Blackbird ブラックバード 公演情報 Blackbird ブラックバード」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.9
1-9件 / 9件中
  • 満足度★★★★

    “感情のぶつけ合い”
    実際に起きた誘拐事件に着想を得て書かれたという本作。
    これを、単なる“ロリコン男”と“ファザコン少女”の物語として捉えてしまえば、
    それ以上でも、以下でもなく、“ただそれだけ”といえるかもしれないが、

    15年という時を経て再開した二人の、情動を表す台詞の応酬が、この作品の見所。
    容赦ない感情のぶつけ合いの裏に隠された本心こそが、物語の根幹であろう。

    出演の“大森博史”さん、“中村美貴”さん、お二人の熱演を以って素晴らしい舞台でした。

  • 満足度★★

    観てきました
    ずっと意味不明な男女の怒鳴りあい

    大声出せば何か伝わるのか

    伝えるのはもっと変化をつけてほしかった


    ずーっと大声でというと観ているほうも疲れてしまって、こころまで届きません♪

  • 満足度★★★★

    最前列
    だったので、主演お二人の演技に迫力がありました。結末もニヤリ納得です。

  • 満足度★★★★

    原作
    原作も読んでいなければ舞台もまったくの初見。

    男女の怒鳴りあいになるとどうしても男性の低い声は聞き取りにくく不利だなぁと改めて思った。
    比較として大森氏もかなり頑張っておりましたが中村美貴さんの熱演ばかりが伝わってきてしまいました。

  • 満足度★★★★

    シナリオが浅い 役者の熱演は評価するが
     子供の頃、誰しも一度くらい巣から落ちた雀の雛を巣にもどしてやろうとしたり、親から戻してもまた落とされるという話を聞いて自分で育てようと奮闘した経験はあるだろう。タイトルのBlack Birdは、日本で言えば雀のようなどこにでもいる小鳥の名だと言う。つまり、特別であるという属性は予め剥ぎ取られている翻訳劇である。然しながら、慣習に逆らう者への差別や無視、排除は相変わらずシビアな様子が作中で語られる所を見ると、作家は、未だタイトルの意味する所と作品の内容との齟齬を充分咀嚼できるだけの力量は無いように思われる。イギリスの作家であるようだが、いかんせんシナリオが浅い。否、浅すぎる。(追記後送)

  • 満足度★★★

    1階がカフェ、2階が劇場
    チケットプレゼントにて観劇。
    新設された劇場なんだろうか、下北沢のスズナリの劇場みたいな階段を登った先には、100席に満たない客席。あっという間に満席。退場時出入り口付近混雑。

    09年に上演された内野伊藤版とは規模が違うが同作。
    ある事で名前を変え別の人生を歩んでいた男の元にやってきた成長した女。冒頭から怒号絶叫セリフの掛け合いがかなり続く。ステージと客席が近い分、絶叫セリフは見ている方もかなりしんどいが、演じ手も大変なのだろう、セリフ噛みが多く聞かれた。
    最終的に登場人物2人にダメージくらいそうになった愛憎劇。
    約95分。

  • 満足度★★★★

    舞台監督さんは頑張っていたようだ
    APOCシアターの構造をユニークに使っていたなぁと感心
    まぁそのぶん座席につくまでが狭苦しい感じになっていましたが・・・

    開演前のBGMなどなく
    暗くした劇場内で雰囲気を出してました
    でも もーちょっと座席の幅のマージンは取って欲しいかなぁ
    と アンケート無いなぁと思っていたら階下の受付に束ねてた・・・
    座席に配置するパンフ等の間に挿んだ方が良いと思った

    で小劇場のセオリー通りに(^^;)
    5分遅れでの開演・・・・ここも何か踏襲しない方が良い思う・・

    なかなかにハイテンションな会話劇が繰り広げられた
    1時間35分であったが
    ん~んん まぁ想像の範囲内だったかな・・・
    効果音とかは隙が無く好ましかったが
    突き抜けた感は無かったかなぁと感想

    ネタバレBOX

    怒って相手の男を問い詰める若い女と、タジタジながらもキレ気味反論試みる壮年男性。
    少女嗜好の中年男性が過去に関係のあった元少女から責められる話であり、まぁ何となく済し崩し的に再び情交を重ねようとするところへ現在の男の家族~娘が迎えに来て性癖は変わらずと観客&元少女に臭わせて幕という話でした。

    まぁ上手にまとめた小品な感じでしたが、ハイテンションな会話は好みの分かれるところでしょうし。性癖についても生理的に駄目🙅~という方もいるでしょうからお薦めにはしませんでした。

    ”クリミナルマインド”を見慣れてきて・・・あんまし話にインパクトは受けなかった&話のメインは男女の感情の移り変わりでしょうから話の複雑さはいらないのでしょうが、もうあと1つくらいはどんでん返し的な要素が欲しかったかなぁと(”ボディオブプルーフ”season2の第1話見た後だったせいもあるかな・・・←これは!出来が良かった(^^)

    ちなみに娘さん役の方は可愛かったなぁと感想+♪

    男=ピーター(眼鏡着用)=本名はレイ=現在56歳=15年前(当時40歳)に5軒先の近所に住んでいた12歳の少女と淫行し服役。出所後名前を変え現在の職場(何かの配送センターのようです)に・・。6年前から付き合ってる女性(1つ年上・・・子持ち)がいる。
    女=父主催のバーベキューパーティーにて男と出会う(当時12歳)タイムマイムという海辺の町に二人して逃げ込んで・・・保護された。その後83人の男と寝て好きな男性もできたが現在は別れていて再会を望んでいる。父とは死別、現在は母と住んでるらしい・・。過去事件を罰するためにとの両親の措置で引っ越しせず近所から疎外された思春期を過ごさせられた・・。
    少女=男が今付き合ってる女性の連れ子・・。昔の”女”の容姿・年齢に近い・・ようだ。
  • 満足度★★★★★

    激しい会話と…
    舞台セットは、登場人物の心の内を映し出しているようだ。この翻訳劇は、心奥にある思いを激しくぶつけ合う、そんな濃密な会話で成り立っている。この公演、舞台美術はもちろん音響・照明という技術が印象的であった。戸外から聞こえる走車音、心情の変化に伴う照射光の違い。狭い空間に二人しか登場しないから、その芝居にメリハリを持たせる工夫であろうが、実に効果的であった。

    演技は素晴らしい。しかし、女が(下手)床に横たわるシーンは後部座席から観難いと思うし、台詞も聞きづらくなるので、工夫が必要だと思う。

    この作品には、現在の”児童ポルノ”に通じる問題も想起させるような...。
    英国が「児童の権利に関する条約」を締結していたかな?
    (上演時間 1時間35分)

    ネタバレBOX

    公演は、ある事務所の一室に男女が縺れるように入ってくるところから始まる。その室内は、中央にテーブル、椅子やダストボックス、上手にロッカー連、下手壁は曇りガラス窓とドア。テーブルの上はもちろん、床の各所にゴミが散乱している。そして室内全体が荒廃し寂寥感が漂う。

    冒頭、何の目的でこの女(中村美貴サン)が来たのか、それが分からない。サスペンス風であったが、そのうち少女期(12歳)に、この男(大森博史サン)と性的関係を持ち、当時から現在までの苦しみ、恨みごとを訴えに来た。男は、今の幸せな生活があること、当時の言い訳と刑務所で悔悟したことを説明する。この互いの思いを綴る15年間の回想話。その会話はあちらこちらに漂流(女は世間の冷たい目に晒されつつも同じところに住み、男は名前も住むところも変えるという対照的な生き方)するように揺れる。そのうち、男は苛立ち、激高しゴミを蹴り散らかす。それがいつの間にか二人でゴミを蹴り、投げることで、過去の蟠りを払拭するかのような行為...狂気が狂喜に変わり冒頭の憎悪が浄化され愛情へ変化していくようだ。

    男女の関係になるのに年齢差は関係ない(当時男は40歳、女は12歳)。男の”性癖”がクローズアップされ、情交しようとしたところで暗転する。そして明転すると10代と思われる少女(山岡愛姫サン)が入ってくる。この男の子供(実子か妻の連れ子か判然としない)だという。しかし、時を経てもその性癖は...と思わせるようなラストシーンである。

    「大人は嘘をつく」という台詞…純真な少女が、無垢な気持を弄ぶ性癖の男へ放った痛烈な非難。一方、それでも愛を確認したい、少女から女性へ成長しても、そこは女の”性“なのだろうか。その愛憎、哀切さが心に響く。

    次回公演も楽しみにしております。
  • 満足度★★★★★

    無題1773(16-063)
    19:00の回(曇)。

    18:42開場(予定では開演30分前)、最前列は小さな丸椅子+クッション、2列目の椅子席に座ります。

    下手に大きな窓(すりガラス)、ドア、中央にテーブルと椅子、上手にはスチールロッカー。そこかしこにゴミが散乱。

    18:55前説(アナウンス)、19:06、窓の外から何かの音が近づき、開演~20:39終演。

    お二人とも初めて。当パンにもありますがThe Beatlesの「Blackbird」...ならまだ弾ける、ということで観に来ました。つまりお芝居の内容を理解していないまま観ましたということで...加えて翻訳劇はかなり苦手、始まって少しの間は「やはり...」と感じていたのですが、同時に、だんだんと引き込まれてゆくのを感じました。

    ここは何処で、何時なのかは明示されていなかったようです。

    大きな身振りと説得調の長台詞の応酬、山あり谷ありの展開をお二人は十分濃密な演技でみせてくれました。ただ、このテンションは何処から来るのだろうと思いながら。

    終盤、下手の床に横になっているシーンは最前列に近いため私の席(後方の方もそうだったのではないかと)ほとんどみえませんでした。ドアの近くならみえたと思います。

    最後は、あぁー、そうか、そうかもね...と思いました。

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