「て」 公演情報 ハイバイ「「て」」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    深化する悲喜劇。
    キャラクタが相変わらず秀逸とか、アンチ成長物語でどこにも行かないとか、
    悪人は誰一人いなかったとか、痴呆老婆のアサッテぶりが素敵とか。
    いやはや、私演劇といって片付けてしまってよいものなのだろうか。

    悲喜劇的状況は深みを増し、ポジもネガも同じ状況下でじゃぶじゃぶしている。
    そのじゃぶじゃぶの状況に、泣くのは何か善人ぶってる気がするし、
    笑うと何か性格悪い奴みたいに感じちゃうし、妙な雰囲気ではあった。

    こんな爆弾を放っておいて次作はどうするの、岩井さん。と、余計な心配。

    ネタバレBOX

    アフタートークでの解説によりかなり現実度が高まった感じ。
    本当に私演劇なのだな、というのを実感すると同時に、どこか信じがたい。

    6~7割が事実という非常にドメスティックな作品であると同時に、
    共感を得られるキャラクタはいるのは強みであるな、と強く感じる。

    物語が2周する効果がぐぐっと出ている。
    味方したい人物が2周目で変わっちゃうのは、さすが計算高い岩井作品。
    でも、そっか、事実なんだなぁ(しみじみ)。

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    2008/06/19 01:24

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