満足度★★★★
夫婦番外興行として、初めて既成の台本を使った作品だという。これが大変面白かった。まず役者の台詞が強い。自分の論理に相手を従わせようとする強引さが要求される台詞が飛び交い、ファンタジーで時折見せる浮遊感や儚げなタッチが封印された感じ。これが社会や“善良な市民”の外面を引っぺがすのに効果絶大。既成の台本を使うと、アテ書きとは違った役者の別の面が立ち上がって興味深い。“まず形から入る”的な夫婦の会話が白々しく、そこに満足している小市民のうさん臭さがとても良く出ていたと思う。この夫婦、上手い組み合わせだわ。
ネタバレBOX
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2016/03/12 20:10
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