谷間の女たち 公演情報 谷間の女たち」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
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  • 満足度★★★★

    日本人にこの作品の怖さがわかるのかな?
     1973年9月11日、チリのアジェンデ政権はCIAや米国の後押しによるピノチェトの軍事クーデターによって崩壊させられた。

    ネタバレBOX

    何故か? 1970年民主的選挙によって南米初の社会主義政権が誕生していたからである。民衆の人間としての当然の権利の伸長を恐れたアメリカは、自国の利権を守る為、大資本家を守る為だけにこのクーデターの裏で糸を引いていた。日本人の多くにとって、今自分がここに書いていることは青天の霹靂かも知れない。然し、第二次安倍政権になって矢継ぎ早に強行された法案の改悪などが、アーミテージ、ジョゼフ・ナイなどによって予め命じられた筋書通りであったことは、新聞にも既に報じられてその比較表迄出ていたことだから、いくら政治には無関心な人々も頭の隅っこ位にはこの情報が届いているかも知れない。
    ベトナム戦争拡大の為に実施されたトンキン湾事件(1964年8月4日)がアメリカの自作自演だったことや、国鉄の下村さんが亡くなった松川事件、三鷹事件などにCIA設立にも関わったチャールズ・ウィロビー(日本戦領時には諜報・検閲・保安を担当)が関わり、そのウィロビーの宿泊していた帝国ホテルへ吉田 茂が、裏庭からこっそり出入りすることはしょっちゅうであった。戦後、アメリカ追従を徹底的に行った外務大臣・首相としての国賊第一号である。その前に外相であった重光 葵は、アメリカに対して自主独立路線を採ろうとした為追放の憂き目を見た。何故、今作に直接関係の無いこんな話を持ち出すかと言えば、国際法だの、自由と民主主義だのと綺麗事ばかり言うアメリカと言う国家の正体を先ずは知らせる為である。アメリカが自由と民主主義の国であり、其の為に世界中で戦い続けているのだ、というお目出度い神話を信じているようでは、今作の真の恐ろしさは伝わってこない。観たいにも書いておいたことだが、アメリカがピノチェト一派を利用してアジェンデ政権を崩壊させた事実は、そして軍事政権の下でどのような圧政が行われていたかは、今作にも出てくるように目隠しをされて、何歩歩いたかだけで自分が何処へ来たか類推するような状況に総ての仲間をはぎ取られた状態で置かれ、拉致後は拷問に掛けられて自分の仲間の名を1日1名ずつ吐かされてゆく。その上、多くの者が飛行機に乗せられ上空から突き落とされて墜死した。だから簡単に遺体が発見できる訳もないのである。無論、こんな情報は、メディアでは発表されることがあるまい。自分も確かな情報網から直接聞いた話である。
     女たちの見る夢も不気味である。針と糸を持って何かを縫ってゆく。気付くとそれは口であったり、目であったり、耳であったりする。即ち三猿、見ざる、聞かざる、言わざるである。このような仕掛けが至る所に仕掛けられたシナリオなのだが、自分が懸念することは、これらの意味する所が多くの日本人には理解できないのではないか? という点である。
    (追記後送)

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