らいおんの憂鬱 公演情報 らいおんの憂鬱」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.4
1-8件 / 8件中
  • 満足度★★★★

    笑いに隠された鋭い問題提起
    本筋は(近)未来に実現しそうな宇宙旅行中の出来事である。その時から更に先の時代から或るミッションのために派遣されてくる人の活躍...ストーリーはループするような感じでそのラストシーンは観客の好みが分かれそうである。
    基本はコメディであるから小ネタにも伏線を張り巡らせている。近未来要素を少々詰め込みすぎちゃったよパワフルファンタジー、面白かった。

    ネタバレBOX

    300年先の世界からやってくる...その時代では宇宙環境が変化しており、「太陽」という存在がなくなる。いつまでもあると思っている環境、物質、生物などへの警鐘が鳴る、そんな問題提起を含む内容である。その大きく重いテーマを笑いという渦の中にかき消す。硬質に描くことが出来る内容であるが、そこは柔軟にすることで、観客一人ひとりが向き合う問題としてしている。

    舞台美術は、中央にサークル、その輪郭に沿って左右に可動する三角形の台座状の装置。舞台奥を少し高い位置にし、別次元(場所)をイメージさせる。そこは紗幕で蔽い鮮明に観えない分だけ距離感を表す。基本的にはサークルにある三角形の台座を動かし、操縦席やその他の室内演出をする。時空間移動を伴うが、分かり易い展開になっている。

    ストーリー中の挿話は、現代の社会問題そのもの。
    話は、300年前の宇宙(観光)旅行している宇宙船が危機的状況になることを知り、未来からその救助のために派遣されてくる。表層的には、その救助の過程における旅行客・乗務員の人間模様が描かれる。その危険な状況に陥る原因は、宇宙海賊船による緩い襲撃、宇宙環境(隕石など)による衝撃である。元々、海賊船の乗員がその労働対価に見合う賃金、労働条件の改善を求めるため、船体の機材(エンジン等)を売却し給料に充てる。実社会のブラック企業を糾弾するかのようだ。
    もちろん、環境問題も透けて見える。

    さてラストシ-ン...宇宙船からの脱出における新婚夫婦、親友、乗務員仲間などの人間模様が中心に描かれてきたが、その話がループするようで、悲喜劇が錯綜して終わる。この展開を悲劇にして余韻に浸るか、喜劇にし安堵して帰路につくか、観客の好みが分かれる。

    総じて若い役者で構成されており、躍動感があり勢いがある。また演技力に差が見られずバランスが取れていたと思う。その一方、役のキャラクターに個性がなく、誰もがどの役を演じても同じに見えるかも...。

    次回公演を楽しみにしております。
  • 満足度★★★★★

    楽しかったです
    最後まで、楽しくみれました。それぞれの場面、役者さんが、うまくつながっていたと思います。くすっと笑ってしまうところ満載。栄子桃子さんがかわいかったです。

  • 満足度★★★★★

    楽しい時間はあっという間。
    終始ライトでポップな今時な空気感に包まれる。
    悪く言えば緊張のない、良く言えば判り易く見やすい舞台。
    テンポの良いセリフ回しと、小ネタっぽくセルフつっこみな笑いがちりばめられ、
    重たい設定を気軽に楽しめるエンターテインメントに昇華する。
    軽さの中にも、ロッキー、北村、ナナなど
    物語が浮足立たない重り的なメンツが効いていた。
    13人の登場人物それぞれが色合いと役割を持つ展開は作りがうまい。
    作・演出の手腕も二重丸。
    次回作にも期待します。

  • 満足度★★★★

    初見
    今回初めて観たが、あの終わり方は賛否両論あるだろう。他の作品がどのような作風なのか知らないが、すべてがあのような終わり方だとしたら、それは「らしさ」でいいと思う。が、初めて観た立場としては、あのまま終わってくれたほうが余韻が残った、かな〜(笑。

  • 満足度★★★★★

    楽しめました
    詳しくはネタバレになるので書きませんが、笑いあり、涙ありで、約2時間の舞台、最後まで楽しくみさせてもらいました。
    あの終わり方、私は満足です。

    ストーリーが難しくなく、テンポよく進んで、料金もお手頃ですので、舞台を見たことがない友達にもお勧めできるなぁと思いました。

    役者さんも個性があって、魅力的でした。
    夏に次の公演があるようなので、楽しみにしています。

  • 満足度★★★★★

    終わり方
    号泣のまま終わるという考え方も有りですがやはりザレ✕ゴトらしい終わり方でした。
    イマハシミハルさんは羽がなくとも天使でした。

  • 満足度★★★

    未経験の射程
     シナリオの出来はまずまず。

    ネタバレBOX

    だが、役者が皆若い為、宇宙で遭難し掛けるという深刻な状況を表現するには、まだ無理があるか。どういうことかと言うと、宇宙船の遭難という絶体絶命状況の中でリアルな切迫感を表現するには、日本の若者は余りに経験不足、思考不足。その結果、科白が上滑りしてしまうように思える。紛争地などへも出掛けることのある自分には、リアリティーが感じられなかった。
  • らいおんの憂鬱
    私としてはあそこで終わってほしかったです。

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