「て」 公演情報 「て」」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.4
1-19件 / 19件中
  • 満足度★★★★


    組み体操が素敵。

    同じシーンでも観る人や視点によって笑えたり泣けたりする舞台。

  • 満足度★★★★

    初ハイバイ
    お父さんが強烈

  • 満足度★★★

    て、の示すもの
    何が「て」なんだろうという疑問がありました。

    確かにおばあちゃんの手には義手が握られていたり
    最後には皆が手を掲げながら歌うなど
    手を意識させる場面はあるものの
    あまり本編とは関係無いように思った。

    また、岩井さん自身の家族がモチーフとなっているのだから
    それぞれ全員の視点で描いても面白いと思った。

    というか、実際いた人物なだけにキャラクターがはっきりしているので
    視点をふたつに絞ってもそれを理解しづらかった。

  • はい
    多摩地区です

    さて
    身につまされるかんじと

    でも
    演劇だなあと

    視点の切り替えとか
    抜群だなあ

  • やっと
    観に行けました。普段、撮影で舞台を観ることが多いので、単純に観劇がなかなか出来ないんですが、いわば無理やり時間作って観て来ました。大満足です! おさえていた感情が表に出た時、ぐっと引きこまれました。岩井さんって面白いですねー。これからの活動にも期待◎ 映像的に言えば、この舞台は映像にしにくいですね。そういえば、当パンに記録映像ってなっていた気が。

    ネタバレBOX

    稼働式(手動)の舞台とか、おばあちゃんの手のアイディア、面白かったです。
  • 満足度★★★★★

    きゃー
    泣きつかれー
    いろんな人にすすめたくなる作品を作れる良心って大事よねえ


  • 満足度★★★★

    うるうるしてしまった
    今回も「死」が扱われている中、設定が自分にとって身近な出来事であっただけに共感でき、うるうるしてしまった。家族一人一人が個の考えを持っていて、それぞれの愛情の深さがよく見えた。演技など実に完成されたものであったけれど、舞台が基本的に明るかったり表情などが見る角度によって読み取れない事などが重なって、人間をもっと見たい分、うまく吸い込まれなかった。最後はもっと期待してしまったけど、作品全体として描きたかったであろうシーンは、とても印象的だった。

  • 満足度★★★★

    面白かった
    スムーズに全部見せてくれるとこが◎。
    非のうちどころがないとはこのことだろうか。
    サラッと高得点を出されて、何で今まで観てなかったんだろうって思いました。

  • 満足度★★★★

    全てが素晴らしい
    構成の妙、演技のうまさ、テーマへの愛情。そしてお母さんを迎えてのアフタートーク。この舞台の全てが素晴らしいです。
    相変わらずのユーモアたっぷりの戯曲には終始ニヤニヤしっぱなしだったけど、ホロリとさせられる。人間を見る目が優しいです。「今年に入って何本岩井秀人さんの関連作品を見たんだ?」と思うほど、毎月何かしら見ているけど、どれもが愛すべき作品で、かつこの作品はまた格別。
    牧師と葬儀屋は面白すぎです。

    ネタバレBOX

    おばあちゃんの持っている「手」がずっと気になっていたけど、実はあの「手」がおばあちゃんだそうです。役者さんは黒子で、おばあちゃんは具現化できない存在だからあえてそう言った手法で演出した、との事でした。
    聞いて「なるほど~!」と感心でした。質問しなきゃ分からなかったところだったよ。
  • 満足度★★★★

    笑って苦い
    ちょうど観客と演者が育って来た時代の“崩壊した家庭”の物語

    シンプルな舞台と簡単な装置が
    血のつながりを断ち切れない家族と
    ある一家を覗き観る観客にとても適していた

    ただ、岩井さん本人が出演されてしまうことで
    要の役柄が強調されすぎている気がした
    観客側の受け方を限定しすぎず
    もう少しフラットにした方が“家族”の物語が
    届きやすいのではないだろうか

  • 深いなー。
    アフタートークが岩井さんのお母さんの日で
    なんか良かった。
    せつねぇなー。という気持ちになってしまった。
    おもしろかったんだけど。

  • 満足度★★★★★

    非の打ち所がありません!
    初ハイバイでしたが、実に見事!
    芝居中盤から折り返し、同じ時間を目線を変えて繰り返しますが、
    一見意味のなかったような動作も忠実に再現する芝居の緻密さ、
    それをあえて外してみる笑いのツボ、すべての出来事が一本に
    繋がる脚本の秀逸さ、すべてに非の打ち所がありません!
    役者さんもホントにみんなすごいなぁ。はじめての星5つです!

  • た・ち・つ・「 」・と。
    この演目の名前は「て」。一文字だ。今後はどんな文章であろうとこの「て」という文字を見付ければ、この演目を連想してしまいかねない。嫌ではないです。むしろ連想して思い出す度にちょっとハッピーになれる気がする。
    ボケの進行したおばあちゃんが結局寿命で他界。家族揃ってお葬式をしなくては。こんな時にしか全員集合しない家族です。だってあんな奴と一緒にいられるか。そこに存在する軋轢と拒絶とちょっとした思い違い。と、確信的な嫌悪感。そんな話。
    インパクトより、明らかなピンポイント。上手いトコばっかり付いてくる。手先の器用な仕事振りに思える点では、これこそが日本人ならではの作風に成り得るのかもしれない。

    ネタバレBOX

    不条理や無秩序を思わせた序盤。絶対に何かに繋がるのだろうと思っていたら、折り返しから別人物の視点で再度描かれていきました。立場が変われば真実は変わる。あんなに嫌な人に思えていたあの人が、今度はなんて情に厚いのかと思い改めさせられる。それどころか両面を知った分、その人物に深みを見出す。血族だろうと家族だろうと別人。何もかもが同じ様に見えたり全てにおいて共感するには至らない。その違いが袂を分かち、人はそれぞれに異なる信念に行き着く。全く違う色で二度目の線引きをしていったかの様な後半。パズルが次々とはまっていく。「そうか、この人にとってはこうだったのか…」と確かめていく中、なんで葬儀屋が来るトコだけは更にダメダメになってんだ!(笑)あそこは二度繰り返す必要がないけど面白いからもう一回やるんじゃないかと思ったものの、まさかああ来るとは。笑ったなー。
    PPTは通子のモデルになって正にそのお名前である、岩井さんのお母様!そんな場へと息子さんに引っ張り出されるのも既に3回目らしく、堂々としたトークをされていました(笑)。
    終演後にスタッフの方が客席へとアナウンス。『こちらとっても可愛らしいマトリョーシカの刺繍が入ったハンカチ…』。物販の宣伝かなと思いました。空気的に周りの方々も同じ様に捉えた様子でした。でも続いた言葉は『落とされた方はいらっしゃいませんか?』。あ、落し物なの!?客席のあちこちからこぼれた笑い。愉快なスタッフさんでした。
  • 満足度★★★★★

    作家の中に神が
    こんなminimumな関係性でも、真実なんて実は無い。事実は一つでも、視点を変えれば全く別の存在がそこに。身近な問題ほど一方的な観念にとらわれがちなのに、家族をここまで突き放して冷徹に描くのは、作家の中に神の視点があるとしか言いようがない。突き放した先で唐突に始まるカラオケが理由もなく泣ける。そして、理由が分かってまた泣ける。そういう演劇的構造の妙も、この芝居のスゴさのひとつ。

  • 満足度★★★★★

    現代版チェーホフ。
    脚本、演出、俳優力、死角なしの面白さ。以下全部ネタバレ。下北沢駅前劇場にて、23日(月)まで。是非観に行くといいと思う。現今、小劇場で観られる最もユニークで完成度の高い作品。

    ネタバレBOX

    ハイバイは昨年くらいから追っ掛けているが、不条理で超常現象的なギミック((得体の知れない病気とか))のないのってこれが初めてな気がする。一応死にそうなばあちゃんを中心にした話だけど、老人介護の問題とかじゃなくて、わかりあえずにどんどん不幸になっていく不器用で馬鹿でみっともない人々が生々しく描き出されていて戦慄する。

    くくりで言ったら群像劇になるんだろうが、秀逸なのは最初は普通に主人公のいるお話っぽく見せちゃってるところ。金子岳憲氏演じる「じろう」が主人公で、よく岩井作品に出てくる理不尽に怖い奴として吉田亮氏演じる「たろう」が出てきて、何か理不尽に揉めたりして、ってとこまではいつも通りだったんだけど、途中からシーンの視点が「たろう」に移る。あるいは長女の「よしこ」や岩井氏本人が演じる「山田母」に移る。

    「じろう」目線で「たろう」を見て、あー田舎とか行くといるよなこういうセンスの悪い従兄弟とか親戚とか、カチンと来るわー、と思ってうかうか見ていると、いきなり「たろう」目線が入って来て、むしろ「じろう」の理想主義的で偽善者っぽい薄っぺらな言説にコノヤローと思ったりする。長女の「よしこ」なんて途中まではよくいる鬱陶しい親戚のおばちゃんくらいにしか見えてなかったのに、後半で「よしこ」の気持ちがわかったり、あるいはさらに「よしこ」への憎悪がふつふつ沸いたり、と、観ている俺の感情がぐらぐら揺れる。しかも、身勝手な四人兄弟の性質が、最終的にはDV野郎だった「山田父」の印象に繋がる、って言うか、「親父に一番似ているのはお前だ」みたいな話になったりして、直接的だがより生々しく痛々しい。もう、参ってしまう。

    シーンごとには主観的でありながら、全体としては群像劇。よくできたアイロニカルな構造で、前例がなくはないのだろうが、実に鮮やかに繋がっており、完全にやられた。

    こう書くと、大変文学的なお話なのだなぁという印象があるが、ワンシーンワンシーンは上質のコントを観ているよう。この辺の「抜き方」が巧妙かつ絶妙過ぎて舌を巻く。でも確かに、目の前で女がワンワン泣いたり大人がギャンギャン怒ったりしている最中に、変なCMが流れて来たり、チャック開いてたり部屋に貼ってある変なポスターに気づいたり、そうやって平成人の日常は流れているわけで、ある意味残酷なほどにリアル。この辺の観察眼も凄まじい。

    観ていて、これは、平成版チェーホフなのではないか、とすら思う。知らない人のために解説すると、チェーホフは、「かもめ」だの「三人姉妹」だのを喜劇だ喜劇だっつって書いて、上演させて、で、確かに出てくる人物は滑稽だしドカンと笑いが起きるシーンがあったりするんだが、最終的にはどうしようもなく陰鬱で、人生の薄暗さを痛感するような芝居を書いたのだけれど、ハイバイ「て」はまさに平成版チェーホフではないか、と思う。たぶんこれ、何の前情報もなしに台本だけ新劇系の演出家とか高校演劇の顧問とかに読ませたら、とにかく静かで鬱々とした家庭悲劇として上演されていたんではないかしら。

    岩井氏の書く本は、着眼点のくだらなさやユニークさ、観察力の鋭さ、発想のむちゃくちゃな飛躍とかにばかり気を取られていたが、今回のこの本は本当の意味で構成力のある本だと感じた。賢いんだなぁ。クイズとか得意なんだろうなぁ。とにかく、これは面白かった。今回こそはつまらないだろう、と思って観に行ったら、面白くってちくしょうって思った。次にも期待。
  • 満足度★★★★

    交じり合えない家族
    舞台は中央で演じられ、その対極に観客が座るとゆう意外性に最初からワクワクする。。

    葬式の場面、牧師のぶっ飛んだ話から始まる。

    以下、ネタバレBOXに。。

    ネタバレBOX

    この物語は祖母が痴呆になって亡くなるまでの間の出来事を主軸にした物語。

    作者の岩井が体験した本当の物語だ。実際の父親はもっと暴力的だったというから、どんだけファイターなのか解らない!(^^;)

    父親は自分の家族に対し理不尽な事を言ったり、めちゃくちゃな事を言い出して暴力を振るうという事を繰り返す。父はじろうが中学の頃から家に一銭も入れてなかったと言うから家長制度も真っ青の狂気じみた父親だ。
    暴力の度に家族の神経は漂流される。

    そんな父親のお陰で長男は「いつか絶対に殺してやる。」と恨むようになる。

    祖母の痴呆がきっかけで家族が集まろうと提案した長女だったが、彼女の押し付けがましい態度で他の兄弟から疎まれる。

    家族が集まったのにも関わらず、父親はまた、理不尽な事を言い出し争いになる。家族なのに、どこかつぎはぎだらけの繋がれないバラバラな家族の物語。

    劇中長女が母親に、「何故お父さんと離婚する事を考えなかったのか。」と詰め寄るシーンがあったが、母親は「離婚が怖い。子供たちが自立していなかったし、世間の目も気にした。」というセリフ、時代を感じる。


    物語はひじょうに良く練られた作品です。
    物語のパズルをカットアップしてリミックスさせた作品。
    最終的にカットアップしたものがすっきりと繋がり一本になる。

    岩井が見る家族と母親が見る家族の視点は当然違うだろうから、その思いをカットアップして表現している。

    最後に母親が父親に「離婚して。」と詰め寄りながらも、当の本人は離婚の意思はなく脅しているに過ぎない。

    そんな母親の切ない感情も散りばめ、しっかりと笑いは取ってる。


    『手』というタイトルは家族の繋がり、つまり、手と手を結ぶ。という意味合いがあるらしい。


    セットのドアノブの作りが面白いです。。


    牧師も葬儀屋も可笑しさ満点で、見ごたえがあります。

  • 満足度★★★★★

    ロングランor追加公演or再演希望。
    まー、これは繰り返してみたい。さすがな仕上がりです。ストーリー的な深み、構成のおもしろさ、俳優の巧みさ、どれをとっても。笑ったり泣いたりだけど、なんとなくその感情の動きをおおっぴらに見せちゃうのが恥ずかしいような、いけないことのような、空気をもつ作品でした。笑っても泣いても嘘になっちゃうような。事実に基づいてるっていう分素直に受け入れないようにしなくちゃいけなかったかな。

    ネタバレBOX

    同じ時を繰り返し見せることで違う側面を表す。それがまったく複雑さを持たず、誰でも同じように楽しめるようになっているのに感情としてはきめ細かいのがすごい。兄たろうの気持ちの吐露が、一回目では全くの悪者なのに、二回目ですぅっと受け入れられるのが不思議。
  • 直球の
    ハイバイだから、ちゃかすんだけど、それでもどうにも直球!の家族の話。面白かった。久しぶりにストーリーというか、内容に集中して見れた気がして満足。

    ネタバレBOX

    あと一歩、という点は、もうまさに、タイトルになってる「手」をもつお婆ちゃん。俳優さんはとても好きなんだけど、描ききれずというか描かずというか。
    とても惜しい。
  • 満足度★★★★★

    深化する悲喜劇。
    キャラクタが相変わらず秀逸とか、アンチ成長物語でどこにも行かないとか、
    悪人は誰一人いなかったとか、痴呆老婆のアサッテぶりが素敵とか。
    いやはや、私演劇といって片付けてしまってよいものなのだろうか。

    悲喜劇的状況は深みを増し、ポジもネガも同じ状況下でじゃぶじゃぶしている。
    そのじゃぶじゃぶの状況に、泣くのは何か善人ぶってる気がするし、
    笑うと何か性格悪い奴みたいに感じちゃうし、妙な雰囲気ではあった。

    こんな爆弾を放っておいて次作はどうするの、岩井さん。と、余計な心配。

    ネタバレBOX

    アフタートークでの解説によりかなり現実度が高まった感じ。
    本当に私演劇なのだな、というのを実感すると同時に、どこか信じがたい。

    6~7割が事実という非常にドメスティックな作品であると同時に、
    共感を得られるキャラクタはいるのは強みであるな、と強く感じる。

    物語が2周する効果がぐぐっと出ている。
    味方したい人物が2周目で変わっちゃうのは、さすが計算高い岩井作品。
    でも、そっか、事実なんだなぁ(しみじみ)。

このページのQRコードです。

拡大