ま○この話~あるいはヴァギナ・モノローグス~ 公演情報 ま○この話~あるいはヴァギナ・モノローグス~」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.2
1-9件 / 9件中
  • 満足度★★★★

    作品としても演出としてもすごく良かった。いろんな感想があるのだろうけど、観に行ってよかった。

  • 満足度★★★★★

    1ヶ月経つ節目に
    思うことをブログに書いたモノを「ネタバレ」に貼ってみました。なので、ここにはオンタイムで感じたことをつぶやいたツイッターを貼っておきます。◆初日。ついに観たよツイート。美術が素敵だった。ショーのウォーキング👠でのオープニングで、一気にテンション上がる❗キラキラ✨オーラは流石は女優😘2時間とは思えない濃厚な時間。嬉し恥ずかしから、心抉る告白まで。彼女たちと生きてみたらいい。◆音楽の選曲もイイ🎵 マイルス・デイビス🎺もイイ。ワタシの結婚式の乾杯時に使ったビートルズ「愛こそはすべて」が見事にハマる。そして、短いけれど『ディアハンター』の曲が絶妙で鳥肌❗◆一番イキイキして見えるのは宮山知衣さん。「ヴァルヴァ・グラブ」もそうだけど、全編感じる。他のモノローグを聴く姿が7人みんな素晴らしい。その中で、宮山さんがとても優雅。そして楽しそう。自然と目が行く。視線を奪われるんだよなぁ😌◆渋谷はるかさんは揺るぎない世界を持っている。一瞬にして飲み込む。息を呑んで、彼女が身を削るように絞り出す言葉に耳を傾ける。道徳的通念によって刷り込まれた性への関心に対する嫌悪に身を焦がし、もがき苦しみ、そして恐る恐る手探りで自分を解放していく…その告白から血の滲むような心の痛みが伝わってくる。渋谷はるかという女優さんの真骨頂。ヒリヒリする時間だ。このモノローグを体感するだけで価値がある。男としてどうあるべきかを考えよう。マスターベーションのようなSEXではいけない❗男よ立ち上がれ❗◆女性が純粋に快楽を求めることがあってイイ。当然の権利だ。それをしっかりと認識させられ…少しの動揺を自覚した。ベッドを共にするなら、互いの快楽を享受できる行為でなければならないのだなぁ。反省と責任が渦巻く🌀◆小暮智美さんは、シーツを闘牛士のように翻し、見事に行為を立ち上がらせた。右足がまるで別のイキモノのように饒舌。立てた赤いソフトチェアに首だけ乗せて、クリトリスだった人とは思えない😁◆最も酷しく聴く人の心に刺さるモノローグで、吉田久美さんをひとり残す演出は酷だったが、抗えない状況と恐怖を連想した。シーンとして痛々しさを感じた。◆老女の保亜美さんが話途中で帰ろうとするのが可愛くて可笑しい。彼女が閉ざしてしまった人生を思うと泣けてくる。尾身美詞さんのアレは会場中が大ウケだった。楽しんでやるしかないだろうけど…思いきっなぁ。美詞さん、クセになるでしょ⁉◆安藤瞳さんが舵取り役。全編を通して、サウンド・オブ・ミュージックのマリアのポジションだな。◆取材、アンケート、独白を元にしたテキストは、演じる者にも観る者にも痛みを与える。彼女たちはその痛みを体感しながら語る。そして、自らのモノローグを迫られる。まさに身を削って板に立っている。彼女たちの覚悟を目撃した。◆2回目での最大の発見は、吉田久美さんを残して出ていく6人のこと。舞台に後ろ髪を引かれながら扉を閉める様子に恐怖を感じた。彼女が語るのは、慈しみと嫌悪、清らかさと穢れ、愛情と憎悪、安らぎと恐怖…それらが引いたり押し寄せたり、割り込んだりしながら語られる。その支離滅裂にも思える文脈の混乱が、彼女の肉体と精神を破壊したことを物語っている。ある意味、彼女は生きながら死んでいる。いつか、平和で美しい村を取り戻せることを願う。◆前楽。観納め。3回観て解った。物語は舞台の上で生まれているという真実。上演すること、回を重ねることでドラマが生まれてる。◆「お怒り」の赤裸々告白に、メンバーも自分自身も突き動かされ、作品も人生も歩み出す。それが他のモノローグを変えていく。キャストとモノローグがどんどん一体化していくのが見える。初日で既に高みに立っていた渋谷はるかさんに引っ張られたのも間違いないが…吸収してどんどん変化し向上し同化するキャストに敬服。安藤瞳さんが圧巻。「毛」の立ち姿、その語りかける温度と響きに神が宿っていた。その神は13歳の彼女にもちゃんといて…マリア様に抱かれていると思った。◆劇団のように「方向性を定め、色を持ち、こんな作品を作る」というコンセプトではなく、可能性を探り様々なタイプの作品に挑戦してみる。だから、次はどんな姿を披露してくれるのか、どんな作品に出会わせてくれるのか、彼女たちの七変化から目が離せない。◆そんなオンナ7人の七変化を応援しょう。次はどんな色の彼女たちが観られるのか、考えただけで楽しいではないか。演劇の大海原に航海するOn7が作る引き波は美しく広がる気がする。そう、彼女たちはまさに演劇の宝船🚢に乗る七福神👼

    ネタバレBOX

    『ま○この話』終演から1ヶ月。あの興奮を、この節目に少し落ち着いて記しておこうと思う。

    何故、麗しき7人の女優たちがこの戯曲に、そしてこの邦題を立てて上演したのか。
    それを書き出すと、On7結成の趣旨まで遡らなければならないようなので、
    それはまた別の機会にすることにしよう。
    だから、今作品に感じたことのみを…

    既に前置きが長いな。

    それでももう一つ、先に触れておきたいことがある。
    それは、今回、公演の1ヶ月前に1週間に渡るワークインプログレス(以後WP)を開催したこと。
    台本の初読み合わせを公開し、
    美容講座なども開催し、
    最後に成果発表と題して、通しに近い稽古を公開したこと。
    それを拝見する機会を得たが、もうかなりの形を成していたことを公演を観て理解した。
    それはつまり、7人が戯曲に対して深い理解を既に持ち得ていたということと、
    演出の谷賢一さんが7人の思いを大切にして作品を構築してくださったのだろうということ。
    もちろん精度の問題はあるが、WPで拝見したそれが、本当に見事に舞台で披露されていて驚いた。
    それと同時に、
    稽古開始に合わせてWPを開催することやクラウドファンディングに取り組んだことなどから、
    観客も含めた多くの人と関わり共有しながら創り育てていこうとする
    彼女たちの姿勢を拝見することができた。
    それは作品と演劇そのものに対する愛情に他ならない。
    その愛は紛れもなく、わたしたち演劇を楽しむ観客にも向けられている。
    そんなOn7と彼女たちの作品を”好きにならずにいられない”。


    ■開場■
    劇場に入るとセットを目にする。
    同時に客席の形状及び舞台の形状を知る。
    それはまさにファッションショーのランウェイだった。
    いま流行のアリーナ級のそれではなく、
    アトリエやギャラリーで開催されるような洗練されたコレクションのそれだ。
    これはキャストに対する、いや果敢にチャレンジする7人に対する
    演出家からの敬意だったに違いない。
    そしてそれは、きっと全女性に対しても向けられているのだと思う。


    ■オープニング■
    美しく着飾って、メイクを決めた7人が力強く登場する。
    そうだ。
    オンナは美しく鎧を纏って戦闘モードに入っていく。
    世の理不尽に戦いを挑む。
    スーパーモデルよろしくポーズを決めて客席に笑顔を振りまくキャスト。
    それは歌舞伎役者が見得を切る姿にも見える。
    その中央で一人、安藤瞳さんが絶望した表情をしている。
    或いは疲弊した表情だ。
    彼女が投げ上げたパンプスが全女性に向けた「いざ出陣」のメッセージであり、
    全男性及び社会に対する宣戦布告の狼煙だ。
    それを合図に、彼女たちはまるでプロムの大学生が帽子を投げ上げて卒業を喜ぶ時のように
    自らの戦闘服を剥ぎ取る。
    吊された衣装を降ろしステージで着替えさせる演出は、
    谷賢一さんの故蜷川幸雄に対するオマージュだろうと勝手に思っている。
    そうして彼女たちはオーディエンスの前で普段着の自分…
    つまり素の自分を曝け出す態勢を整える。
    そう、これは真実を解放する戦いだ。
    さぁ、いざ勝負。
    ★ただ、このあと客席に「~ですよね。」と語りかけるのだが、
     この語りの方が着替えを見せることよりよっぽど恥ずかしく、
     今作で最も難しいシーン及び台詞だったのではないだろうか。
     少なくともわたしは、こそばゆくて、一番直視できないシーンだった。
            

    ■毛■安藤瞳さん
    作品中、通して、安藤さんがコンダクターを担う。
    その彼女が口火を切る。
    夫の性癖による剃毛強要という性的虐待。
    そこから派生する夫の浮気。
    そこに、欧米では珍しくない性交渉に関わるカウンセリングが一石を投じる。
    女性セラピストからの理不尽な提言を一人三役で再現する様が滑稽だ。
    その如何にもな雰囲気のセラピストと、
    提言をご褒美と捉える夫の、剃毛に没頭して流血にも気付けない様から受ける絶望と激痛。
    一人芝居の質が上がれば上がるほど、
    その可笑しさと彼女の絶望とのギャップが浮き彫りになり切なくなる。
    ●男の愚かさが嘆かわしい。


    ■大洪水■保亜美さん
    メンバーが保亜美さんにスカーフを巻き付けたりスタイリングして老婆を作り上げる。
    仕上げは90度近く折った腰。
    見事に可愛らしいお婆さんが現れる。
    自身の女性器についての話を求められた老婆の恥じらいと苛立ちを、
    悪態を吐くことと逃亡しようとすることで立ち上がらせた。
    逃げようとする彼女を引き止めるメンバーが(引き止めることを楽しんでいる面も含めて)可愛い。
    話を聞く様子が回を重ねる毎にオーバーアクションになっていったが、
    老婆の話を有り難く聞き入るという関係性が見えて微笑ましい。
    保さんが発する「地下室」や「閉店」という言葉が、恐怖と絶望、そしてトラウマを感じさせる。
    話し終え立ち去る彼女。
    袖で腰を伸ばし老婆のベールを脱いで、初めて人に話したことを告げる。
    その後ろ姿に鼻の奥がツンとする。
    彼女は何十年も縛られていた苦しみから解放されたのだろうか。
    あの後ろ姿の持つ意味は、まだもう少し宿題にしておこうと思う。
    ●男の度量が女性の幸不幸を決めることを実感し、身震いする。


    ■ヴァギナ・ワークショップ■渋谷はるかさん
    個人的に一番辛いエピソード。
    男としての責任というものを考えさせられる。
    人間に与えられた快楽。
    男は行為の最後に絶頂を手にする。
    しかし女性は必ずしもそうはならない。
    その理不尽を突きつけられ愕然とした。
    果たして充分に理解している男はどれほどいるだろうか。
    女性がそれを手に入れるスイッチを、倒したソファーに顔を乗せて表現する小暮智美さん。
    可笑しいのだけれど、それでいて神秘的。
    渋谷はるかさんが語り始めると、会場の空気が一変する。
    理想の女性像と、自分の奥底にくすぶる欲望と、満たされない苛立ちが溢れ出す。
    そうした感情が呼び水になって、身体的欠陥者ではないかという恐怖と、
    「中心」発見の驚きと安堵のカオスが生まれる。
    戸惑いの果てで、
    すべてと繋がったと語る恍惚の表情の中に、彼女と渋谷さんが一つに融け合って見えた。
    いつでも快楽に手が届くという安心、いや余裕を手に入れた彼女に、
    もう男は太刀打ちできない。
    渋谷さんは毎回あのピリピリの緊張の世界へ連れて行ってくれる。
    感服。
    ●男よ、独りよがりではいかん。奉仕せよ。
    ★余談だが、ソファーで見守る宮山知衣さんが妖艶で困った。


    ■彼がまじまじ見るから■小暮智美さん
    WP時と比較し、最も進化したパートではなかろうか。
    WPで小暮さんが客イジリにトライされ、その相手に選ばれたことは光栄で幸福だった。
    それでも、男とのやりとりを一人芝居で再現した本公演は見事だった。
    出会いから発展への不自然さも、男の性癖も、
    小暮さんの絶妙なデフォルメで上質なコメディに仕上げられた。
    あの右足は生きていた。
    命を宿したと言ってもいい。
    シーツを巧みに使い、潜った男を魅力的にした。
    客席の男たちは皆、男に感情移入して興奮したはずである。
    可笑しいのに、堪らなく淫靡だった。
    BGMもエルビス『好きにならずにいられない』で始まって、
    ビートルズの『愛こそはすべて』で締める…というか歓喜に沸かせる
    という流れが見事な演出だった。
    ●男の拘りも、共有できるモノなら可愛い。
    ★余談だが、椅子を抱いてSEXを連想させるシーンで、
     小暮さんがバックを披露しようとした回があって度肝を抜かれた。
     大笑いした。
     身を削ってチャレンジしてみせる彼女の、作品に賭ける情熱に敬服する。


    ■おまんこ様はお怒りである■On7
    このコーナーの持つ意味・意義は大きい。
    パーソナルな主張や告白であるからこそ、人の心を打つ。
    稽古を積む中でトライ&エラーを繰り返し整えてきたのだろうが、
    実際はどれくらい自由が与えられていただろうか。
    ゴングにパフォーマンス性があったにせよ、「言わせろ!」感は増長され、盛り上がった。
    また、7人が互いの主張や告白に影響を受け、支え見守る姿が美しく印象的だった。
    ★このコーナーを全公演収録してないのだろうか。
     7人の全ての叫びを拝聴したかった。
     『DVD特典 全公演のお怒り収録』なんてものがあったら、かなり売れただろうに。


    ■私のヴァギナ、私の村■吉田久美さん
    最も重い話で、聴衆の心が最も痛み軋むモノローグ。
    秋元松代の『マニラ瑞穂記』という作品に
    「オンナだって戦ってるのよ!」というような台詞があった。
    それは戦争の最前線で戦う男たちをカラダで慰め、力づけながら稼ぐことを意味していたが、
    これはその対極だ。
    レイプによって引き裂かれた肉体と精神。
    その恐怖を表すべく、6人が吉田久美さん一人を残して出て行く。
    大きな音を立てて閉められた扉が恐怖を増加させる。
    このモノローグだけはたった一人だ。
    吉田さんは、健全だった村とカラダ、陵辱された国とカラダのことを混濁させて語る。
    混乱し脈絡を失った話と嘆きが白痴に見せる。
    ハムレットの愛を失い発狂したオフィーリアのよう。
    あのセットと照明、そして「今は別の場所にいる」という台詞から、
    彼女が個室病棟に収容されていると連想し震えた。
    万華鏡のように表情を変え、感情の起伏の激しい彼女を生きること。
    それが数分であっても、吉田さんの心身にかかった負担の大きさは計り知れない。
    ●男は野蛮で無慈悲で愚かだ。男であることが嫌になる。


    ■”ヴァルヴァ・クラブ”改め、ミホトの会■宮山知衣さん
    このモノローグを『ミホトの会』と改名した谷賢一さんの功績は大きい。
    今作品には、
    「ヴァギナ」という女性器名称を「まんこ」と呼ぶことに躊躇するということが根幹にある。
    その苛立ちや困惑を解消する提案であり、目から鱗が落ちる思いだ。
    ましてや古事記にまで遡った日本古来の言葉によるという神話っぽさが、
    愛着を抱かせるのに申し分ない。
    「美火戸」漢字もイイ。
    黒魔術のような儀式を行う不思議少女を宮山さんが怪演。
    「ミヨコ~トゥミトゥミ~レイジ~ポコタ~ン」は今でも頭をグルグル回っている。 ちょっと舌っ足らずの幼児言葉で甘えたように喋るノリノリの宮山さんがツボだった。
    これまでのイメージを完全に打ち破った。
    「ミホト」に巡り会ったときの表情が可笑しすぎ。
    座席番号A列6番(付近)の男性に迫る件にも驚いた。
    ★わたしも一度その席に座る幸運に恵まれた。
     しかし、あまりの速さに気づいたら目の前でアワアワした。
     何も出来ぬまま(しちゃダメだけど)一瞬のうちに行ってしまった。
     嗚呼、もっと堪能したかった。不覚。
    ●男も一緒に楽しんであげられれば平和で幸福なんだな。


    ■まけるな!ちっちゃなクーチ・スノーチャ■On7
    一人の成長を7人で追った。
    悪戯(触ること)を我慢した渋谷さんが超キュート。
    ベッドのスプリングでハプニングの保さんが可愛すぎで可笑しすぎ。
    衝撃の事件で座り込む小暮さんの可愛らしさが、会えなくなった父親の気持ちになって切ない。
    そこからの転落期が悲惨すぎて息苦しい。
    彼女を救ってくれたのは神や宗教ではなく、友達でもましてや男でなどあるはずもない。
    メシアは綺麗なお姉さま。
    それもその世界でしか生きられないようにしたのではなく、
    ノーマルに(バイ込みで)導いてくれた。
    体操?で息を切らしてママに秘密を持った安藤さんが素敵。
    そして転落期の小暮・尾身ペアがみんなに労われ祝福されているのが微笑ましく、
    父親気分で安堵した。
    ●男ってちっちぇーな。


    ■ヴァギナを喜ばせし女■尾身美詞さん
    最も華やかなコーナー。
    その華やかさに紛れているが、男の不甲斐なさが前提にある。
    それを補う救いの手は女性である事実。
    結局、女性を悦ばせることが出来るのは、自分自身か同性。オトコよ目覚めろ。
    覚醒したのは尾身美詞さん。
    真っ赤なドレスが眩しい。
    それでガーターベルトと黒い下着が露わになることも厭わず、
    何パターンもの喘ぎ声をレクチャー。
    尾身さんは恥じらいを見せず、楽しんでいるように見える。
    それはまるでスポーツのよう。
    彼女を取り囲むSPのような黒服にサングラスのブレーンがカッコイイ。
    そのくせ舌なめずりしたり頷いたりする姿が可笑しすぎる。
    一人、インテリ女性秘書風なメガネの宮山さんが輪をかけて可笑しい。
    6人の可笑しなサポートが卑猥さを軽減し、エンターテイメントに転化したワザだ。
    ●男って…バカだなぁ。
    ★それにしても、どこまでが戯曲にあり、
     ネコ型ロボット系を筆頭にどこからがオリジナルなのだろうか。
     また、メンバーで「こんなのは?あんなのは?」とレクチャーし合ったことを想像すると
     笑ってしまう。


    ■私はそこにいました■安藤瞳さん~On7
    女性であることが厳かで神秘であるモノローグ。
    唯一、他者としてのモノローグ。
    妊婦と新しい命を慈しむ安藤さんの柔らかな言葉と表情が神々しい。
    セットと照明がステンドグラスを思わせ、まるで教会の中にいるよう。
    7人が愛を繋ぎ、言葉をリレーする。
    やがて、モノローグの視点は胎内の人へと移る。
    舞台中央には小さなスポットライト。
    これは、差し込む「きらめく光」だ。
    それが脈打つように微かに広がったり狭まったりしている。
    つまりそれは「社会の窓」だ。
    「社会の窓」は男のズボンなんかには無い。
    母となる女性の美火戸だ。
    果たして君の瞳に「きらめく光」の向こうの世界は、どう映るのだろう。
    わたしたちは、どんな世界を用意しているのか、もう一度顧みなければならない。
    両手を広げて迎え入れるのなら、その責任について考える必要があるはずだ。
    ●男は、ただオロオロとして、祈るしかない。



    これは奇跡の公演だ。
    同じキャストとスタッフで再演したとしても、絶対に再現はできない。
    なぜなら、生き、生活していることの全てがダイレクトに影響を与える作品であるから。
    7人が抱える問題は解決したり変化し、また新たな問題に頭を悩ませているだろう。
    だからこそ、その時の生き様を晒す公演として、いつかまた披露してくれることを期待したい。

    On7第3回公演。
    0回公演を含めれば4作品と番外のパフォーマンスを合わせても、
    一つとして同じ色、同じ匂いのするものがない。
    On7七変化。
    それこそがOn7がOn7 たる意義であり所以だ。
    次はどんな新しい顔を披露してくれるだろう。
    七変化を超えて、二十面相でも百面相でも、万華鏡までも追いかけよう。
    彼女たちの挑戦が、演劇の世界に新しい風を吹き込んでいると信じている。
    その風がたくさんの可能性を巻き上げ、
    大きなうねりとなって、
    素晴らしい作品がたくさん生まれることを願う。
  • 満足度★★★★

    なるほどVAGINA
    On7がこの題材をやれば、この風景になる。「あそこ」が口を利いたら何と言うか?・・というアンケート。様々な「あそこ」を巡るエピソード。女性解放の歴史は浅い。米国の黒人だって半世紀前まで「権利」が損なわれていた。障害者の人権も、児童労働についての考え方も、戦後の話だ。・・劇中のある高齢の女性のエピソードに、今や懐疑の対象でしかない「進歩史観」が、もたげてくる。人間は時代が進むとともにより賢くなり、正しい社会を形成できるようになるのだ・・的な。
    だが実際には人らしくあろうとする人々が声を上げた結果としての現在があるに過ぎない・・進歩が自然現象のように起こるのではないわけだ・・当然だが。
    最後まで凛々しく演じた女優たちに賛辞。

    冒頭の「あそこ」の言い方・方言集を聞けなかったのは残念(モニターでは聞き取れなかった)。
    古い呼び名には長く培った文化の蓄積があるに違いなく、それが実際に発語されるとどう響くのか・・と。

  • 満足度★★★★

    だよね
    と頷きつつも、隣に座られていた男性の方たちと笑いのツボが違ってる。そうか、こう思うから笑うのか…などと妄想を膨らませたり。出来れば客席も女性に限定して観る回があっても面白かったかも。とにかくずしんと、そしてしっかりと作品を受取りました。自分を知ることは必要ですよね。男性のものは見易いけど、女性のは隠れていますからねぇ。On7の役者さんたちはみな輝いていて素敵です。

  • 満足度★★★★

    「ま○この話」
    約1時間55分カテコ2回込み。女性器について女性たちが独白する米国有名戯曲の最新版を谷賢一さんが翻訳・演出。現代日本にフィットさせたり古代日本語を反映させたり、新訳の恩恵絶大。美術、照明、楽曲が雄弁。分厚い虚構が真実味を支え飽きさせない。振れ幅大きく明暗の差が鮮明な演技で、観客に積極的にアピールするのが良い。発語の技術と強い意志の賜物と思う。戯曲にはない告白コーナーにいい意味でショックを受け涙。新劇の劇団所属の30代女優7人の勇気と実行力に感服。「○○系あえぎ声」も楽しかった!

  • 満足度★★★★★

    みほと(美火戸)って
    言葉の語源に思わず、日本語って素敵だなぁと思う。「女陰」とか「あそこ」とかという表記より畏敬の念が込められているし、後ろめたさを感じさせない。
    今後ぜひ、全国共通の呼称として定着してほしい。
    この話を上演するにあたり、年月を要したという彼女たちの思いは、男の目線からみても、凄く共感できる。安藤瞳さんが語っていたように世の中の皆がここから「生」を受けたのに、口にすることや存在について堂々と議論する機会は少ない。
    On7たちが熱く語り、演じてくれた舞台を観れたことは充実したひとときだった。

    ネタバレBOX

    予約について、神奈川芸術劇場の電話番号だけしか書いてなかったから、思わずメールで問い合わせした。別に恥ずかしがる年令でもないが、電話予約した方々はちゃんと○日の○時からの「ま○この話~あるいはヴァギナ・モノローグス~」のチケットください。って電話したのかな?
    公演翌日、出張で名古屋に行った際に知り合いにパンフ見せたら、名古屋公演をぜひ希望したいとのこと。あっ!そういえば宮山知衣さん。私も仕事ができない男の一人です。
  • 満足度★★★★★

    ま○この話
    下北沢でポスターを貼らせてもらえなかったと言う話がありましたが、これが「ち○この話」でもやっぱり貼らせてもらえないのでは無いかと思いましたが。本編も面白かったですが、素で語られた部分も本音が聞けて良かったです。どんな男性と出会うかはとても大事だと思いましたし、アンケートにもそう書きましたが、帰る道すがら考えました。そうじゃない!(もちろんそれも大事ですが)小さい頃からま○こ(と言う呼び方でなくてもいいのだが)はとてもプライベートで大切なところだけど、恥ずかしかったり卑猥だったり汚いところではないということを教わらなければならないのだと思いました。もちろん男女ともにです。

  • 無題1874(16-164)
    19:00の回(豪雨~曇)

    19:03開演~20:25終演。

    コの字の客席、舞台向かって下手側の指定席。

    On7は「Butterflies in my stomach(2013/2@サラヴァ)」以来。

    すみません、ぜんぜんあいませんでした。開演後30秒、この演出はあわないなと。

    役者さんたちは大熱演でしたが、そうすればするほど違和感が増す、という悪循環。

  • 満足度★★★

    LIVE感!!
    私はゲラゲラ笑ってましたが、座席にも多少左右されるかな。
    役者のアドリブや細かな表情を拾えるアリーナ席と正面スタンド席では楽しみ方が異なる。
    カジュアルに楽しめるものを期待して足を運んだが、予想外に重たかった。
    万雷の拍手となるシーン[エンターテインメント要素]の比率をもっと増やしてほしい。

    ネタバレBOX

    *初日と楽日をみたが、初日の方が断然楽しかった!
    満足度としては公開稽古初日が一番楽しくて、公演初日[アリーナ砂かぶり席]、楽日[最後列端席]の順かな。

    座席の位置にも左右されるので、比較してもしょうがないのだが・・。

    楽日[最後列端席]:私の周囲の約40人の客は前半、誰一人くすりとも笑わず居眠り決め込むか席を立ちたい客の深いため息ばかりが60分間大合唱していた。

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