華蝶WHO月 公演情報 華蝶WHO月」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
1-6件 / 6件中
  • 満足度★★★★

    懐かしいような・・・
    キャバレーでのハートフルな話。
    楽しめました。
    ※時間ジャストの開演は感心しました。
    (開演時間が5,10分遅れても
    何のコメントをしない劇団が多い!!!)

  • 満足度★★★

    懐かしい雰囲気

    今の時代に無くなりかけている人情味がたっぶまりな話でした。
    ドタバタコメディなのに、気持ちが暖まる時間でした。

  • 佐久間さんの照明
    オープニング、客電落ちないの?、と思っていたらのスイッチング。佐久間さんの手腕に惚れ直した!

  • 満足度★★★★★

    朱猫:「華蝶WHO月」
     舞台は時代の流れと共に、苦しい経営状態のキャバレー。そんなお店を立て直すべく、一人の女性が立ち上がり、店の従業員たちと共にアイデアを出し合い、店を盛り上げようとするのだが・・・という粗筋の舞台。

     粗筋だけ見ると、涙と笑の奮闘記のような舞台かと想像するが、そんなありきたりの想像を軽々と超える、「トムとジェリー」「バックス・バニー」「トゥイーティ」「バッドマン」「ポパイ」「チキチキマシーン猛レース」などのアニメーションで知られる、カートゥーンネットワークの・スタジオアニメのような動きのオープニング。

     幕が開いて数分、音楽に合わせてそれぞれの登場人物の性格や話の粗筋が仄かにわかるような動きが賑やかに繰り広げられる。

     その動きが、「トムとジェリー」を思わせ、子供の頃にリアルタイムで見ていた、カートゥーンネットワーク・スタジオのアニメーションを感じさせる動きが懐かしくも、楽しく、その動きは、舞台の中に随所に散りばめられている。

     全編小粋で、ハチャメチャに馬鹿馬鹿しく、華やかで、艶やかで、ラスト近くにはしみじみした所もありつつも、くるくると回るミラーボールのようなきらめきを放つ、軽やかなコメディ。

     條原志奈さんのかえでが、子供の頃に好きで何度も見た、カートゥーンネットワーク・スタジオの「ドラドラ子猫とチャカチャカ娘」「ドボチョン一家」に出て来る、女性キャラクターの色っぽい動きを彷彿とさせる。志奈さんは、うごきや表情が艶やかで、動きに色気があって美しい。

     かつては指名No.1、今は自分に反発してくる若いホステスまいと丁々発止とやりあいながらも、店や若いホステスの面倒を見る、艶やかな色気が一本芯の通った、凛として潔い姉御肌のカッコイイ女。

     志奈さんの座っている時の脚の置き所の綺麗さとカウンターに背中を見せて座っている時の後ろ姿が色艶気(いろけ)があって、かえでそのものでとても素敵だった。

     江島 雄基さんのバーテン、タスクはおちゃらけて賑やかに見えて、まいを一途に思っている誠実さもあり、堀広道さんの服部と掛け合い漫才のような言葉のやり取りが絶妙なテンポで面白い。

     堀 広道さんの服部が、縦横無尽に馬鹿馬鹿しくも可笑しくて、ちゃらんぽらんに見えて、随所で、店とかえでたちの事を思っている深い表情が印象に残った。

     舞台中に、会場の観客も参加する所があり、役者さんと観客が一体になり、会場が
    文字通り一体になって楽しかった。

     洒落て小粋で、可笑しくて、楽しく艶やかで、キラキラしたエンターティメントなコメディの素敵な舞台だった。

    文:麻美 雪

  • 満足度★★★★

    キャバレーというよりは...
    花鳥風月をもじった「華蝶WHO月」というキャバレーの企業再生をかけた物語。水商売という舞台設定であるから、少し下品になるが、”女”を前面に出した演出であった。もっともキャバレーであるが、客としてのキャストは出演しない。あくまで店内での客寄せ企画に腐心する姿が中心である。その努力...ミニスカート、セイラー服、カクテルドレスなどで、”花鳥風月”などという風流なものではなく、愛情を込めて表現するば「歌唱振尻(かしょうふるけつ)」または「後ろ姿のWHO尻」という生身の女性が観られる。本当に楽しそうに歌い踊る。そこには夜の仕事に就きながら必死に生きていく強かな女性が垣間見える。上演時間1時間45分(ちなみに、当日パンフの表紙はこのキャバレーの料金表…1セット120分 3,500円 ご指名料・無料。上演後 、舞台上でキャストと一緒に写真OK)。

    ネタバレBOX

    舞台セットは、下手にカウンターとボトル棚、上手にBOX席という設定。両側に大理石イメージの柱が立つ。天井には「華蝶WHO月」の看板が吊るされている。もっとも店内の雰囲気はキャバレーではなく、スナックに近いような気がする。
    梗概は、「キャバレー華蝶風月」は、全盛期の盛り上がりもなくなり、今ではお店もボロボロで従業員も数人となっている。その店の経営を立て直すべく、本社から女性社員が派遣される。 個性豊かな従業員とともに、アイデアを出し合い店を盛り上げようとする。

    この派遣されてきた女性の奮闘と店にいる従業員(キャバ嬢、ホールスタッフなど)との衝突がコミカルに描かれる。この登場人物の一人ひとりのキャラクターと生い立ちが何気に分かる。そのさり気ない紹介が雰囲気を損なわず展開するところが見事。
    気になるのが、主人公・熊切さやか(小林夏菜サン)が本当にキャバレーを経営する会社から派遣されてきたのか。その最初(説明)の件が、歯切れ悪く別の意図があるような感じを受けた。

    先にキャバレーに来る客のキャストはいないと記したが、あえて言えば観客が店客に見立てられているかも...。前説で劇中で踊るダンスの振り付けを一緒に行ってほしいという。そのプチ練習までして劇場内全体として盛り上げる。その一体感こそが観て楽しいと思わせる(逆に迷惑と思う観客もいるだろう)。

    この舞台の魅力は何と言っても”華”と”楽しさ”の両輪であろう。この両輪は脚本と演出であるが、それを操縦(体現)する役者の演技も良かった。個性豊かなキャラクターと主人公の大人しいアンバランス...そのチグハグ珍妙なバランスが面白いところだと思う。

    次回公演も楽しみにしております。
  • 満足度★★★★

    昭和の飲み屋が持っていた優しさ
     人情と仁義には篤いがちょっとノータリンな服部、

    ネタバレBOX

    人生を知り過ぎた“かえで”ら古株に対し、募集要項の条件はとてつもなく良いものの、実態はブラックな競合店Kingから移って来た若手ホステス、“まい”と“ゆき”、料理上手なタスク、一番の古株でありながらマネージメント能力の乏しい服部に代わって経営サイドの仕事全般をこなす峯、そして競合店Kingのみならず近々駅前再開発に絡んで出店を予定している大手の攻勢に対する為に送り込まれたアドバイザー、さやか。七人の侍でもなければ黄金の七人にもならぬ七人衆。往時、人気ホステス出勤時、店の前の通りは客が列をなしたものだったキャバレー華蝶WHO月もお茶を引く寸前。やってきたさやかの素人っぽいが新鮮なアイデアに、新旧のホステス同士の客の取り合いやセールスポイントの相違、見解の相違から口論は絶えないのだが、最も古株の服部が、締められないものだからどこか和やかで優しい昭和の飲み屋風景やショーパブ、ショー主体のキャバレーの雰囲気が立ち上がる。レビューのカットや観客を巻き込んだ演出技法など楽しめる。

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