テノヒラサイズの人生大車輪'15 公演情報 テノヒラサイズの人生大車輪'15」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.7
1-10件 / 10件中
  • 満足度★★★★

    「アレ」の使い方だけでも一見の価値アリ
    気がつくと見知らぬ人々と共に一室に閉じ込められていて、というサスペンスでは時々ある状況から始まる物語…ではあるがそこは関西の作品、単なるサスペンスなワケがない(笑)。(←偏見込み)
    じっくり時間をかけてはった伏線を終盤で一気に回収するカタルシスはドミノ倒しの快感に通ずる?
    また、シンプルな“アレ”の組合せで様々なもの(まさかあんなものまで!)を表現するのも一見の価値アリ。(劇団四季「ジーザス・クライスト・スーパースター」ジャポネスク・バージョンの“大八車”風の装置(?)を連想)
    愉しかったァ♪♪♪

  • 満足度★★★★

    モノの拡張。
    新喜劇みたいに笑いでもっていくのかな?と思っていた面もあったので、ぎっしりと演劇メソッドが詰まっていて、意表を突かれました。
    シンプルな中で、想像力に委ねつつもグイグイと引っ張る展開が楽しい。

  • 満足度★★★★★

    楽しかったです
    登場人物みんなのエピソードがどう繋がってくるのかなーと思っていたら。
    最後にうまく繋がって。
    楽しかったです。
    聖徳太子の場面が大好きです(笑)。
    劇友さん曰く、この作品はキャストさんがシャッフルされて再演され続けているとのこと。
    また次回はどうなっているのかも楽しみです。

    ワンピース歌舞伎を観て気になったチャルさんから入ったもので。
    次回はチャルさんご出演バージョンも観てみたいです。

  • 満足度★★★★★

    最高!
    前回観て、色々なことに驚きました!
    何度観ても笑えるし、なぜかちょっと泣けるし、最高にくだらない(褒めてます)素晴らしい舞台です。
    ほんとすごいよー、テノヒラサイズ!!

    ネタバレBOX

    使うのはパイプ椅子、てぬぐい、ロープのみ。
    衣装は皆お揃いのつなぎ。
    役者は何の役にもなれて、パイプ椅子も組み合わせて何にでもなる。
    バラバラな7人が繋がるラスト。
    そして終わり方がそれ!?(笑)
    とにかくすごいんです!
  • 満足度★★★★★

    何度も観たい作品!東京来襲!!
    間違いがない傑作。
    たった1日の休みを高速バスに乗り観に来るのは僕だけかと思っていたが関西からのお客様がちらほら!
    何度観ても満足できる作品だ。

    演者の質が高く、
    欠けたパーツがない。
    美しくもあり、はかなくもあり、
    また最高傑作だと伝えられる作品!!

  • 満足度★★★★★

    「あれ」でここまで魅せるとは!
    テノヒラサイズは遠征して観にいく団体です。
    何度か再演されているこの作品はまだ未見だったので、
    東京で観られて嬉しいです。

    チラシには「奇跡の90分」ですが、上演時間は1時間50分程度。
    事前に告知があったので助かりました。

    身近にある道具であそこまで様々な景色や物体を作り出す手腕、
    ツナギのみで見た目もほぼ変えないのに
    「さっきとは別人」とすぐにわかる役者さんたちの高い演技力、
    ストーリーの鮮やかさに、ただただ食い入るように観ていました。

    ネタバレBOX


    バラバラだったものが収束する展開が見事でした。
    椅子の使い方ではジェットコースターと逃亡劇が特に好きです。

    私が観た回では
    映画撮影のシーンをつくる際にモニターを模した椅子が崩れたのですが、
    湯浅さんが自分のやっているキャラの演技を崩さずに対応して
    まるで通常シーンの一つのようにしていて、
    そういうところがすごいなぁと思いました。
    客席を素に戻さない&戻ったとしてもすぐに作中に引き戻してもらえて
    安心してわくわく観ていられます。

    ガヤガヤしているシーンなど、
    本筋に大きくは関わらない会話にも思わず笑えるやりとりがされていて、
    どこを観ていても面白かったです。

    プロポーズのシーン、
    役者さんの雰囲気と言葉と役柄が合っていてときめきました。

    「90分」は彼らが目覚めてからの作中の経過時間なのかなぁ…?
  • 満足度★★★★★

    見にゃいと損にゃ! 花5つ星
     普段大阪で活躍しているグループなので東京公演は嬉しい。初めて拝見した時から、そのレベルの高さに驚くと共に楽しみにしている劇団である。

    ネタバレBOX


     今回、衣装は赤のツムギ。全員お揃いである。舞台道具としては、パイプイスが人数分。即ち7脚だけだ。ところが、このイスが、ジェットコースターにもなれば自動車やイーグルハンドルの大型自動二輪にもなるし、山にさえなってしまう。この使い方が見事である。無論、シナリオの展開の仕方も、各挿話の連携と共に作中話題になるカートボネガット作品との緩やかな関連をはじめ、作品タイトルをこれも劇中のキャラクターの仕事上の固有名詞と関連させるなど芸の細かい所を見せつつ、あくまでも現代的で而も人の世の哀しさを巧みに按配し、更には現代世界の本質である欲望に根差した拝金主義への鋭い批判も鏤めるなど、喜劇の持つべき毒をキチンと埋め込み人間らしさへのオマージュと若干のなんちゃって精神も覘かせながら、最後に総ての挿話を纏め上げる手法は見事。無論、シナリオの良さに加えて気の利いた演出と役者陣の間の取り方の上手さ、演技の手際、先にも挙げた道具の使い方の上手さにも拍手!! 
  • 満足度★★★★

    キャラクター完成してますよね。

    初日に見せて頂きました。
    今回はあだち理絵子さん(ファン)はいませんでしたが、久野麻子さん榊菜津美さんとが参加!!素晴らしいナンバーに感激致しました。
    関西の王道的な笑いながら涙する圧巻の
    パフォーマンスに捲りめく場面展開。
    もっともっと観ていたかったですね。
    次はいつ?
    次作品も鑑賞させて頂きます。
    ありがとうございました。

  • 満足度★★★★★

    初日観劇
    観劇できたことにただただ感謝というかホッとしている。というのも,3・11東日本大震災の時,仕事をさぼって,下北沢でテノヒラサイズの芝居を観ていたからだ。途中で公演は中止になるし,電車は動いておらず,下北沢の北沢タウンホールで夜を明かすことになる。だから,テノヒラサイズは自分にとって忘れられない劇団となってしまっている。さて,久々に東京進出でのこの芝居,面白かったなぁ。ナンセンスでバカバカしくて,でも思いに溢れていて,とても良かった。舞台装置はパイプ椅子だけ,そのパイプ椅子の使い方が絶妙,まさに小劇場での芝居。役者さんの演技も良かったし,自分にとって思い入れもあり,大満足の観劇になった。

  • 満足度★★★★★

    初見…面白い
    初見の劇団、すでに関西では実績があるという。その劇風は、独特の切り口でのスピーディなストーリー展開と印象深いキャラクター作りに定評ある座付作家が織りなすものらしい。チラシには「パフォーマンス・コメディ」と呼ばれ、この劇団の新スタイル演劇とある。奇跡の90分!と記しているが、実際は105分のコメディである。
    この公演、2014年(第26回)池袋演劇祭大賞の劇団ショウダウンの鉾木章浩 氏の名が制作にあり、前評判も上々であり再々再演という。
    その内容...結末からすると、物語に対して疑問も残るが、パフォーマスという観点から見れば肯ける。その思いは作・演出のオカモト國ヒコ 氏が当日パンフの挨拶文にある(句点はあるが、読点はない7行の長文)。
    この演技(身体性)は、リアルをデフォルメしたような面白さがある。今回は劇団員5人にTVドラマの久野麻子サン(スイス銀行)、所属劇団の看板女優・榊菜津美サン(アマヤドリ)を迎えたという。その芝居は堪能できた。

    ネタバレBOX

    物語性を重視した場合、その結末から「何で」という疑問が残るシチュエーションである。何故か地下室で椅子に縛り付けられている、”男女7人冬物語”。その人達は、監禁される理由を認識しているようであり、触れられたくない過去を解き放つことで、共通した接点を探ろうとする。

    それはジグソーパズルでピース(人)をはめていくような感じである。個々のピースの形は確かであるが、それを全体でみるとキッチリはまらない。人々のキャラクター、過去状況は鮮明であるが、それを組み合わせても釈然としない。その空白のような感覚を”余白”か”隙間”で捉えれば、”余裕”と”理屈”に分かれるかもしれない。ストーリーを重視すれば、隙間は理屈で埋めたくなる。しかし、この劇団の謳いは、「いろんな演劇スタイルを混在させたまま一つの作品」としている。敢えてのパフォーマンス劇。その演出...衣装は全員ツナギ、道具はパイプ椅子のみの素舞台。

    この芝居の素晴らしいところは、それでも結末の方向によっては喜劇が悲劇(心療内科的)に変る可能性があること。そこに懐が広く深いものを感じる。案外、喜劇が奇劇で、悲劇が飛劇かもしれない。
    出来れば、”パフォーマンス”という身体性で観(魅)せるだけではなく、そこに社会性などとあまり堅いことは言わないが、印象付くようなものがあると...。
    梗概は、結末を含め、再々々再演があるかもしれないため割愛する。知りたければ劇場へ。

    最後に、今回は出演していないが、劇団員の上野みどりサン始め、制作スタッフの対応が親切、丁寧であり気持よい。

    次回公演を楽しみにしております。

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