現代能楽集Ⅷ『道玄坂綺譚』 公演情報 現代能楽集Ⅷ『道玄坂綺譚』」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
1-7件 / 7件中
  • 初日
    今回もしっかり能舞台をイメージしたセット。照明も美しかった。音楽もオープニングの電子音楽から、ロバート・プラントまで、転換も楽しめた。ただ、前方席からは死角になる場面が多く、鑑賞意欲を削がれて残念な面もあった。何重にも綿密に練り込まれた物語。その一つ一つにビックリな逆転劇が仕込まれていて、心地良く目がまわる。そこここに笑いが仕掛けられていて楽しい。それでいて常に死者の匂いが漂い、能を根底に感じさせる。サラリと徴兵制度まで織り込み、現代性まで漂わせる。見事。

  • 満足度★★★

    「美しく、優れた物語」という意味の綺譚
    「美しく、優れた物語」という意味の綺譚。

    少し、構えて観にいった。

    観終った最初の感想は「面白く、不思議、でも、覗きたい」だった。

    二つの「卒塔婆小町」「熊野」が、不思議と混じり合い、

    「夢」なのか、「現実」なのか、「妄想」なのか、「過去」なのか。




    色んなピースが、はめて、外され、「こうなのか?」と思うと、はぐらかされ、

    何とも不思議。

    時代の交差が面白い。時間の流れの切なさというか、リプレイする演出の面白さを感じた。

    99年、99回、あと一回、そこに辿り着けない

    もどかしさ。

    でも、だからこその人生。










    ラストの美しい照明。何だか、私の大好きな映画をふと、想い出した。

    老婆が腰かけるのは朽ちかけた卒塔婆。

    映画好きの青年が、夢見た映画のラストはハッピーエンドだったのだろうか。

    銀幕のかりそめの恋人に最後に逢えたのだろうか。

    あのシーンは、とても、美しかった。




    今回初めて拝見した眞島秀和さん。

    「熊野」の登場人物・宗盛を演じていらっしゃったのですが

    気になる俳優さんでした。







    今回、久々に富山えり子さんのお芝居を拝見出来たのも嬉しかった。

  • 満足度★★★

    能楽と三島文学の甘美さが共存
    そこはかとなくアングラメロドラマ感出てる小町パートは面白かったけど、宗盛とユヤの近未来部分の徴兵制の件は、三島文学というより三島の人物史感が透けて見え、そこらへんは虚が削がれて見てた。
    昭和令嬢の喋りは美しくて好きだが、歌う場面もあってそこらへんは一路さんへのファンサービスなのかな、とも思ったが、三島由紀夫作品て女優が活きる舞台だから、やっぱそれがあって良かったのか。

    ネタバレBOX

    パンフレット購入していないので役名はよくわからない。
    ネットカフェに入り浸る老婆のコマチと、映画女優時代の小町、映画監督や共演俳優が交差する「卒塔婆小町」編。
    株で儲け、若くして悠々自適でネットカフェ?漫画喫茶?で100巻超えたコミックス読破をしている平野ムネモリ(宗盛)と、その彼に「好きなようにしていいから」と囲われ一緒に住むことになったユヤ(熊野)、遊んでいたのに考えを改め、のちに看護師になり、ムネモリの元で暮らしていた数年後、母親が危篤になったと連絡があり帰省したいと申し出るも、ムネモリは「花見に行くからと許さない、ダメ」だと拒否する展開の「熊野」編。
    この2つの間を取り持つが道玄坂にあるネットカフェ。
    他に危険ドラッグ屋、ムネモリ尿管結石、ユヤとコマチの母娘会話。
    「まじっすか学園」の連呼は正直うっとおしい。

    ユヤの少女時代とレディへの変化ぷりが素敵で凄い。小町のお相手(深作?)、2人並ぶとあまりお似合いには見えなかったのが残念。

  • 満足度★★★★

    マキノの真骨頂を観たかも…
    現在と過去のバランス、何重にも張られた伏線が見事に回収され心地よい芝居だった。

  • 満足度★★★★

    現代の片隅にも存在しそう・・・。
    まずは、一路真輝さんが美しかった!!!
    現代のネットカフェを舞台にしているのが面白いです。
    色んな人間が出入りしていて、その素性を誰も気にしなくて、気楽さに加えて、人間の闇もある・・・。三島由紀夫の世界の華やかな世界を持ちながら、深々とした闇が足元に広がる様な感じがするのと、なんだか不思議にリンクしました。
    原作を読んでからいくと、より面白いと思います。

  • 満足度★★★★★

    マキノノゾミの舞台に酔った!
    原作は三島由紀夫の近代能楽集で、卒塔婆小町と熊野から。マキノノゾミがこれを大胆にアレンジして、魅惑の舞台に仕上げた。

    舞台はネットカフェだ。いきなり、ももクロの強烈なメロディーで幕開け。渋谷・道玄坂のネットカフェに居着いた連中が主役である。中でも、いきなり仙人のような風貌で現れた一路真輝には度肝を抜かれる。

    時空を超える「能」の世界よろしく、一路真輝があでやかなドレスで登場するときは、二・二六事件前夜だ。シンプルな演出もさることながら、ネットカフェに巣くう人たちの生態をベースに、ほかの登場人物も同様に時空を超えていく。

    三島が舞台を見たら何と言うだろうか。演劇の持つ創造性、観客の想像力を大いに刺激する秀逸な舞台だと言える。

    見ないと損しますよ。

    ネタバレBOX

    デイトレーダー、危険ドラッグ。今風のキーワードがちりばめられた物語の展開に目が離せない。ネタバレ専用といっても書くのをためらわれるおもしろさ。これはやっぱり生で見るしかない
  • 満足度★★★★★

    神とカミ
    古き話と現代の世相の噛み合わせが実に面白い!更にふたつの話がマキノ氏の作り上げた世界で融合していた。神の存在が信じられていた昔と、簡単に存在する現代の“カミ”。物語の中に見えるリアルと幻想。重い話かと思えば、ライトな導入と想定外の展開。色々な比較が入り乱れて、実に見応えある舞台でした。

このページのQRコードです。

拡大