満足度★★★★★
言葉のかけあい
まず、女だけの空間だからこそうまれる女ならではの会話。そして時の経過が起こす身体の変化などが細かく面白い。男の自分にはピンとこないことなんだけどその、なんだか男が取り残されている感じがまた面白く感じた。
そして姉妹、家族の間で共有していたものと隠し続けていたもの、それがもたらす言葉の感情の抑揚がテンポと見事に融合していて息を飲み込む緊張感がうまれていた。あの会場の雰囲気が演者と客席をわけることなく舞台の世界にいい意味で巻き込むことに成功しているんだと思う。
吉田芽吹さんの美味しそうに食べる飲むあの表情、ずって見ていたい(笑)彼女の表情にはついひきつけられた。小さい顔が生み出す多彩な表情のひとつひとつ、とても見応えありました。
心をぐっとひきつけ、つかんだら離さない素晴らしい脚本とそれをかたちにする女優さん、楽しかったー!星5つです!
満足度★★★★★
涙。
4姉妹のやり取りを通して、父の想い、母の想いが伝わってくる。
そして4姉妹の絆が深まる、温かいお芝居でした。
其々の気持ちが、お互いを想いやる大切な気持ちを思い出させてくれる。
物語が終わってから、必ず観て良かったと思える芝居でした。
満足度★★★★★
ドアを開ければいつも
あの空間をうまく活用して、隣の家を覗いてる感じでした
脚本も素晴らしいし、演者さんひとりひとりが本当に素晴らしかった
またキャスト違いを見に行きたいです
ランキングを拝見したら2位なんですね
1位はライオンキングなので20人程度しか入れないこの会場で興行してるみそじんさんは何百人規模に勝ってると言っても過言ではないですね!今後も期待しております
満足度★★★★★
それぞれの家族
シーズンごとに役者を変えながら年間を通してのロングラン公演。梅雨のころ、盛夏の頃に観て、今度は師走の公演。
戯曲も季節に合わせて絶妙にディテールを変えながら、なによりも役者の異なりが、その家族の色に変わっていくことが面白い。
同じフォーマットを供する戯曲に内包された企みが、役者達によって同じ筋立ての異なる豊かさに解かれていくことに強く惹きつけられました
満足度★★★★
通りからそのまま、お二階へどうぞ。
昇りきって右=入口で靴を脱いで廊下を行けば、すぐ受付。家屋がすでに「おうち」の雰囲気で、小さい頃親戚の家にお邪魔した時の、知った間柄でもちょっと遠慮がちに、きゅっと締まる感じがして懐かしくなる。そういう古い木造の内部だから気分はこの「場」のワールドの浸潤を受けている。廊下の行き当たりを右へ。見れば六~八畳に椅子と座椅子が置かれているが、詰め詰めでも二十人位ではないか。真に親類縁者を招いてのお芝居披露の光景で、これは贅沢というのだろうか。演劇界では著名な俳優諸氏の顔も。
四人姉妹のお話は、借景のリアリティにやや及ばないながら(・・何しろ「場」が満点はじいてるので)拮抗するだけの家族ドラマを作れていたのではないだろうか。 難点を言ってしまえば、リアリティという点で、たとえば家族同士なら互いを知りすぎている分、もっと大雑把が許されたり、悲壮な事には決してならないところ、思いを改めて言葉化したり、普段と違う反応が起きるという展開のためには、お互いの何かが掛け違うための事件や、非日常的な状況が舞い込むとかがほしい。後半、「悲壮」の土俵に乗ってからの、互い互いの反応の引き出し合い、ヒートアップの具合はよくぞやりました、と判子を捺せた。ので、そこは惜しい。
・・胸にしまい続けてきたものをついに吐き出さずに社会に出、結局はしまい続ける事になるんだろう・・それが家族という共同体を「成立」させる方途であるとわきまえていたりするし、不条理と混沌の揺籃期をどうにかこうにか経て抜け出せたからこそ、今の自分がある・・ 家族とはそういうものだと割り切っていたりするものだが、それでも人としての権利や平等、正義を求める心は「過去」に触れて叫びを上げる。これを言葉にしてout putし、心にたまった澱をそぎ落とす機会など現実にはそう訪れないことだろう。 この芝居はその意味でHappy Christmas!なドラマだ。何よりも、この「吐き出し」の儀に体当たりした役者の入魂ぶりに、感動を催すのだろう。
廊下を通って靴を履き、階段を下りて築地の通りへ。単なる「場所借り」でなく建物に入った時点から「演出」の守備範囲の中にあり、芝居ともども成功していた。
ただ贅沢を言えば、選択された「場」は時間の経過、ギャップをはらむので、完全なるハッピーエンドというのは(「場」と芝居がリンクしているなら)懐古主義にとどまる、という事に理論上なるし、実際のところ自分の感覚としてもそうだった。よいお話をパッケージとして提示した、という事にとどめない「何か」を、感じたいというのは正直な(贅沢な?)願望だ。
具体的にどこがどうとは言えず、また今回の公演が作り手の主観としてはどうなっているか、読み取りきれていないかも知れないから、ここまでとする。
満足度★★★★
観劇納め
12月最終日マチネ観劇、冬ver。今作が今年の観劇納め。
1年ぶりに四人姉妹に会いにきた。
平日ならば都心の喧騒も聞こえてきそうな場所で公演しているが、前回同様、今回も日曜日の比較的静かな日に観劇。そのためか芝居の世界観にどっぷりとハマれる。
キャストも変わり演出にも微妙な変化も見られたせいか、前回の時とはまたひと味違う女優さんの個性が活きて見えたが、今回も見終わった後に自然に温かでホッとする気分になった。
母の法事の為、父と次女が暮らす実家に帰省した姉妹の、母から姉妹へのご褒美みたいな一夜の話。
良い観劇納めでした。
感動しました
ドアを開ければいつも観てきました。今回の舞台築地の鳥由宇の2階?古民家風の店舗の店舗で舞台になる和風の畳で座椅子席で目の前に4人の女優さんが演技をされているのには他の劇場で観るよりも何倍も感動しました。このお芝居は実際にこの場所で観ないと感動が言葉では伝わりません。
満足度★★★★★
心に響いた
久しぶりに心にずしんと響く舞台でした。
母親の法事のために久しぶりに実家に集合した四姉妹。
それぞれが結構異なる性格。
前半の4女役の吉田芽吹さんの体当たり演技には、あっと驚きました。
これは、ぜひご覧くださいね。本当に驚きます。
ただの内輪喧嘩で終始するかと思うと、後半の描写では今はなき母親の子どもたちへの心情、また、父親の意外な事実とその妻である母親への思いなどが良く表現されていました。
出演していない人物の描写がすごいです。
芸達者の4人の演技がすごいです。それぞれが迫真の演技でした。
食事シーンでは、現物がちゃぶ台に出され、実際に食べながら演技され(さすが1階が飲食店)、その香りが観客席にまで届き、リアル感満点です。
めったに舞台を観て泣かない私を、よくぞ泣かしてくれました。
この低料金でこれだけの舞台が観れたらとてもお得です。
追加公演もあるそうですし、また見たくなりました。
なお、開演前の制作担当の座席への誘導がとても丁寧で、観客全員が舞台をはっきりと見えるようにする配慮、また、見切り位置がないことの実演で、安心して舞台を見ることができました。
出演者だけでなく制作担当によって、随分舞台の印象が変わりますので、今日は、とても気分よく観劇できました。
満足度★★★★★
また、涙しました…。
我が家は男2人兄弟。それでも、たまに会ってビールを交わして話していると、「兄貴がやったことでこんな目に遭ってきた」「あのとき、こんな風に考えていた」なんて言われ、そんなことがあったっけ?悪いことしたなぁ…、なんて思ったりさせられます。一旦離れて生活して再会することで気づくことってたくさんあるんですよね。
それが、個性がバラバラの4人の姉妹。汲めども尽きぬおしゃべり三昧…。我が家の話の2倍面白く、4倍深い感じです。
(それに…、4人姉妹だけの家っていう空間。男兄弟だけの自分には未知の世界…。それを垣間見られるのも、ちょっとドキドキで面白かったです)
2度目の観劇で2度とも感激の涙を流しました。面白かったです。残りの公演も、皆さんを感動の渦に巻き込んでいってください!
満足度★★★★★
冬なのに。
冬の4姉妹………季節とは正反対の熱い4姉妹でした。そして昭和な感じがたっぷり詰まっていました。4姉妹の熱いやり取りを観て最後には自分の頬に熱いモノが流れました。本当に素晴らしい作品です。
満足度★★★★★
9度目
昨年の卒業公演から数えて9度目の公演、観劇しました。母の七回忌に久し振りに会った四姉妹が、それぞれの想いを話していく・・・シンプルですが心に響く作品です。四姉妹を演じる女優さんたちはもちろん魅力的ですが、舞台が今は亡き祖父の家と雰囲気が似ていて、それも私が惹かれる要素の1つです。季節ごとのバージョンがあり、それぞれ季節ごとの花が登場し、作品に彩りをつけています。