満足度★★★★
予想以上の面白さ
17日夜、新宿シアター・ミラクルで上演された明日は純情2nd WORK公演『the Answer』を観に行った。これは、いくつかの舞台をハシゴした結果、舞台を観、ネットで繋がった役者・嶋谷佳恵の出演作だからである。ちなみに、終演後、嶋谷と挨拶を交わしリアルなつながりを持つことができた。
この舞台は、『the Code』という作品の続編に当たる。
科学者である父が娘に残した思いを保持する量子コンピューターのある場所にたどり着いた娘の西森明星。その量子コンピューターを狙うハッカー。そしてコンピューターの存在隠匿と管理を狙う警視庁公安部と内閣府調査室の暗躍。コンピューターを守りたい西森博士の同僚をはじめとする科学者たち。
結局は明星しかなしえないコンピューターの初期化を行うことで、量子コンピューターの存在を巡る様々な陰謀・暗躍は無と化すのだった。
が、である。父親がこのコンピューターに残した娘への思い(メッセージ)も同時に無となった。その重要性に、脚本はほとんど触れていないのがどうも不本意でならない。
舞台での、各役者の演技な熱が入っていて好印象。シアター・ミラクルという場所柄、大道具には期待していなかったが、質素ながら最小限の大道具の活用という点では及第点を与えられそう。
科学に興味の無い人にとっては、舞台上で交わされる専門用語に悩んだかもしれない。
役者関係では、西森明星役の宮ちあきの顔が大きいのと(苦笑)、嶋谷佳恵扮する麻生早苗という役名が、知る人ぞしる有名AV女優と同姓同名だったのが印象的だった。同時に、演技上での表情が良かった。また、明星の母親役の滝澤千恵と竹内役の三好康司が渋い演技を見せていた。
登場人物的には、この程度の人数が観る側としては観やすいのではないだろうか。
それにしても、予想外の良い舞台だと思う。
満足度★★★★
面白かったです
謎めいた雰囲気の中、黒幕は誰なのか?と気になり、どんどん惹き込まれました。ただ、国家レベルの情報を扱っている研究所としては、セキュリティーが低い感じがしました。どんな素晴らしい研究でも、使い方によっては悪にもなり得るという怖さも感じました。役者さん達の一生懸命さ、そして、研究に愛を感じるラストが良かったです!
満足度★★★★
前作に続いて...面白い!
本作と少し事情が違うが、映画「イミテーション・ゲーム」を想起した。それは第二次世界大戦時、ケンブリッジ大学の特別研究員が英国政府の機密作戦に参加し、ドイツの誇る世界最強の暗号機に挑む、というもの。
日本で軍事上の「特定秘密」を、と言われて歴史的な事例を即座に想い出せる人はそう多くいないであろう。
この公演は、暗号解読など科学的専門用語が多く使用され、その理解に拘っていると物語について行けない。公演全体を包んでいる緊迫感・緊張感に身を委ね、物語(筋)を楽しむことにした。
(上演時間1時間40分)
満足度★★★★
観てきた!
暗号、量子コンピュータ、ハッキング、アルゴリズム、etc...
とても興味を引かれる題材で、またそれらの要素がしっかりと作品に絡んでいたので最初から最後まで飽きずに観られました。
前作『the Code』を未見なのが残念でなりません。
時間軸や場所がころころ変るので、状況に付いていくのが大変ですが
場面転換前のシーンをもう一度演じたり、工夫がされているようでした。
真犯人、ラストのオチには納得できました。
パスワードの単語、なぜ量子コンピュータを作ったかの真相が良いですね。