4時44分、せつなに青く。【ご来場ありがとうございました!】 公演情報 4時44分、せつなに青く。【ご来場ありがとうございました!】」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.5
1-13件 / 13件中
  • 満足度★★

    友人の紹介で初見です。
    お疲れさまでございました。
    初見でした。
    脚本は、面白いと思いますが伏線を全て回収していくので、後半すこしダレてきたような印象を受けました。もうすこしあっさりまとめて欲しかったです。
    舞台の使い方などは上手だなと思いました。

  • 満足度★★★★

    もう一歩踏み込んで!
    前半の楽しく明るい学園七不思議から、一転訪れる暗く闇深い精神的鬱屈。
    呑気に明るい世界観に浸かってたものだから、尚更衝撃が強かった。
    しかしながら、迷宮的な学校内と精神的なラビリンスを美味く表現したシンプルなセット装置はとてもよかった。
    あの照明と共に物語全体のテンポとリズムを美味くサポートしていたと思う。
    ただ、せっかくの可愛くて美しいフライヤーが、役名がない事で、誰が誰だか判らず残念だった。はなこまは?校長先生は?お友達は判るかもしれないが初見には…ね。この後の出演情報もあったけど、誰なんだろう…ちょっと残念。

    ネタバレBOX

    学園七不思議と交差するいじめのスパイラル。
    「いじめって言葉がいけないよね」その通り!
    夢の中なのか、解離性同一性障害なのか「はなこま」視点の心理描写がリアルでちょっと重かった。
    そのわりに殺人への衝動、周囲の人間関係などの描写が薄くし少々説得力に欠けてしまった。そのせいでいじめの重さが目立ってしまったのかも。
    前半と後半が別世界の様で、その辺のバランスがとれるともっと良くなると思う。それぞれの役者さんのスキルは高く表現力も豊かだったので次回作も楽しみです。
  • 満足度★★★

    キャラ設定が・・・
    ホラー、コメディな要素を取り入れ、落差を表現したい脚本・演出なのだろうが、
    それぞれ消化不良の感が否めない。

    殊に、“校長”、“教頭”、“ハブ子”のキャラ設定には首を傾げる・・・。

    “七不思議”を題材とした着想はいいと思うので、、“その辺り”を煮詰めなおすことでもっと良い作品になるのでは・・・。

    後半の展開が良いだけに勿体無いと感じた。

  • 満足度★★★★

    重たいテーマでした
    前半のテンポいい展開から一転、後半は重く辛いシーンで、見終わった後しばらく考えさせられました。
    最近学生の嘱託殺人事件が話題になったばかりで、なんといっていいやら。劇場は夢の空間だと思うので、個人的には超シリアスな展開より、心が温まるような展開のほうが希望でした。しかしながら、作・演出の佐伯さんや、演者の方々の才能が感じられる、斬新な舞台であったことは確かでした。
    次回来年3月の番外編に期待しています。今年5月の番外編は、最高でした。

  • 満足度★★

    前半の、この劇団の言うところの“コメディ”部分(?)が作品をぶち壊してしまった
    後半は、少しは良くなるのだが。

    ネタバレBOX

    高低差があり、シンプルながらいいセットなので、期待した。

    しかし、冒頭から、あまりにも学芸会的(見た目の若さもあって)な台詞と演技に、「これがずっと続くのか」と少々うんざりした。

    いかにも“キャラやってます”的な登場人物たちがとてもイヤだった。
    特に、キセルにきもの風の衣装の校長と、「コナン」的な副校長には、ため息しか出なかった。
    前半の中で、コナン副校長のキャラ(というかアク)が強すぎて、意味がない。

    前半のガチャガチャしたシーンの連続には、ついにまったく笑えなかった。

    「七不思議」と言いながらも、それぞれの「不思議」を丁寧に提示してくれるわけでもなく、主人公が取り戻したい“記憶”のヒントがそこに丁寧に描かれているわけでもない。

    そこが大切なのだから、こういうベタな演出ならば、「ここがそうですよ」とシンプルに提示すべきではなかったのか。

    しかし、後半がグッと良くなる。
    主人公の記憶が蘇ってくるところから、“作られていたキャラ”から、“等身大の人間”に戻った彼らの姿が結構いい。

    主人公を虐める3人が活き活きしていて、とってもいいのだ(前半に比べて)。
    主人公の少女も生き返ったようだ。彼女の台詞や叫びにもリアリティが感じられた


    ただし、前半が酷すぎた。
    (観客席に向かって話す登場人物に)「誰に向かって話しているの?」や、「自分の出番が少ない」的な台詞など、なぜだか前半には、単に面白いという理由だけなのか、「演劇である」ことのアピールがいくつかある。
    これはダメではないか。
    後半の重くリアルであるべき話を、前半でぶち壊しているのではないか。
    前半のガチャガチャしたコメディ(と思われるシーン)が、「ギャップ」がある、というよりは、きちんと設計されてない印象だ。

    面白い格好や言葉が面白くても(面白くないのだが)、後半にそれが活かされてなければ、1つの作品としてのまとまりが出ないからだ。

    また、後半は前半と比べていいだけであり、例えば刑事たちが、“まるで他人事のように”「いじめって何ですかね」的な会話をするところがあったりして、それが後半の、役者たちが“等身大”で演じている自分たちのことを、否定しているのではないか。

    せっかく“身近”に引き寄せたものを、あっけなく手放して、遠くの他人の出来事にしてしまう。
    それはないと思う。

    イジメとその“非現実的”な状況から、“非現実的”な「七不思議」を結びつけ、「不思議は、その人それぞれの中にある」とした、この作品の根幹はとても面白いと思った。
    しかし、それを見せる方法が違ったのではないだろうか。

    「面白く見せる」ということで、「面白いキャラを出す」という選択は安易すぎる。
    また、「親友が好きな人を取ったと勘違いされていじめに遭った」という設定も、ありがちだし安易すぎてガッカリだ。

    もっと身近な問題として描くべきであったろうし、いじめの原因ももっと「どうしてなんだろう」と思えるような些細なこと、あるいは理由がよくわからないこと、にしたほうが良かったのではないか。

    ラストも、その結果、残されて者たちは、どう感じたのかがほしかった。
    主人公とはほとんど接点のない刑事に話させるのではなく、主人公と接していた加害者たちはどう感じたのかは観たかったと思う。

    そうしないと単に「いじられた少女がいました」「彼女は友人を刺しました」というだけの話になってしまうから。

    当日パンフは、役者さんたちの似顔絵だった。
    誰が誰だかまったくわからない。役名もないから余計に誰なのかわからない。
    役者の顔は知ってもらえたほうがいいのでは?
  • 満足度★★★★

    驚きの展開
    優し気な雰囲気のフライヤー、コメディータッチの前半だったので、楽しい七不思議かと思いきや、後半は意外な展開となり衝撃でした。役者さん達の熱演も良かったです。事実と七不思議を無理矢理繋げているかな?という印象もありましたが、考えさせられる内容でした。ただ、被害者やその家族の事を考えると、もやもやした物が残りました。後味が悪い感もありましたが、意外性のある印象的な舞台でした。

  • 満足度★★★★

    途中からの
    前半の楽しいお話からの後半のダークなお話のギャップが好きな作品でした。役者がのびのびと芝居していて、見やすかったです。

  • 満足度★★★★

    驚愕!
    こんな内容だったとは、正直驚いた。期待以上の素晴らしさであり、かなりの問題作といえる。この件でトラウマを持つ人にとっては、かなりつらい話であろう。自分も動揺した。泣いてた人もいたよなー。

  • 満足度★★★★★

    話のつくり方がよかった
    チラシが素敵でした。
    舞台も綺麗でした。
    前半コミカルで後半シリアスでした。
    7不思議の謎解きにかけていじめの問題を持ち出すのは話しの作りとして上手だと思いました。
    佐伯さんの今後の活躍が楽しみです。

  • 満足度★★★

    初見
    場内に入るとフライヤーのデザインそのまま、といった趣きの舞台美術がとても綺麗。劇団名にふさわしい、まるで水彩画のようだ。肝心の内容は、作る側の思い込みが強過ぎたホンで、物語りにギクシャク感が現れていた。5本めの作品ということなので、まだ若い劇団。今後に期待したい。1時間40分とアナウンスされた上演時間は、終わってみれば、なんと掛け値なしの1時間40分!!しかもカーテンコールを含んで、というのが素晴らしい。加えていうなら、開演がフライヤーに記されていた時刻、19時ジャストに始まった。これは、私も初めて経験だ。まるで新幹線のダイヤの如くであった。スゴい!

  • 満足度★★★★

    観応えあり
    描いたテーマが重く、また現代にも続いている内容だけに理屈の世界に入りそうであるが、あくまで芝居。それも学校における七不思議を題材にしたちょっと切ないホラーコメディ…。そして4時44分とは...ミステリー・サスペンスの要素もあり観応え十分であった。

    さて、描いた先に希望、未来が見出せたのだろうか。雨が上がり、空が青く晴れわたった先に虹が見えることを望む。

    ネタバレBOX

    イジメにあっていた少女が友達を刺す、その犯行の原因・理由を探すため心療行為を通して明らかになる凄惨で悲しい話。犯行後に錯乱し記憶を無く(忘却)した。それを探るために登場する七不思議。

    イジメをテーマとした作品で、ある面から捉えようとしていた。その描き方は、学校というシチュエーションの中で起こり得る辛い場面をしっかり観せていた。もっともイジメの問題はその家族にも影響を及ぼすものであり、その年頃の子供を持つ親であれば、子供の様子に注意を払っているだろう。それでも無くならない問題ではあるが...。脚本の内容はやや教科書的またはHow To本の域かもしれない(イジメの具体的手段は世間に知られていること)。

    もう一つ気になること...冒頭は「トイレの花子」のリードで説明しているが、これはどちらかというと都市伝説、地域伝説のような架空話のようであったが、イジメは現実問題として重く存在している。この虚実が物語を展開する上で効果的であったか。七不思議をイジメに関係した人物として登場させているが、その関連性は観せるため、と割り切る必要があろう。そしてイジメの直接的な人物は七不思議にも入らない、その無視・切捨が応報的のように思える。

    演出は素晴らしかった。舞台は奥に2階部を設け、客席側の上・下手の両方に2~3段高くした演壇のような小舞台。場面によっては、可動式の扉(2枚)がセットされる。
    七不思議が次々と登場するが、その時には縦横に動き回る。2階部ではそれを見守る、もしくは俯瞰するような静止姿。この動静の対比は立ち位置によって決まる。さらに小舞台に上り下りという上下運動は躍動感とともに見下しの立ち位置のようでもあった。この動きや場所が実に上手く連動し、観やすくしてくれる。
    そして役者陣は熱演...学校内というシチュエーションであることから、友達関係を構築するため、総じて若い役者が集まっている。教師役には適材の客演を配し、その演技バランスはよく感情移入させてくれる。

    イジメという問題をしっかり描こうとしており、その観せ方にも工夫をしている。このような公演、自分は好感を持っている。

    次回公演も期待しております。
  • 満足度

    観劇から日が経ち改めて思い返してみた
    問題作という告知tweetを見かけ気になった劇団だったが

    ネタバレBOX

    扱ってるテーマが重たいだけで本としてはまったく厚みがなく薄い作品であった。重たいテーマだからこそファンタジーというクッションをいれたのかはわからないが七不思議の内容も七不思議自体もこじつけにしか思えない。記憶探しも後半のためにとりあえずやっているように見えたうえにひとつひとつが雑に流れていた。主人公の妄想のなかも七不思議になった同級生たちも果たしてどれだけ現実世界とリンクしているのかも首をかしげる曖昧さ。
    問題作・毒・過激と告知していただけにこの劇団の天井が見えて残念。腑に落ちないこじつけ感の否めない箇所がかなりあったこの作品を完成品としてだし劇団の伸び代を感じさせないどころか天井を感じさせてしまった脚本家の自意識は責任が大きいだろう。
    イジメの経験があるというのもありこのテーマでこの薄さしか感じられなかったことを半ば呆れ書き込んでしまったが役者は直向きに演じていたのであろうことは伝わったので役者への★ひとつ。
  • 満足度★★★★★

    必見の舞台
     いやあ、ほんとに凄い。序盤、特徴のある舞台美術からはちょっとイメージの異なるキャピキャピ感覚で始まった今作だったが、学校の七不思議という断片を辿り続けることで主人公の佐奈が甦らせてゆく記憶は、戦慄そのもの。初日を終えたばかりなので余りネタバレになることは、書かないでおくが、この作品、自分が今年観た年間ベスト5には必ず入れる。因みに今作は今年281作品目の観劇作品で、現時点で今年の自己ベスト3に入る。(追記後送)

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