逆光、影見えず 公演情報 逆光、影見えず」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.5
1-8件 / 8件中
  • 満足度★★★★

    タイトル通りという感じの作品なのですが、セット及ぼ演出も控えめで観る側で色々を受け止められるような作品でした。

  • 満足度★★★★★

    鑑賞日2016/06/29 (水)

    凄く楽しめた。会社休んでまで観て正解。テンポの良い会話劇ながら、表現に深みがあって考えさせられる。小野ゆたか、川島潤哉のコンビは、前に観た『奴らの影踏む千葉』の印象があってすっと入れた。今作は後藤飛鳥が秀逸。序盤のツカミからラストまでどの場面も良かった。

  • 満足度★★★★

    オサム
    主宰で作・演出の櫻井智也さんは20代の頃太宰作品にのめり込んだという。
    その正面切って向き合う姿勢が存分に台詞に表れている。
    もうすぐ死ぬからって、美しい過去ばかり出て来るわけじゃない、
    っていうところがいい。
    櫻井さん演じる医師のいい加減さが最高!

    ネタバレBOX

    ひとりの男が余命宣告されて、否応なしに自分の人生を振り返る。
    時代を逆行して過去の出来事が再現されるのだが、
    高校時代の彼が鼻持ちならないナルシストだったり、
    友人の妻と付き合っていたことがあったりと、
    ヤな奴の延長線上に現在があることが分かる。

    死を前にした人間に対する周囲の戸惑いと、
    「だけど生きてるうちにこれだけは言っておきたい」的な完結願望で
    妻も友人たちも彼を囲んでぐるぐる周る。

    妥協しないで正面から向き合うと、他者との会話はこうなっていくのだと見せてくれる。
    私たちが日ごろ、人間関係の亀裂を怖れて回避していることをずんずんやらかしてくれる。
    理屈を手放すことなく、幾重にも重ねてめんどくさい会話になっていくところが面白い。
    これこそが“櫻井コミュニケーション”だと思う。

    過去のオサムを演じた小野ゆたかさんの振り切れた芝居が面白かった。
    堀靖明さんの眉根を寄せた顔と繰り出す台詞が好き。
    櫻井智也さんは、お堅い職業ほどその人の本音をえぐり出すので、医師は最高!

    欠陥人間に寄せる愛情と悲哀がないまぜになっているところ、
    太宰とMCRの相性の良さを発見して嬉しくなった。


  • 満足度★★★★

    やっぱり、MCR好きかも?
    不条理なところとか、キャストとか、いろいろ好きなところがありました。三鷹のステージ、どんな風に使うんだろうかとか。そうそう、道田さんの知り合いの舞台美術の人が、ステージング・ライティング絶賛してました。個人的には堀さん・北島さんとか小野さんとか好みかも?

  • 満足度★★★★

    初MCR
    笑いと共に徐々に主人公が浮き彫りになるのに完成されたかと思ったら透明だったというような不気味さがある作品でした。
    タイトル「逆光、影見えず」は確かに納得です。

  • 満足度★★★★★

    苦笑系
    もう、毎回、台詞での言葉のチョイスやら、
    意表を突く台詞だったり、
    意外な台詞の返しだったり、
    全てがツボ過ぎて、いつも笑っちゃいます。
    今回もかなりのツボで、ずっと笑ってました。

  • 満足度★★★★★

    良かったです!
    三鷹芸術文化センターの太宰治モチーフの演劇シリーズ、今年はすごく直球な太宰でした。初めて観る劇団でしたが、客入れの時点で、舞台眺めながらいいかもと好印象。始まりのシーンもラストシーンも印象的でした。出演者の皆さんもとても良かったし、観て良かった!また観に行きたい!

    ネタバレBOX

    照明をつってるバトンがすごく下まで降りていて、たくさんのライトが舞台美術のようで印象的。劇の始まりも、客入れの曲が続いていた中突然に照明が変わり、ハッとして始まって、すーっと客電が落ちていく感じも舞台に引き込まれるた。
    はじめのオサムと奥さんの掛け合いから面白かったけど、どの役者さんも光るシーンがあって、どうでもいい人がいなかったのがすてき。
    ラストシーン、高校時代の教室を眺めている現在のオサムを観ていたら泣けてきた。そこにandymoriとか、ずるい。最後、舞台の奥が開けて何でもない裏なんだけど、ガランとした舞台に役者さんたちがいるのも何だかずるい。格好良かった。
  • 満足度★★★★★

    約100分
    饒舌で理屈っぽい太宰の短編が、それ以上に饒舌で理屈っぽいうえ理屈と理屈の齟齬によって笑いをも生む櫻井流会話劇へと翻案され、笑えて時に胸を打つ見応え十二分な人間ドラマに。
    本作に出てくるようなダメ男を扱いたがる傾向も両者は似てるし、やっぱり太宰とMCRは親和性高いわな。好相性。

    ネタバレBOX

    フル照明の中、かつての教師や級友たちと教室にいるオサムが、甘えるように後ろから抱きついているサヤとおそらくは他愛もない話で笑い合っている蛇足的で付け足しのような無音のラストシーンが秀逸。
    それまで、オサムと医師の会話の形を取っていささか理屈っぽく提示されていた“生の肯定”が万言をも凌ぐ一枚絵となって体現されていて、頭を通さずじかに心が揺さぶられた。
    誰もが生き生きとして闊達なあの教室にあったのは生の充溢そのもの。輝かしすぎて影さえも消える生の氾濫。感動した!!

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