満足度★★★★
舞台美術や照明、音響、スタッフ対応もグー
とにかく、一歩会場に入ると、その舞台美術の作り込みに驚かされた。スタッフの対応も極めてよく、演技もうまい。ダーティーな世界を描くにふぃさわしく、照明は暗め。所長室の場面だけ明るくなる仕掛けて無駄な場転少ない。音響も効果的である。
満足度★★
“啓発劇”としては・・・
2008年に起きた、法政大学(多摩キャンパス)の大麻事件をうけ、
大学からの依頼により「薬物乱用防止啓発劇」として毎年公演しているそうだが、今回、初めて観させていただいた。
当日パンフに、
“「麻薬を使ったことがない僕らが、どうやって麻薬防止を啓発したらいいんだろう。」私が、私なりに出した答えが、この芝居です。”と、あったが、
作者、演者が“経験したことがない”、“事実を知らない”事柄を芝居として成立させるには、調査・精査は不可欠だろう。
その意味では、本作は表層的で、現実離れしており、“啓発劇”としては弱いと感じた。
“啓発”を第一に考え、演劇的面白さを求めることなく、身近な題材を学生らしい視点(観点)で描いたらどうだろうか・・・。