現代能楽集Ⅷ『道玄坂綺譚』 公演情報 世田谷パブリックシアター「現代能楽集Ⅷ『道玄坂綺譚』」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    「美しく、優れた物語」という意味の綺譚
    「美しく、優れた物語」という意味の綺譚。

    少し、構えて観にいった。

    観終った最初の感想は「面白く、不思議、でも、覗きたい」だった。

    二つの「卒塔婆小町」「熊野」が、不思議と混じり合い、

    「夢」なのか、「現実」なのか、「妄想」なのか、「過去」なのか。




    色んなピースが、はめて、外され、「こうなのか?」と思うと、はぐらかされ、

    何とも不思議。

    時代の交差が面白い。時間の流れの切なさというか、リプレイする演出の面白さを感じた。

    99年、99回、あと一回、そこに辿り着けない

    もどかしさ。

    でも、だからこその人生。










    ラストの美しい照明。何だか、私の大好きな映画をふと、想い出した。

    老婆が腰かけるのは朽ちかけた卒塔婆。

    映画好きの青年が、夢見た映画のラストはハッピーエンドだったのだろうか。

    銀幕のかりそめの恋人に最後に逢えたのだろうか。

    あのシーンは、とても、美しかった。




    今回初めて拝見した眞島秀和さん。

    「熊野」の登場人物・宗盛を演じていらっしゃったのですが

    気になる俳優さんでした。







    今回、久々に富山えり子さんのお芝居を拝見出来たのも嬉しかった。

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    2015/12/28 10:04

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