回転木馬は歓びの夢をみる  ~未解決事件の終幕~ 公演情報 回転木馬は歓びの夢をみる ~未解決事件の終幕~」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.5
1-11件 / 11件中
  • 満足度★★★★

    真っ直ぐな力強さ
    フライヤーの時点からサスペンスである事を明示していたため、ちょっとその要素に期待し過ぎた。設定一通り出切ったところでオチが見えたのが残念。でも、愛とエゴを力強く語るのは嫌いじゃないし。真っ直ぐな力強さは好感。

    ネタバレBOX

    若干演者間のレベル差が出ていたのも無理からぬことかもしれないが気になった。町屋圭祐と飯野くちばしが確りキャラが入っていることと、技術面でも滑舌含め声の質が良くてちょっと突出していた印象。
  • 満足度★★★★

    惜しいなぁ
    70分というお尻に優しい時間で,物語はテンポよく進み,観客に興味を途切れさせない。内外両面から追い詰められ,崩壊していく過程が上手く表現されているとは思うものの・・・外が弱いかなぁ,一介の記者が気付くような事実は当然警察が潰している事実だろうし(脚本家は日本の警察を舐めてねぇかい?),犯罪被害者回復Pっていうのも現実としてどうよ?とも思ってしまうし,いずれにしてももう一ひねり欲しかったなぁ。とはいえ,楽しめた公演。次回作にも期待ができます。

  • 満足度★★★

    『愛情』という名のエゴイズム
    “蛻皮表演”は、初観劇。
    テーマが、なかなか鋭く描けており、面白かった。

    当日パンフによると、
    『愛情』がメインの話で、『愛情』という言葉に匂うエゴイズムを感じるという作者。

    私も同感だ。

    『無償の愛』というのがあるが、
    “見返りを求めない≪自分≫”に、広義でのエゴイズムが存在するであろう。

    『愛情』には、“エゴイズム”が付き纏うのかも知れない。

    ネタバレBOX

    変拍子(5拍子・7拍子など)のBGMを効果的に使った“場転”がよかった。

    息子に対する狂気の愛を演じた“松山マナミ”役の“嶌マリヱ”さんがよかった!

    物語の意外性はあったものの、それに対する“ドラマ”の創り方が淡白な感じがあり、上演時間を10~20分程度長くして詳細に描けば、より“良い作品”になるような気がした。
  • 満足度★★★

    テンポよく飽きない
    それほど広くない絵空箱の空間が、ベートーヴェンの交響曲(第九番)を演奏している音楽ホールのように感じた。もちろん、その音楽を聴かせているという効果もあろうが、舞台・客席の組み方がよかった。このBarに併設されたスペースで行っている芝居を何回も観にきているが、その客席作りは、囲む又は一方向側かにしても、多くは雛壇であった。今回は段差をなくして、客席はフラットである。逆に演じる舞台は、高低差のある階段状になっており、その一段高くなった所で指揮を行う。それは憑依している人物であるが...。この実在指揮者と憑依の幻覚(厳格)指揮者の投影から同化へ、その鬼気迫る姿が印象的である。しかし...
    (上演70分)

    ネタバレBOX

    この人物・松山コウスケ(町屋圭祐サン)の表裏一体と化している、その原因・要因が理解し難い。一応、同一人物における二面性(二重人格)として捉えたが、ラストは清浄されたような姿...どのようにして自己変革を成し得たのか、それまでの自信に溢れていた人格が簡単に変わるのかという疑問も残った。

    この物語で松本清張の推理小説「砂の器」(1974年、野村芳太郎監督で映画化)を思い出した。15年前の一家惨殺事件...その犯行の隠蔽、富豪令嬢との婚約、栄誉と欲望など人が内包している醜悪な面を描く。本作では、人格形成される過程が、過度な期待、裏切り、誤解などの要因が散りばめられており、納得性も十分ある。疑問もあるが、ラストの心情は悔悟であろうか。

    気になったのは、この物語を担う役者陣である。演技は皆熱演であり観応えがあったが、特に松山コウスケ、アイツ(蛸谷歩美サン)の2人が目立つ。演技のバランスが悪いというほどではないが。回転木馬の如く心地良い(酔い)テンポは、最後まで飽きさせない。

    次回公演も期待しております。
  • 満足度★★★

    初めての劇場、初めての劇団
    お友達の家で演劇会をやっているような雰囲気で観劇。狭いながらもアクティブに演技するキャストの方々。愛憎劇が重くなりすぎずコミカルなところもあり見応えがありました。

  • 満足度★★★★

    楽しめました
    愛憎ミステリーサスペンス大いに楽しめました。70分程の枠でテンポがよく、コンパクトにまとまっていてとてもスッキリ感があります。席が狭くでキツキツなことが多い会場ですが、今回は比較的ゆったりと過ごせました。

  • 満足度★★★

    観てきました
    初めてこの劇団見させていただきました。男性だと思っていた方が実は女優さんだったとは驚きました。

    今回私自身は主役の俳優さんが印象的でした。舞台の使い方が初めての構成でした。

  • 満足度★★★

    よかった
    ゆがんだ物語をゆがんで見せる工夫がよかった、かな。

  • 満足度★★★★

    純粋芸術と殺人
     表現は着地点を考慮するにしても、一度極端に振ってみなければ面白みや斬新な観点は出てこない。今作は、指揮者の話である。コンサートマスターだ。彼に求められる最低限の素質は絶対音感は無論のこと、その聞き分け、瞬時の総合的なバランス判断、曲想への深く的確でセンシブルな解釈と運用、完全性を目指すことを前提とした到達点への鬩ぎ合い等々、広く深く繊細かつ大胆な表現力である。その頂点を目前に控えた指揮者の大切な演奏会会場で起きる、未解決殺人事件の結末。(追記後送)

  • 満足度★★★★

    独特なサスペンス
    ストーリーの面白さと、役者さん達の熱い演技で、どんな結末になるのか?どんな過去が隠されているのか?と、どんどん惹き込まれました。隠された過去、人間関係等が、この劇団の独特な所以かなぁ・・と、感じました。主役のコウスケ役の役者さんの声が、すごく良くて、音楽家という役に合っていて、印象的でした。独特なサスペンスを楽しめました。

  • 満足度★★★

    劇団の呼吸
    蛻皮表演さんは、看板役者である蛸谷さんがいつも突出している印象があるのですが、今回はそう思いませんでした。正直に言って、蛸谷さんが上手な役者さんだとは思わないのですが、そのパッション、キレ、セリフや動きの強弱と切り返し、全てから作・演出の相澤さん(の作品)を理解し、実現することができていると感じるのです。個性の強い劇団さんにとって、「劇団員」とはどれほど重要な存在か、と思わせられます。
    その意味で「蛻皮色」に染まっていたのは母親役の方でしょうか。
    そして、取り上げて書きたくなるのは今回蛸谷さんとW主演の町屋さん。この人の実力は私も知るところでしたが、なんていうか・・・蛻皮さんのやり方に、溶け込もうとしつつ、まだ溶け込めてはおらず、でも蛸谷さんと呼吸を合わせることで、むしろ蛻皮表演特有のアクと、それを見慣れていないお客さんとの橋渡しになっているような・・・
    加えてこの二人は、どんなに強く大きな感情を表現する時も、エンプティな感じがしない。W主演の二人がいるから、このお芝居は説得力を持てるのだと思いました。
    脚本的には、70分に収めようとしたからか?少し説明で語る場面が多かったように思います。セリフで言ってしまわない方が、お芝居として面白いのではないかな、と何度か思いました。

    ネタバレBOX

    しかし、70分で2700円は高いかもしれない。ドリンク込が必須なぶん会場代自体は安いはずなので、もう少し工夫できるのではと感じました。

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