えんやこら讃歌 公演情報 えんやこら讃歌」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
1-5件 / 5件中
  • 満足度★★★★

    えんやこら
    えんやこら讃歌・・・・、傷を抱えながら、お互いを支えあい、知恵を絞りながら、笑い、唄い生きていく。その姿は決して暗いつらいものには、映らず、まぶしくも感じました。

    ネタバレBOX

    たとえ貧しくても、心は豊かであれば、生きる力はわいてくる、女性たちがたくましく前向きに生きる姿にエールを贈りたくなりました。貧乏であるのに、陽気で明るく映るのは、生命力が力強いからでしょうか。暗い話に展開されず、生きる希望と勇気が伝わってくる心が温まる展開であり、内容でした。
  • 満足度★★★★

    えーんやこーら
    同年代の友人と見に行きましたが、私たちの世代の原風景なんだろうねと。子どもの頃はこんな風景がよく見られたし、大人たちはこんな話ー後になって意味が分かるようなちょっと卑猥な話だったりーをしていたものです。戦争によって引き裂かれた家族がたくさんいたことを思って胸が痛くなりました。ひとつ気になったのは・・・

    ネタバレBOX

    おばあさんが電報を持って駆け込んで来た時に、上手後方にいた学生2人。え?だれ?と思って見ていまいたが、何も話すこともやることもなく引っ込んでしまいました。このまま帰っては眠れなくなる(?)と思って、終演後演出の方に聞きたかったのですが、今日はいらしてないとのこと。仕方ないので一番近くにいた役者さん(電報を受け取った奥さん)に聞いてみたところ、ただの見物人なのだそうです。この前のシーンでくみさんが施工主に乞われておてもやんを歌って踊るのですが、それを聞きつけて見物に来た少年2人、丸山君と美輪君だそうで、実はあの「ヨイトマケの歌」はこれを見た美輪さんが作ったと言う裏設定になっているのだとか。しかし私はおてもやんのくみさんに惹き付けられていたので、少年が登場したことに全然気づいてなくて、おばあさんが上手から慌てて登場したのでやっと2人に気づいた訳で、一緒に見ていた友人もこの2人がなんなのか分からなかったと言っていました。美輪少年が見物に来ていたと言う設定は面白いですが、登場に一工夫欲しいと思いました。
  • 満足度★★★★

    素敵な芝居をありがとう
    あれだけの人数が舞台に立ちながら、1人1人が個性に充ち満ちていて、「群れ」ではなく、個々の集まりとして感じられる。そんなたくさんの見どころを持った芝居だと感じました。
     中心となる彼女(すみません、名前を忘れてしまいました)の熱演は言うまでもなく、その周辺の役にも、それぞれが人生が、物語があることまで想像させる、巧みな演技、演出、台本であったと感服してだるま座を後にしました。
     日本の終戦直後版の「どん底」ですね。
     何回か、だるま座の劇を観てきましたが、「外れ」ることなく、毎回、涙と笑い、そして人生の哀しさ、重さを抱えて帰路につきます。
     「劇」というよりも、「おしばい」といったニュアンス。親しみを込めて。
    さて、ひとつ無理難題です。「現代版えんやこら讃歌」を書ける人はいないものでしょうか。
     

  • 満足度★★★

    時代
    笑いが時代を感じるテーストなのでちょっとついていけないところはありましたが全般的に役者さんの技量が高くストレス無く観ることが出来ました。

  • 満足度★★★★★

    必見 花五つ星
     初日を拝見。何度褒めても褒めたりない。必見の舞台。

    ネタバレBOX

     えんやこら、ヨイトマケ。掛け声は様々であるが、工事現場で地固めをする時に使われた掛け声である。太い丸太に何本もロープがついて、それが組まれた櫓の中央にいちしているのだが、この太くて大きな丸太をこの掛け声と共に皆で引っ張り上げては落とす。これを繰り返して地固めをしたのである。綱を引くのは殆どが女性だ。自分もガキの頃、港湾で荷役のアルバイトをやっていると矢張り港湾の建築現場で働くおばちゃん達に良くからかわれたものである。結構若くて綺麗な人も居て、その色気に圧倒されながらからかわれていたことを懐かしく思い出した。
     丸山 明宏が歌った“ヨイトマケの歌”もこの土方のお母さんのことを歌った歌だった。シナリオが素晴らしいし、演技が自然で深みがあり、チームワークも実にいい。人情の機微と人としての佇まい、女の意地と戦争の齎したどうにもならない現実を凌ぐ姿の痛々しさ。それら総てを秘めて去って行く男の後ろ影。深い余韻を残す名舞台である。

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