マッチ売りの少女 公演情報 マッチ売りの少女」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.6
1-11件 / 11件中
  • 満足度★★★★

    初別役作品
    必要最低限の美術
    二面舞台
    75分強

    隅々まで丁寧に演出がされていて、空気というか、形容し難い雰囲気のようなものを全員がきっちりと共有している印象。
    とても濃密で精度の高い芝居でした。

    役者もそれぞれよかったが、女役の渡辺実希さんが
    とても美しく、怖く、可愛らしく、弱く、纏っている雰囲気がとても独特で魅力的だった。

    終演後話しているところを見かけましたが、気さくそうで、逆に謎が深まった(笑)

  • 満足度★★★★

    マッチ
    面白い。80分。

    ネタバレBOX

    女(渡辺美希)…元マッチ売りの少女。2子の母。戸籍を調べて初老の男宅にやってきて、自分は娘だと言い張る。
    弟(渡辺望)…女の弟。全身アザだらけ。女を卑しいと哀れむ。
    初老の男(佐々木豊)…自称善良な市民。娘がいたが、事故で亡くす。
    妻(加藤晃子)…男の妻。歌が上手。

    マッチを売ってパンツをみせて飢えを凌いでいた女が成長し、男らの娘として来訪する。男も妻も善良な市民像で対応するが、やむなく女を受け入れる。さらに女の子や弟もやってくる。ビスケットを勝手に食べたとして弟を叱咤し女は眠りにつく…。

    元の作品は未見。
    家庭に憧れる女の少女性と少女であった頃の卑しい思い出が交差する中盤は好き。弟を虐待するシーンはもっと辛らつでもいいかな。テーブルで眠りに沈む女が、「マッチ売りの少女」の死と重なるようで、悲しくてちょっと美しい。
    対しての、初老夫婦のお上品さと困惑加減も見ごたえあった。

    絵画調のチラシデザインも好み。
  • 満足度★★★

    マッチ1本”生”の為!
    戦後の社会に対する別役の憤りを暗示。”自分より家族の為”という意識に社会的背景が透けて見えてくる。
    この芝居観るたびに、少女はやっぱり救われていないと感じてしまいます。主人公の少女には夫婦をもっと恐怖感で怯えさせてほしいし、弟に対してももっと冷たく暴力的であってほしかった。私のイメージするものより優しかったです。(笑)!

  • 満足度★★★★★

    引き込まれました
    別役実の演劇はどちらかというと苦手なんだけど・・・やっぱ天幕旅団がやると一味違うね。前半は加藤晃子さんの演技に(ホント上手いよね!),後半は渡辺実希さんの迫力^^;に,すっかり引き込まれました。80分弱という上演時間,凝縮されています。物語については,いろんな解釈もできるけど・・・ただただ凄い芝居だったなぁ。天幕旅団の次回公演は12月。ちょっと遠いけど,期待して待っていましょう。

  • 満足度★★★

    不条理劇?
    「不条理劇」というものの定義は?
    私にはよく解らないのだが…。
    この芝居は、むしろ、精神的なオカルト劇或いは「統合失調症」を題材とした芝居に思えた。

    主人公は、完全にそんな症状だし。
    そこに起因するのは、やはり戦後の悲惨な時間だろうか?
    「マッチ売り」という特殊な体験に続く客たちの”性”のギラつきに壊された少女の精神。
    また一方では、平和を装う夫婦の中に存在する忘れ去りたい過去。

    それらのカルマが渦巻いている作品に見えたが…。

    どちらが加害者でどちらが被害者なのか?双方共が加害者であり同時に被害者であったのか…。

    戦後政治は暗黒部に蓋をして、表面的な安穏さを演出したに過ぎないのではないか?

    不条理劇と片づけられない何かをとても感じた。が、それを巧く言い当てられない。

    戦後の現代社会は「統合失調症」を患うことによって別の新たな社会を創造したに過ぎないのではないのか???

    今まさに起きている<おれおれ詐欺><子殺し・親殺し><引きこもり><バーチャル空間への逃避:スマホ依存症やゲーム中毒>
    蓋をしたはずのカルマが覆い尽くそうとしている今。

    そう思うと、これは重大な啓示を伴った作品なのかもしれない。

  • 満足度★★★

    正直
    内容自体はぼんやりとした感じでしか理解出来ず終わり方もモヤモヤした感じではありましたが役者さんの演技が怖いほど迫力がありました。

  • 満足度★★★

    原作のダークさは継承しつつ・・・
    新解釈+してのストーリー展開だったが
    前半眠気が・・・・(椅子蹴ってくれた後ろの方ありがとう(^^:)
    後半の盛り上げ方などは好みだった約80分弱

  • 満足度★★★★

    夫婦
    番外興行として、初めて既成の台本を使った作品だという。
    これが大変面白かった。
    まず役者の台詞が強い。
    自分の論理に相手を従わせようとする強引さが要求される台詞が飛び交い、
    ファンタジーで時折見せる浮遊感や儚げなタッチが封印された感じ。
    これが社会や“善良な市民”の外面を引っぺがすのに効果絶大。
    既成の台本を使うと、アテ書きとは違った役者の別の面が立ち上がって興味深い。
    “まず形から入る”的な夫婦の会話が白々しく、そこに満足している
    小市民のうさん臭さがとても良く出ていたと思う。
    この夫婦、上手い組み合わせだわ。

    ネタバレBOX

    対面式の客席の間には少し高くなった舞台。
    いかにも家庭の居間らしいフローリングの床に黒くて四角いテーブルがどーん。
    テーブルの下にティーカップや食べ物の入ったびん、菓子皿などが
    きちんと置かれており、この几帳面さが天幕旅団らしくて好きだ。
    やがて渡辺実希さんが登場して語り始める。
    ─7歳で母親を亡くした少女は、大みそかの夜裸足で町を彷徨う…。
    語っている渡辺さんも裸足だ。

    場面は変わって初老の夫婦(佐々木豊・加藤晃子)の「夜のお茶」シーン。
    そこへ突然「市役所から来た」と女(渡辺実希)が訪れる。
    お茶とお菓子でもてなす夫婦。
    やがて彼女が「私はあなたの娘です」と言い出したから「夜のお茶」は大混乱。
    「自分の娘は幼い頃電車に轢かれて死んだのだ」といくら言っても聞く耳を持たず、
    おまけに「外に弟を待たせてある」と言って、弟(渡辺望)を家に入れる・・・。

    夫婦の楽し気な会話と笑い声がとってつけたようで、
    “善良な市民・無害な市民”のうさん臭さがぷんぷん。
    少年ぽさを消した加藤晃子さんのオバサンぶりが見事。
    佐々木さんは無理なく恰幅の良いオジサンになっていて、
    女に不意を突かれてオロオロする辺りも上手い。

    豹変する女と、あざだらけの身体を晒す弟の不気味さが秀逸。
    女も弟も、時代の必要悪に加担した父親を責め、
    ぼんやりとそれを見過ごした母親をも責めている。
    そのくせ自分を“善良だ”などと思いたがる夫婦を責めている。
    「あなたを責めているのではない」「あなたが悪いのではない」という言葉の
    何という説得力の無さ。
    「お父様・お母様・お姉様」という丁寧な言葉遣いが
    理想と現実のギャップを際立たせて虚しく響く。
    誰のせいでもないが、どうしてくれるんだという怒りが怨念のようにこみ上げて、
    女は行き場のない怒りを弟にぶつける。
    このシーンの手のつけられない暴力的な女には迫力があった。
    善良な市民とは、「何もしない役立たずのことだ」と思い知らされる夫婦。

    小物で“形から入る”夫婦の人生が描かれ、それを女が払い落として崩壊させるところ、
    「夜のお茶」にしてはボリュームあり過ぎのテーブルセッティング、
    動きとメリハリのある台詞のやり取りなど、演出の面白さを堪能した。
    役者さんの声の良さ、力強さが心地よかった。

    終わってみれば不条理劇というよりも、
    あの女はマッチ売りの少女の亡霊だったのか…?
    そう思わせるところがあって天幕旅団らしいと思った。
    こういう企画、またやってください。






  • 満足度★★★★

    楽しめました
    別役実氏の不条理劇をここまで楽しめたのは初めて。どのくらい理解したかと言われると、全く自信がないのですが、ファンタジーを得意とする天幕旅団の世界にすごくマッチしていて実によかったです。しかし、少年役のイメージが強い加藤晃子さんのおばさん役が見事にハマっていましたね(失礼!)。

  • 満足度★★★★

    -
    そもそもの原作からして実に不条理であるが、陰惨にならないところがこの劇団の持ち味だろう。

  • 満足度★★★

    後半盛り上がります
    最初は時間が長く感じましたが、後半盛り上がり時間が短く感じました。

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