その夏、13月 公演情報 その夏、13月」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.9
1-15件 / 15件中
  • 満足度★★★★

    よくやったなと
    青春群像劇・・・
    とひとくくりにしてしまっては失礼だな。

    淡々と物語が進行していく本を、真摯に逃げずに向き合って
    芝居作りをしている姿に感動。
    紛れもなくそこには役者でなく、人間がいました。
    素晴らしい。
    昨今の、笑いを狙いたがる風潮のなかにあって
    こういった真摯なものづくりは大変貴重である。
    なおかつ、そうした創り方によって
    淡々と起伏のない平坦なものになりがちなのに
    よくもまぁ、ここまで面白くつくることができたなと。
    役者さんたちは身を削る思いをしたに相違ない。

    ただ、最後のオチが弱い。
    もったいないなぁ。

    でもチケット安いし、満足できました。

  • ええ
    評価が
    われるのもわかります

    最後は
    いずれにしても
    ひとひねりのほうが
    わたしは
    このみだなあ

  • 満足度★★★

    経過観察。
    伏線を淡々と張り続ける仕掛けの面白さはなかなかのもの。
    仕掛けに関する丁寧さは、力のあるである戯曲の証明でもあろう。

    ただ、その仕掛けに対して、気持ちまではついていきにくいのでは、とも思う。
    少なくとも、一度見ただけでは説得力を持つことは難しい、ということ。

    もちろん、次も気になる団体の発見であったことには違いない。

    ネタバレBOX

    時間を逆行させるやり方や尺の長いオープニング映像についても、最後の場面への伏線だと思えば、何の違和感もないし、常識的な演出効果だと思う。

    諸手を挙げて賛同できないのは、最後の仕掛けがバレないように腐心した結果、恋愛感情が急転直下で表れ、取ってつけた感が否めないからである。
    これも一つの正解であるとは思うが、どうにも小狡さのような印象は残ってしまうのだ。
  • おおっ!
    ロケハン&撮影に行って来ました! サンモールスタジオの舞台上に2階が出来たのって初体験。舞台美術にいつも凝っているので、サンモールスタジオでもこの作りに納得しつつでもびっくり。

    ネタバレBOX

    映像が10分くらいあるのですが、かなり引き込まれます。胸がザワザワしてくる作り。時間軸を逆にしているのが良かったです。
  • 満足度★★★★

    行ってよかったです。
    評価の割れ具合が気になりまくりで。自分の目で確かめなくちゃ気がすまない。で。かなりずりずり引っ張りこまれました。作りのおもしろさで細かいことは気にしない。欲を言えば謎は残して欲しくないけど。すっきりはしないのに最後まで目を離せず、理屈ではもやもやなのに、気持ちの上では充足。

  • 満足度★★★★

    久々のスマッシュヒット
    細かいことはさておいて、良いですね。
    2,800円で良いものを見させて頂きました。

    次回以降も観に行きたいな。
    それと、民放で取り上げてくれないかな、この劇団。

  • 満足度★★★★★

    オススメです
    始まりは、世界観に入りにくかったですが、どんどん引き込まれていきました。初見でなんとなく観にいって、一度ですっかりファンになりました!
    作品としては好き嫌いが別れるタイプかなぁと思いますが、私はとても気に入りました。

    ネタバレBOX

    時間を遡る形式なので、はじめは何が起こったのかわかりにくかったです。ハナが首を吊っているシーンは、インパクトはありましたが、ちょっと衝撃的過ぎました。
    けれど、だんだん舞台が進むにつれて、登場人物の過去やダークな面を垣間見ることができて、話が繋がってきました。全部が出来レースだと気づいたとき、やっと時間的に後の場面から始まった理由がわかりました。
    アーティストを目指す、それぞれディープな過去を背負った登場人物たちの、生きることそのものとアートに対する悲しいくらい一生懸命な姿、に共感できました。再演があるならもう一度観たいくらいです。
  • 満足度★★★★

    満足です!
    これは何回か見なければ真の面白さは分からない芝居なのでしょうね。確かに当初の場面では人間関係がわからないため,どうしてこんなに刺々しいのかわからず,イライラしましたが,時間を溯るにつれてジグソーパズルのピースが嵌るように理解できてくる。そして最後のシーンで全てが明らかになる。この話はこの構成でないと成り立たないし,面白くもない。舞台をはじめて見る方にはお薦めは出来ない作品ですが,私は評価します。

  • 満足度★★★★★

    期待以上の面白さ!
    人間の裏と表を、スパッと1枚に切り広げて
    濃淡に富んだ感情のグラデーションを楽しませてくれる
    作風に加えて、

    ネタバレBOX

    今回は水平思考推理ゲームの「海亀スープ」の様な
    既に起きてしまった事柄から真相へつながる道を楽しむ。
    という時間を遡る構造に最後まで目が離せなくなる!

    ちなみに、かなり不親切な作りなので、
    純粋に物語を追うのが好きな方々にはオススメしません。
  • 満足度

    手法で内容をはぐらかしてる感じ
    プロットがはっきり提示できていない上に描ききれない世界の人間模様を題材としたために、トリッキーな見せ方に頼りすぎた作り。109分。

    ネタバレBOX

    基本的な設定がまずまったく伝わらず。
    ①市はどういうアートプロジェクトとして立上げ、何を目的としたのか。
    ②集められた芸術家はどういう募集でどんな尺度で選定されたのか。で、選ばれた芸術家は見かけの目的を把握していたのか…とてもそうには見えなかったし。
    ③近藤の目的の第一期のトレースが真の目的だとしたらなぜ死に至らしめる過程を追うのではなくて、死を定められたアーティストを用意したのか…それだとドキュメントにすらなってないし。
    どれもがはっきりしないまま。しかも話自体はこの見せ方だと決して落ちてないし。

    アートプロジェクトというわりには日本語が不得意な動かないパントマイマー、自ら腱を切った舞踏家、持参したギターが弾けないミュージシャン、記憶障害の役者、書けない小説家等々まともではない連中を集め、月一で成果を求め、脱落者を選出するというのもこのプロジェクト自体に成果を求められるだろう市側としてもあり得ない設定かと。ましてや脱落制度のない第一期で起こった自殺の再現が目的ならなおさら同条件にすべきなのに…。

    最初の方で流れる10分以上もの映像も効果があるとは思えないし、話の中で異種芸術家が最後に選んだ表現方法が映像というのも、なぁ。これは芝居なのに。

    結局のところ何を一番描きたかったのか、伝えたかったのかが見えなかった点に個人的に大きく消化不良を感じた芝居だったかと。
  • 満足度★★★★

    期待以上
    初見でしたので予備知識もなく観に行きましたが
    期待以上におもしろかったです。

    時間軸を逆順に「原因」と「理由」が少しずつ明らかに
    なっていきます。その試みもなかなかおもしろい。

    オープニングムービーがやたら長くないか?と
    思いましたが、これも最後まで見ると意味が分かり。

    楽しませていただきました!

    個人的には
    会場の「サンモールスタジオ」と「シアターモリエール」を
    間違え、汗だくで超高速な移動をしたことです。印象的w

    ネタバレBOX

    残念なのは、一番理解したかった「そもそも、なぜ」が薄いこと。

    なぜ近藤は亡き妹の自殺を再現する心境に至ったのか、
    なぜ舘野は波那を売る必要があったのか、
    なぜ波那は舘野の記憶の女に志願するほど未練があるのか、
    そもそも彼らは何のためにこの制度の下に集められたのか

    ここ解決しません。

    なのでChapterが戻るにつれ、明らかになってゆく事実にも
    「えー!」ではなく「えー?」って感じで感想終わっちゃうし、
    なぜ脱落にこだわるの?たった1000万の報酬のため?とか
    最後に解明するかー?しないのかー!って幕がおります。

    あと、はじめのうちに、誰は誰が嫌い、誰が憎い、など
    はっきり相関図が分かる役割があるとよかったかな。
    誰もが誰もを敵視してて、とても複雑に感じました。

    しかし、次回作も見てみたいな!
  • 満足度★★★★

    傑作
    はじまりは、それほど期待を感じなかったのですが、すぐに引き込まれる内容でした。いい本だし、演出もいい。
    なにより、役者の演技が気に入りました。
    表情もいいし、緊張感もビシバシ伝わってきました。
    かなり気に入り、帰りにはこれまでの公演が気になりDVDを購入しました。

    ネタバレBOX

    役所が選んだ芸術で成功を目指す若者たち13人が集められる。
    ここにはルールがあり、毎月プレゼンをして、作品の発表が出来なければ、毎月一人を落選(追放)させる。
    仲間同士で生き残るためにはめたりするドロドロした世界もあるが、人間味のある心ももちろんある。それだけに葛藤もある。
    感情や憎悪のぶつかり合うシーンはなかなかの迫力でした。
    一番の凄いところは、ラストシーンから始まり、ストーリーを遡っていくところです。
    仲間の一人が自殺し、葬式を密葬にするところを映像作品にするしないで揉めているところから始まる。
    そのあとには、首吊り自殺している女性がユラユラと揺れるシーンが登場する。なんの事か分からず混乱する。
    そして、そうなった経緯を2,3ヶ月単位で遡っていく。
    言いたいことが言いあえる関係から、初対面で緊張しているシーンに遡る難しい演技を新鮮に感じ楽しめました。
  • じゅうさんがつじゃないのかー。
    ある人々の13ヶ月に渡る物語。見せ方に仕掛けがあるのですが、それはネタバレになる為にここでは控えます。それがですねー、どうも上手く機能していなかった感じなのです。明らかにそれが理由で、人物の思惑や行動原理が序盤はよく分からない。上演60分を過ぎた頃になると色々な物が繋がり出してぐっと観易くなります。しかし当てもなく待つ約60分間は決して快適ではありません。退席する客の姿もありました。作った側は当初からそのリスクも念頭にあっただろうと思いますので、腹を括って楽日まで遣り切って欲しいです。万が一その辺を曖昧に考えて幕を開けてしまったのだとしたら、今からでも括るしかないですね。
    癖のある演技の役者も多かった中、個人的には波那役の宮本奈津美さんに好感。この方の演技があくどかったら観劇後の後味は確実にもっと悪いものへ変わっていたかと。以下に長ったらしくわーわー記してはいるものの、そんなに後味は悪くなかったのです。

    ネタバレBOX

    taraさんがネタバレBOXに記されている感想がかなり自分と近く、概ねそれに賛同します。以下はその上での私見。
    時系列が逆になるので、結果→経過→理由の順に観ていく事になります。なので序盤は作中人物達の中では盛り上がりを過ぎてやたら切迫しているのだけれど、観ている客席側としては何が起きてるか分からずにポカーンな状態。掴み所がないので何を観ていいのか分かりませんでした。どうにか自分なりに探そうとはしたんですけど。そしてそんな状態のまま、30分くらい過ぎてオープニング。波那の首吊り場面。「ええぇーーー…」でした。汲み取れる感情が何処にもないので単なるポーズで終わっている。劇中での死の扱い方において、個人的に最もタブーな手法でした。ダメだよー、見栄えで人を殺したらいけないよー。同じ様に、実相寺と桃子のキスも。キスさせればそういう2人に見える、という意図のポーズ。逆なんです。「そういう2人が→キスをする」の順番になってくれないと、表面的な視覚情報に終わってしまう。私が演劇で観たいのは、内面です。
    観ている最中は映写される「chapter」が終わりへのカウントダウンに思えていました。それが「物語の終わり」へのカウントダウンであれば良かったものの、実は私には「演目の終わり」になってしまったんですね。正直な話。失礼ながら、「カウントダウンが終わったら帰れるなぁ」と。同時に、裏切って欲しくもあったのです。「chapter.0」まで存在するとか、最後に「chapter.7」になって時間軸の先端をやるとか。終演する正にその瞬間まで何か予想外が起きないかと期待していたものの(予想した予想外という矛盾が発生してしまっていたのですが)、特に何もなく。逆順でやる事だけを目的としてしまったのかと惜しく思います。
  • 満足度★★★★★

    いかに遡って思い出すか。
    これは意見がわかれるのを承知でよくやったと思う。怖かったと思う。

    からくりに気付くのが、会場だったり家に帰ってからだったり数日後だったりする。

    いつも説明じみた台詞を入れないのが特徴なので、想像力のテストを受けている気分で頭をつかいますがそれが好きな人に。
    勇気を持って万人向けではないこの台本を書いた人に拍手を送りたいです。


    どの作品も共通して終わった後の空気が清いのは独特の雰囲気があるなぁ。
    ラムさんと荒川さんは喋るだけでも面白い。
    いつも以上にラムさんの母性を満喫しました。

    ネタバレBOX

    最後のシーンで感じたこと。

    男は最初の男になりたがる。
    女は最後の女になりたがる。

    記憶で征服したいのは女のほうが強いかもしれない。
    例えば、好きな人の子供さえいれば生きていける、というような妄想を維持しながら幸せを感じる女性特有の性質について触れたところに、ああーってなりました。

    最後のハナの想いはよく伝わりました。

  • 200806271930
    200806271930@サンモールスタジオ

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