シャープさんフラットさん 公演情報 シャープさんフラットさん」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.2
21-33件 / 33件中
  • 満足度★★★★

    ブラックもまた
    いいですねぇ。なんで、あんなに人間描写というか心理描写が良いのでしょうか。映像と演劇とのバランス、選曲、何をとっても良いですね。まぁ、私好みといえばそれまでですが。ブラック・ホワイト、微妙な違いがこれまた良かったです。

  • 満足度★★★★★

    ブラック→ホワイト 観ました
    わが闇が近年ケラの最高傑作って思っていたら、また、ケラやりました。サンドロビッチすげー。♯さん♭さんは、ナイロン史に残りますね。なかなか心の安定なんて得られないだろうけれど、それも含めて受け止めていいもんつくるぞおっていう心意気が胸に刺さった。

    ネタバレBOX

    ブラック→完成度高し。巧者ぞろいのためか、パルコ劇場で観劇しているよう。
    ホワイト→荒削り。けれど、ナイロンらしく。ただいつも主役でないナイロン役者が底力を見せ付けてくれる。
  • 満足度★★★★★

    セット券で両バージョンを
    20日にブラックチームを、23日にホワイトチームを観てきました。

    物語の骨格は同じなのですが、肌あいがチームで微妙に違う・・・。
    確かに片方でも十分楽しめるのですが、両方のチームを見ることによって見えてくるものがありました。

    何年か前のケラ作品では、ある種のトーン徹することのすごさに圧倒されていたのですが、ここしばらくの作品では極上のクオリティをもった幾つものベクトルの絶妙のバランスに舞台全体の溜息がでるほどの洗練と広がりを感じるのです。

    そこまでに役者一人ずつの力が至ったこともあるのでしょうけれど、なによりもケラ氏自身がさらに進化をつづけていることの証しのようにも感じます

  • 満足度★★★★

    シャープなギザギザ・ブラックチーム
    こまごめとなりさんのレビューに「最近、作り手の苦悩を見せる作品に触れる機会が多い気がする」とある。僕も同感だ。「作り手」の苦悩の多くは、「作り手」に向けて、苦悩を訴えるもの。「作り手」という人たちが、それだけたくさんいるということだろう。「作り手」たちの内で閉じた、不健全な市場だと思う。

    だから、満員の本多劇場で、ナイロンの芝居を観ていると、観客の多さに、安心する。この作品も、「作り手の苦悩」を描きながら、きちんと、僕ら、観るものに向けて、作られている。2バージョン同時公演なんていう、観客に負担を強いる公演も、喜んで受け止める、作り手ではない、観客という人たちも、たくさんいるのだ。

    ネタバレBOX

    自伝が、2バージョンあるという時点で、まず、ギャグだと思う。僕らは、このことを通じて、この作品が虚構であるということを教えられ、好きなように観る自由を、与えられる。

    主人公は、逃げた座付き作家の辻煙だけれど、物語は、彼が逃げ込んだ先のサナトリウムに暮らす人々、それぞれの抱える物語を、同時に、描く。要約不可能なほどに、拡散していく物語が、2バージョン、用意されることになる。

    ブラックチームからは、波のある舞台、という印象を受けた。安定しない。時に、ついていけないほどに拡散したり、ある場面が観客を置いて、どんどん深く潜っていったりする。でも、反面、時に、異様な盛り上がりも見せる。

    それは、チーム編成によるものだと感じられる。つまり、バランスの悪さは、あらかじめ、意図されているのだろう。主要なキャストがナイロンメンバーで占められたホワイトチームに比べ、ギザギザの度合いが違う。物語においても、劇中の悲劇が、各人に分散されていたホワイトチームとは違い、ブラックでは、より、辻煙を演じる、大倉孝二に向かって、一方的に、突き刺さって行くように出来ている。

    ただでさえ、身長が異様に高い大倉は、その存在感から、どこか、孤高の人であり、バランスとは無縁の雰囲気を持っている。でも彼はまた、迷子の子犬みたいなオーラを出していて、だから、彼の演じる辻煙は、非常に尖っていて、感情移入を拒むけれど、放っておけない。

    ブラックチームを観る僕は、この大倉との、距離の取り方が、うまくいかない。こちらの意図を無視して、大倉は、どんどん入り込んできたかと思うと、また、ずっと遠くにいってしまう。自身を襲う、色々な悲劇との距離の取り方に苦悩する大倉の姿が、だから、より、切なくて、気がつくと、泣きながら、笑わずにはいられないのだった。

    してみれば、「クリエーターの苦悩」という言葉は、入り口であって、出口は、そこにはない気がする。そのような、射程の広さを、この作品は持っていて、だから、観終わったあと、ずっと、もやもやと、舞台の隅で、人々の暮らしを傍観する、大倉の佇まいが、胸に住み着いて、離れずにいるのだろうと、思う。
  • 満足度★★★★

    シャープさんフラットさん ホワイトチームを観た
    ブラックチームの内容のが個人的には好きだ。
    でもホワイトチームの内容がベースでアレンジしたのが、ブラックな気もする。

    ホワイトチームは若手の劇団員が頑張っていたので、
    ブラックチームの感想で劇団らしい公演を期待したオイとしては嬉しかった。
    大人計画の色のある役者と違って、堅実な芝居をする役者たちだった。

    松永玲子が彼女らしい役で活き活きしていたし、
    なぜかとても多く来場してた年配の客にもウケていた。
    なんで年齢層が高かったのか、とても不思議だ。
    ただオイの目には松永玲子かアンサンブルから浮いて見えた。
    それは彼女の芝居が断然良かったからなのかもしれないが、
    とにかく交じり合わない空気が見えた。

    サトエリを舞台で観るのは2度目だったが、
    小池栄子と違ってオーラがなかった。
    その分チームに溶け込んではいた。
    それを狙ってオーラを消してるのだったら凄いが…

  • 満足度★★★★

    やっぱりいいねぇ。
    ホワイトチーム
    何がって、そりゃナイロン100℃ですよ。心の中に響く。。。タイトルどおり、、、調和が取れないことってありますよね。不調和音。さて、ブラックも楽しみです。

  • 満足度★★★★★

    【ホワイト】苦悩が閉ざされた場所。
    否応なく作家当人の思わせる半自伝的な物語だ。
    本当であるか嘘であるかということは抜きにして、目を離さずにはいられない。

    最近、作り手の苦悩を見せる作品に、触れる機会が多い気がする。
    その中でも、随分深々と潜り込んだ作品であるようだ。

    キャスト・スタッフの仕事に非の打ち所はない。
    これだけのクオリティで出されたからには、背筋を伸ばして観るだけだ。
    2時間40分の覚悟を持って観に行かれたし。

    この悲喜劇は、簡単なカタルシスの方向に行くことを許さない。
    どこか物語から放り出されるようなラストに、呆然としてしまった。
    (たぶん、3時間くらいを想定していたからだと思う……)

    ブラックも観劇します。

    ネタバレBOX

    どこか鉛のような重さを考察すべく、前作『わが闇』と比べてみる。
    『わが闇』は、井戸に潜っていくような深さを感じながら、最後に明るさが見えた。
    対して、『♯さん♭さん』は、そんなに潜る感覚はない。
    だが、ちっとも浮かび上がる気配が無く、夜の海の底にいるようだ。
    半自伝的物語というつくりがそうさせるのだろうか。
    そういう意味では、こちらの方がよっぽど闇を抱えているように感じるのだ。

    サナトリウムという場所もそういう空気を作らせている。
    どうしてサナトリウムと感じもしたが、意外なコントラストが興味深かった。

    三宅弘城は、緩急で観る側を震わせる。実に憐れで素晴らしかった。

    さらに特筆すべきは、新谷真弓の役所ではないかと思う。
    三宅との緩と急とのバランスは、実に見応えがあり。
    不幸な雰囲気の役柄をやると、上品な色気すらある。新たな発見だった。
  • 満足度★★★★★

    悲しくても笑う。
    ブラックチーム観劇。
    このクオリティで結末が違うといわれるとホワイトも観たくなってまうなぁ。

    内容はかなり痛々しくて、でも見せ方はそうではなくてじわじわとソレを感じさせる・・・
    芝居の内容とこの芝居自体の作りがリンクしていて、あぁまさに自伝的な芝居なんだなぁと思ってしまいました。

    ネタバレBOX

    アニメーションや映像◎。
    それと大倉孝二はこういうシリアスな役の方が際立っていて好き。

    主人公の心の傷やら作家としての苦悩やらは、共感できるところとできないところがある。
    でもこちら側に伝わってくるものは、100%ちゃんと届く。
    やっぱりケラは上手い!
  • 満足度★★★★

    ブラックチーム鑑賞
    昨年の「わが闇」が余りにも良かったため、期待して鑑賞。
    笑いを盛り込みつつも、作家の苦悩やそれを取り巻く人物たちの悲喜こもごもを描いた素敵な作品でした。大倉孝二さん、気難しくて難解な役所を好演していて素敵でした。マギーが味のある演技で舞台に彩りを与えてくれます。

    ただ、この内容にしては長いですね。。。
    2時間40分、休憩なし。

    でも、ホワイトチームも見る予定なので、こちらも楽しみです。

    ネタバレBOX

    バブル期を舞台にした、自伝的舞台ということで、衣装なども古めかしくて、雰囲気を良く出していて良かったです。
    わがままな主人公が何かをつかんだかに見えた時に訪れる唐突な悲しい結末が痛々しかったです。

    ただ、登場人物が多くてそれぞれにドラマを盛り込んだので、全体としてみると散漫な気がしてしまったのは残念。
    もう少し話を絞って、2時間にまとめたほうが良い作品になったと思います。
  • 満足度★★★★

    ホワイトチーム
    終わり方が個人的には好きですねぇ~。今回の客演はナイロン作品らしくない印象を受けました。新天地ってとこかしら??ブラックチームも見たかったです。

  • 満足度★★★★

    うう
    よかったです。
    ブラックチーム。
    ホワイトもみたいです。

  • 満足度★★★★

    シャープさんフラットさん ブラックチームを観た
    最初に満足度は4つ星にしているが、
    クオリティーは余裕で5つ星である。
    ただオイの趣向であったり、わが闇のインパクトと比べて
    あえてワンランク落とした。
    来週ホワイトチームも観に行くが、ケラ作品への期待は変わらない。


    ケラの考える面白さと実際にウケる面白さのジレンマから出来た
    芝居に感じた。

    ところどころのナンセンスを含みつつも
    落ち着きのある旧来の芝居っぽい作品だ。

    その分、笑いや激しさや展開を求めるオイには長くも感じられた。


    観劇後、ケラの作品について考えた。

    ケラはどんどん(少なくとも外見は)普通の人が演じる芝居に
    進んでいて、
    リアリズムの追求をしているようでもあり、
    短編集で一緒に作品提供をした別役実っぽくもなっている。

    オイはお客さんにエンターテイメントを届けたい。
    だからキャラクターの立った役者がキャラを活かした演技が好きだ。
    皆川猿時しかり荒川良々しかり。
    実世界のリアルでなく、演劇的アリが好きでやりたい。

    だから大人計画が一番好きになる。


    ところでKERA MAPのチラシが入っていた。
    プロデュース公演なので芸能人やら舞台役者やらである。
    だったら今回のナイロン本公演は芸能人は要らなかったんじゃ!?と思う。
    マギーと住田だけ出れば充分でしょ。
    別に小池栄子も佐藤江梨子も嫌いじゃないけど、
    せっかくの劇団の公演なんだから…とオイは思う。

  • 9月16日(火)S
    クリエーターの苦悩。心に染み入る。

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