SISTERS 公演情報 SISTERS」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.3
1-16件 / 16件中
  • 満足度★★★★

    ああ
    なぜ長塚さんはこんな物語が作れるのか。

    これだけではなく、必然的に他にも考えさせられる部分はたくさん。

    舞台セットや演出など全てに何らかの暗示が隠されていることがわたしには面白く感じた。

    今までの芝居で積み重ねてきたものが詰め込まれずっしりと重たい舞台であった。

  • やりたいのは
    やっぱり、こういうこと。

  • 満足度★★★★★

    脆弱な抱擁
    シリアスなテーマに陰湿な雰囲気、
    最後に残酷な結末をそろえて、相当ハードですね。
    命の生き死にを扱うとなると想定できることですが
    分かっていてもそれでもシビアな話です。

    この世界観を見事に作り上げた演出家、演じた役者さんたちは
    素晴らしいです。
    難しいので、見方によっては受け入れがたい面もあるでしょう。
    人それぞれ評価が大きく分かれるのではないでしょうか。

    これに近い演劇は、、テーマ的には昨年の「ヒステリア」でしょうかね。
    時間:140分(休憩無し)

    ネタバレBOX

    最後、床から水があふれ出してきますが
    これが何を意味しているのかは、、分かりません・・・

    それにしても最近の演劇ではやたら自殺シーンが多いですね。
    「その夏、13月」「羊と兵隊」でも首つりが演じられていますが
    その中では一番雑ですね。ワイヤが見え見えだったんで。

    あと、松演じる女性の母親のことにも少しくらいは
    触れておいてくれたら、劇中の幅が増えたかも。。
    増えたら増えたで時間長くなりすぎるかな。

  • 満足度★★★★★

    この長塚節が好き
    私の好きな長塚節作品でした。
    暗くて重くてタブーな世界。
    松たか子のキチガイ演技はメタマクでのマクベス夫人でも光ってましたが、ハマりますね。

    ネタバレBOX

    近親相姦は異常なのだろうけど、一概に非難出来ない関係がそこにはあるように思えました。(作家親子に関しては)

    ラストシーンも美しかったです。
  • 満足度★★★

    抑揚なくて長げぇぇぇぇぇ
    初長塚圭史だった。
    静かな演劇に反対はしないが、
    抑揚がなくて長く感じるだけだった。

    テンポの変化じゃなく、シーンを作る役者の揚が足らない。
    抑ばかりでは、芝居は転がっていかない。

    あと、役者間で会話をしてない。
    特に、吉田鋼太郎は自分の持つオーラの中だけで芝居をしていて
    他の役者との関わりや影響がほとんど感じられなかった。
    松たか子は、役柄上それを意図してやる部分があったが…

    中村まことが一番ちゃんと舞台上にいたと思う。

    僕の見た回の客層はかなり高く、飽き気味の人が目に付き
    真後ろのおばあちゃんはイビキをかいて寝てた。
    イビキはさすがに失礼だし腹が立ったが…

    新しい芝居を観れると思っていたが、
    現代をテーマにしたクラシックな芝居というのが印象。
    もう一度長塚作品を観ようと思うが、
    正直これだけ支持されてることのに疑問符。

    美術や装置は、周囲から聞いていた通り素晴らしかった。

  • 満足度★★★★★

    想像以上
    これは前方の席で観たかったな。後方からじゃもったいなかった。ひたすらオペラグラスで観てしまいました。

    ネタバレBOX

    松たか子さんのたたずまい、この存在感はすごいです。いままでそんなに思ったことなかったんだけど。圧倒されました。
    前半はやや不親切な進め方。ここでの評判を読んでいたので違和感なく入れましたけど、人物像や背景、かなり手探り状態でした。うっすらとそれが輪郭を結んでくると、後はもう引きずられるばかり。
    もちろん全体を眺めててもいいんですが、松さんの姿を見ているだけでぞっとします。目、顔、手、足、すべてが語ってました。
  • 満足度★★★

    へこみました
    終盤の演技は鬼気迫るものがあります。重くて暗い作品ですが、その内容に負けない役者が揃ったと実感。軽い気持ちで観に行っただけに観終わった後、へこみました。

  • 満足度★★★★

    ドロドロ
    昼ドラのようなドロドロの愛憎劇。
    それを目の覚めるような美術と演出でみせてくれます。松たか子の壊れ方は、演技の面からちょっと違和感がありました。なんであんな棒読みさせるんだろう。それも演出の意図なんだろうけど、気になって仕方がなかったし、あまり効果的とも思えなかったです。
    舞台としてはハイレベルな役者たちにじっとりくる脚本、そして何より舞台美術が圧巻です。

  • 満足度★★★★

    いつもとなにか違う、松さん
    松さんの第一声からして、何か違ってた。
    言葉もだけど、声が。なにがそうさせてるんだろう???って。

    長塚さん、これってなんの演出なんだ!?って。

    終わりまで観たら繋がった感じを受けた。
    こりゃ面白い。

  • 満足度★★★★★

    直撃
    最前列で見たせいか、直撃弾をくらったような気がしました。
    以下ネタバレBOXで。

    ネタバレBOX

    松さん怖かった。

    カーテンコールで、元に戻った松さん(笑)が見られて現実世界に戻れました。カテコ無しだったら、重苦しい気持ちのまま帰る破目になったと思う。

    ラスト、重苦しい空気だけれどビジュアルは美しい。

    ※昼、新感線を見てきましたが、SISTERS見たら(いろんな意味で)プラスマイナスゼロになった気分。そういえば鈴木杏嬢も松さんも新感線に出演経験者ですね。
  • 満足度★★★★★

    物語の引力。
    圧倒的な引力を感じる、静かな狂気の舞台。
    戯曲・演出・俳優・スタッフワーク。すべてにおいて満足できることは珍しい。
    1年間のイギリス留学前に、まさに渾身の一作であった。看板に偽りなし!

    情報を小出しにし、徐々に謎を明かしていくやり方はぐいぐい引力を感じる。
    ゆるゆると流れ出した物語が、スイッチとともに濁流となる。
    濁流に呑み込まれていく感覚は、ぜひ味わっていただきたい。

    ネタバレはくれぐれもご注意を。

    ネタバレBOX

    インセスト・タブーは、それだけで物語の装置として面白みがある。
    長塚はそれに甘んずることなく、“姉妹たち”の物語へと消化した。

    如何せん長さは感じるが、要所要所にキメてくるから、何となく許せてしまう。

    劇的な言葉遣いのせいか、いささかぎこちなさを感じる松たか子だが、
    狂気を閉じ込める表現だとしたら、見事としか言いようがない。
    また、ここは演出の仕事としても評価すべき部分だろう。

    スタッフワークに関して、触れないわけにはいかない。
    まさか、ホテルの一室がジャブジャブになるとは思わなかった。
    この舞台の妄想力を助ける美術は、比肩するものはない。
    地味ながらも場面場面に見事なまでに的確な照明も印象的だ。
  • 重たくて辛い
    普通に帰ったら、家に重たいもの持ち帰っちゃいそうだ~、っていうのが一番正直な感想です。
    どえらいこと、するな・・・。

    前のほうで見るのが好きな私ですが、この舞台に関しては、やや後ろで良かったと、相当マジに思いました。
    役者はタフです。
    表舞台では見えないけれど、作者もタフだと思う・・・。

    作品としての完成度は高いと思います。
    引き込まれすぎて、怖いほど。
    満足度に星をつけられないのは、単純に好き嫌いの問題です。
    評価しない、っていうか 評価できない、したくない、って感じ。

  • 満足度★★★★★

    初めての
    長塚圭史さん作品。
    ストーリーに入り込めるか少々不安でしたが、思いっきり入り込めました。また観に行きたいと思うほどです。

    ネタバレBOX

    一人一人の隠し事が明るみになる度にぐんぐん引き込まれていきました。
    重い内容なんですが、壁や天井に映る水の影が最高に素敵で忘れられないです。
  • 満足度★★★★

    じわじわと、潜っていく。
    どうしてだろう。長塚圭史という人の、覚悟みたいなものを観た、という気がしている。責任を、引き受ける、そんな感じ。すごく面白かった。

    ネタバレBOX

    独特の、劇的なせりふまわしに、驚いた。「町に行け!」「町なんて退屈だわ」など、どこか、英米の翻訳劇チックないいまわし。今時のはやりを指向していないということを、はじめから表明しているのかな、と思う。

    セットも、リアルなホテルの一室……にしては、随分しらじらしい、昔のホラー映画に出てきそうな感じ。壁から床にかけて、グワっとわざとらしく開いている大きな亀裂(こんなに目立つのに、作中、誰も、ひとことも、言及しない)も、はじめから、観念の世界を、現実に重ね合わせるという意図を表明しているかのようで。

    そしてとどめの、松たか子の演技(凛とした佇まいに惚れ惚れします)。彼女の演じる馨は、非常にそらぞらしく、劇的な言葉を、淡々と、かくかくと、だからこそヘンに芝居がかってみえる、そんな演出。

    こんな、どこか……いや、はっきりと、そらぞらしい状態が、結構つづく。ちょっと、つらい。観客が入り込むことをこばむ感じ。意図的に。それでいて、ことばの端々に、なんだか色々なことをほのめかすような部分があって、聞き逃せない。目より、耳を使って、聴く芝居。

    これが、全部、じわじわと、土に水がしみこんでいくみたいに、少しずつ効いてくる。物語が、潜っていく。過去に、空間に。そして、観客にも。

    前作『失われた時間を求めて』を観て、失敗だと思った。それは、日本という演劇の確固とした歴史のない国で、歴史が必要な、海外の不条理劇をふまえてしまったから。欧米の演劇には、しっかりとした伝統があって、いくつもの型がある。不条理劇は特に、ある種の型を前提にして、それをひっくり返す。型のない日本では、ひっくり返したいものが何なのか、全くわからなくなってしまう。でも、観ながら、長塚圭史さんは、欧米的な、伝統に基づいた型みたいなものを、歴史みたいなものを、求めているのか、と思った。

    今作の、あの前半は、僕らに、歴史を植え付けようとしていたのか、と思った。歴史がないなら、作ってしまえと言わんばかりに。物語が潜っていくとき、まっすぐには潜らない。核心を、微妙に避けて、螺旋を描くみたいに、沈降していく。僕らは、前半、頭に焼き付けた、この物語の歴史を総動員して、自分たちで、核に迫らざるを得ない。絶対的な言葉はでてこない。でも、「一度言ったことをなかったことにするのは難しい」のだ。そこに、僕らの、劇作家への信頼は生まれる。なかったことにはしない、ということ。作家は、観客を信じている、と思った。応えよう、と思った。

    歴史をふまえる、ということは、責任を引き受ける、ということだ。引き受けない人々と、必死に、逃げようとする自分を抑制しながら、正面切って対決しようとする馨の姿が、とても痛々しくて、でも、驚くほど、目をそらせなくて。僕は、この物語を、引き受けようと思った。そして、どうやら、自分の歴史を自分で作ることを覚悟したような作者の思いも、引き受けようと思った。

    全部、気のせいかもしれないけど。
  • 満足度★★★★

    プレビュー公演観ました
    本公演になったらもっとすごくなっていくのだろうなと。
    そんなことを予感させるプレビュー公演だったと思います。

    ネタバレBOX

    前半ちょこっと不安定な感じ?
    「あー、このまま行ったらつらいなー」っと思っていると怒濤の展開。
    壊れていく松たか子。
    斬新な演出。
    ジャバジャバジャバジャバ。
  • 満足度★★★★

    プレビュー初日観劇
    じわじわ。ぞくぞく。前知識ゼロで観るのがスリリングで面白いかも。選び抜かれた言葉を味わいました。充実。二人のヒロインの衣装が素敵。靴がかわいい。

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