の演技が魅力的で大いに楽しめたのですが、会場の古民家ギャラリーの環境がどうも・・・。総武線の電車の音(声が聞き取りにくい)や窓から見える外の景色(隅田川にはライトアップされた屋形船)がちょいちょい気になって、いまひとつ集中できませんでした(自己責任なのですが)。もっとも会場もただ散策にくるだけならよいところで、終演後ベランダから見たスカイツリーがとてもキレイでした。

  • 満足度★★★★★

    無題1962(16-252)
    14:00の回(快晴)。

    13:20会場着、なにげなく門を入ろうと奥をのぞくと女性がひとり立っている。どういうわけかこの建物と実に似合った雰囲気を漂わせていたので、一瞬固まる。声をかけられると吉水さんでした。出ていらっしゃるのは知っていましたが、あまりにも「絵」になっていたので思考が止まりました。

    昼の部にきました。14:03開演~15:13終演。

    芝原弘さん「あの日からのみちのく怪談(2016/9@しあん)」他
    小林唯さん「あなたのひとみにうつらない(2016/10@ミラクル)」他
    柴田淳さん「赤い下着、覗くその向こう側、赤の歪み(2014/5@眼科画廊)」
    村田望さん「空中散歩とメンソール(2015/5@戸野廣)」他
    屋敷真優子さん「ドアを開ければいつも」の演出助手
    黒澤多生さん「うたうたゆたう(2016/4@YORU)」他

    夜の部なので観ていないのですが、
    もなみのりこさん「だいなし(2015/1@王子)」他
    吉水恭子さん、最近では「庚申待の夜に(2016/8@楽園)」他多数。

    ここルーサイト・ギャラリーは、南さんの「はなのいろ【水仙/桔梗】(2012/11)」が初めてで、その後「劇団まるおはな「水辺のデッサン(2013/4&2015/4)」、そして本作。

    天候に恵まれ暖かさを感じる。

    階上に上がると雨戸が閉まっていて薄暗い...桟敷席(座布団)3列と椅子席1列)。2作とも思わずホロリとさせられる作品で、テキストを読む、というのではなく普通のお芝居に近いものでした。「星にリボン」は夜、「日射し」では雨戸を開け、青い空が見えるなかで。

    本格的な冬の前に暖かさに満ちた2作品。

  • 満足度★★★★

    新たな試みを...【夜の部】
    古民家は、日本の伝統的な建築様式や文化、そこで暮らした人(ここの家は市丸さん)のぬくもりを色濃く残している。その昔ながらの佇まいの中で演じるのは、古典的な「能」を三島由紀夫が「近代能楽集」に収められている2作品(班女」「葵上」)をドラマ/リーディングという新しい試みで演じる。その観た目はリーディングであるが、仕草(動作)もしっかり見て取れる。その作品からは、女の情念という感情が伝わってきた。
    (上演時間70分)

    ネタバレBOX

    梗概(上演順)..
    「班女」は、画家・本田実子は、自分が愛おしく思っている女性・花子が、男に恋焦がれている。その男が現れることへの不安、そして嫉妬と焦燥が狂おしい。
    「葵上」は、入院して毎夜うなされ苦しむ妻・葵のもとへ、夫・若林光が見舞いに来る。そこに六条康子が生き霊となって現れる。葵を呪い殺しその夫を奪う。その激情した姿は棘(おどろ)髪を振り乱しているかのようだ。

    公演では、三島の近代能に新たな息を吹き込んだようだように人物(像)が立ち上がり滋味を感じさせる。そのドラマ/リーディングは十分楽しめた。しかし、夜公演は昼公演に比べ静寂になっている分、電車の走る音が気になる。それが台詞と台詞の間に聞こえる時は、集中力が途切れる。
    一方、夜景の効果として窓ガラスの向こうの灯り、それがガラスに反射し役者の姿が幻影のように映る。

    役者によるドラマ/リーディングは、その力量を十分発揮し物語の醍醐味を伝えてくれた。自分が過去に聞いた公演(媒体でも聞いた)では想像力を豊かにして楽しんだが、この公演では視覚にも入ってくる。その演技が中途半端であれば白けるところであるが、ドラマとリーディングを絶妙なバランスで表現していた。

    三島は、彼以前の能を自分なりに「近代能」として練り直したと思う。本公演では、それを更にドラマ/リーディングとして描いていることから、既に三島の翻訳というよりは新たな能の精神ともいうべき”心”を入れているようだ。この「人」の「心」の有り様を見事に抉り出していると思う。三島の古典に対する思いと挑戦同様、文字(言葉)一辺倒の世界から一歩踏み出してドラマを観せることにより、能の世界を楽しませてくれた(なぜ、この2作品を選択したかは分からないが)。

    次回公演を楽しみにしております。
  • 満足度★★★

    【夜の部】観劇
    リーディング公演なのに噛みまくりだったので、これでは集中しづらい。
    なんだかなぁ~!だった公演。
    五ツ星と三ツ星の差は紙一重。あそこまで噛んでしまうとアウト!!
    これでは色々と勿体ない。

  • 満足度★★★★

    観てきた
    夜の回。隅田川の夜景に三島由紀夫の美しい文体が踊る。もうそれだけで心がときめいた。途中途中少し集中が途切れてしまったのは、なんでだろう。

  • 満足度★★★★★

    良い時間を
    秋の午後良い時間を過ごすことができ幸せな気持ちで家路につきました。古民家の小さな2階の部屋で聞き入りました。昼の部星にリボンをと日射しの公演でした。日射しのほうが私の好みのストーリーでしたがどちらも楽しみました。
    桟敷席で少し腰が痛くなりましたがいい時間でした。

  • 満足度★★★★★

    観てきた
    昼公演。文字通り「日射し」を意識せざるを得ない、素晴らしい空気だった。大きく深呼吸できた。

  • 満足度★★★★★

    早く書かずにはいられない公演【昼の部】
    会場は、浅草橋にある古民家ルーサイト・ギャラリー 、自分は初めて訪れた。隅田川沿いにあり、対岸には旧安田庭園、両国国技館がある。上演後、ベランダに出るとスカイツリーも見える。そんな風景を借景するような演出が巧み。
    (上演時間70分)

    ネタバレBOX

    ドラマとリーディングで中途半端な演出になるかと思ったが、動作は最低限に抑え、台詞(言葉)による感情表現に力が入る。それゆえ、観客の想像力を刺激してくる。それだけ役者の表現力が素晴らしいということ。

    さて演目は昼・夜で異なる。
    昼の部
    【星にリボン(作・荻原伸次)】
    真夜中。あるビルの屋上に一人佇む若い女が死神と語らう。夜空に飛び出す覚悟を決めた女に、死神は手をさしのばす。しかし踏ん切りがつかず...。私の存在、そして生きている世界はどこなの。そんな自問自答の末に死神から言われた言葉...この死神、天死(天使)のような。

    【日射し-家族の歴史-第一部のみ(作・長堀博士)】
    目を瞑るとまばゆい日射し。ひび割れた大地を水のタンクを運ぶイメージの旅。三姉妹には兄(名は「太陽」)がいたが、長女が生まれる前に亡くなってしまった。しかし、いつも家族の中にその存在を感じていた。母と父の馴れ初め、三人姉妹の成長と現在の姿。そして亡き母の思い出が回想される。
    二部は、父が芸者と懇ろになり、てんやわんらの騒動になるとの紹介が...。実に興味を惹かせる。そういえば、この会場の住所は柳橋一丁目、芸者が多くいた場所(花街)ではないか。

    「星にリボン」は、もちろん夜の話で、場内は雨戸を閉めたまま。「日射し」は一転、日(陽)を感じる物語であるから、雨戸を開け太陽光を取り入れる。そして後景は隅田川、JR総武線が走るのが見える。この二話の間には休憩がなく、一気に暗・明の転換するような印象付けをする。
    そして、欄間の木枠から橙色の柔らかく優しい(間接)照明が...。

    とても素晴らしいドラマ>リーディングであった。
    次回公演を楽しみにしております。

    ちなみに、夜の部は次の二作品である。
    ・班女(作・三島由紀夫)
    ・葵上(作・三島由紀夫)

このページのQRコードです。

拡大