じゅうさんがつじゃないのかー。
ある人々の13ヶ月に渡る物語。見せ方に仕掛けがあるのですが、それはネタバレになる為にここでは控えます。それがですねー、どうも上手く機能していなかった感じなのです。明らかにそれが理由で、人物の思惑や行動原理が序盤はよく分からない。上演60分を過ぎた頃になると色々な物が繋がり出してぐっと観易くなります。しかし当てもなく待つ約60分間は決して快適ではありません。退席する客の姿もありました。作った側は当初からそのリスクも念頭にあっただろうと思いますので、腹を括って楽日まで遣り切って欲しいです。万が一その辺を曖昧に考えて幕を開けてしまったのだとしたら、今からでも括るしかないですね。
癖のある演技の役者も多かった中、個人的には波那役の宮本奈津美さんに好感。この方の演技があくどかったら観劇後の後味は確実にもっと悪いものへ変わっていたかと。以下に長ったらしくわーわー記してはいるものの、そんなに後味は悪くなかったのです。