満足度★★★
筋違い
被害者の親が、卓弥、康にメディアが報じた内容を抗議するのは、完全な筋違い。こんな愚かなことがまかり通るのが日本だとしたら、救いようがないほど非論理的な国であり、国として体をなさないのも当然である。ほかにも
やはり被害者の親の筋違いや八つ当たりがあるのだが、その行為に対して自らの権利を守る視点からの反撃がないことが問題である。取材をしてこのような事実が浮かび上がったのであれば、その点を問題視するような作品が書けたであろうに。世間の価値観を追認するのは、表現する者の目指すべき視点ではないという気がする。
満足度★★★★
ヨロしくおタのミもうしあげます
店員B「いやあ、歌あり、踊り あり、夢いっぱいの 2時間10分だったな」
店員A「おまえ、中澤さん から『今回はミュージカルは ない』と念 押されたろ!」
店員B「失礼しました」
店員A「さて、『劇団ヨロタミ』1年ぶりの本公演ですが、集団作業としてのブランクを微塵も感じさせない 舞台さばき 。これが 22回目の秘訣なのでしょうね。喫茶店マスター役の作・演出・坂本直季氏は奥の方から「少年犯罪、その後」を傍観する機会が 多かった。俺は、その 表情に 作り手の「感無量」が滲みでてると思ったけど」
店員B「うん。役者の 誰ひとり 現役高校生には みえなかった」
店員A「おまえ、表層的すぎるよ!」
店員B「松田聖子の セーラ服姿は事務所関係者が きっちり咎めるべきでした。いくら『聖子ちゃん』とは いえ、50代女性の常識、配慮というものが あって しかるべきです」
店員A「だから 何の話なんだよ!」
店員B「では、『少年犯罪』に ついて一言 述べさせて もらいますよ」
店員A「いいですよ」
店員B「今、小学生の暴力件数が 伸びていることが 文部科学省のデータで明らかに。
把握してるだけでも1万1468件」
店員A「人によって答えはバラバラだろうけど、地域のコミュニティが希薄だから かな」
店員B「いえ、いえ。
低学年の『暴力』は 防犯ブザー 効果てきめん だよね。
子どもは 子どもで いつ『加害者』になっても おかしくないってのにさ、ウチの子は『加害者』とは無縁だわ、ワタクチが心配するのは『被害者』になっちゃう、それに尽きるわ。はい?アホの戯言だぜ、まったく。
人様に迷惑を かける恐れも ある。
これがさ、世間の掟ってもんじゃん。
親は親で、仕方ない奴ばっか だよ、低学年の子もつ親はとくに。
『どうやって守るか』しか 案じないからさ。
スマホのGPS機能で居場所を 24時間 監視するわりには『どうやって世間を生きるか』の保護責任を放棄してるんですよ。
少子高齢化だから暴力件数の伸びは 実質2倍、3倍のペースだしね。
文科省は、中学校、高校の件数が鈍化してる、というか、グラフそのものは下がってきてます、とか いって詭弁をやめないけど、分母からしたら そりゃあ そうだろう、って話。
そのくせ、人工中絶率は いまやダントツの世界トップらしい。暗いよな、日本の未来は」
http://digital.asahi.com/sp/articles/ASH99560BH99UTIL02G.html
店員A「一言に しとけよ!」
店員B「もっと?」
店員A「いいよ、充分、充分」
店員B「『トンネルを抜ると、そこは雪国で あった』」
店員A「文字数 稼ごうと しなくていいよ、川端康成で!」
店員B「『エレベーターを抜けると、そこは劇団ヨロタミだった』」
店員A「文豪っぽく 語るんじゃねえ!舞台の感想まで いつに なったら辿り着くんだ!」
店員B「以下、ネタバレで」
店員A「いい加減にしろ!」
満足度★★★★★
重いテーマだが...
苛めという負の連鎖、それが原因で罪を犯してしまった17歳の青年。心に傷を負った青年が、17年の歳月をかけて心が緩やかに癒され力強く再生する様を家族や周りの人々との関わりを通じて描いた秀作。劇団ヨロタミ第22回公演、第27回池袋演劇祭参加作品。自分が過去に観たヨロタミ公演の中で一番観応えがあった。
この公演は音楽劇を謳っているが、クラシックの発声でもミュージカルのように、それを主眼に地声で歌ったものでもない。ここでの音楽は市井、日常における喜びや悲しみの感情を歌ったものである。この場面の地声は、個性的で感情表現の幅を広げているが、さらに訴えたい内容をラップで強調する。クラシック発声、ミュージカル発声など、その公演に適した選択が大切であろう。その意味でこの音楽(ラップ含む)の取り入れは、重いテーマの描きとあわせ、前向きに生きるというメッセージを伝えるのに効果的であったと思う。
満足度★★★
舞台としては完成度は高いが
劇団としてもキャリアを積んでいるし、俳優さんの演技力は高く、舞台としての完成度は高いのだと思います。
ただ話の展開、特に少年犯罪という重いテーマを題材にするなら、もっと煮詰めて欲しかったです。一方向からの正義だけが前に出ていて、あちこちに違和感を感じました。正直途中から、話に乗れなくなっていました。
満足度★★★★★
日本人は本当に優しい!
つくづく思いました。
と同時に、事実を知らない、そして息子の死だけを一方的に主張する父親には、腹立たしさを覚えました。ヨロタミらしさ満載の良い舞台でした。
満足度★★★★★
考えさせられました
被害者の父親の苦悩が凄かったですね。
最後のハッピーエンドは、ちょっと・・・まとめ過ぎだとおもいましたが、
ちょっぴり以上号泣でした。
満足度★★★★★
王道的作品
本当に運が悪くて理不尽ないろいろがあって、でも、最後に皆がハッピーエンドになるっていう王道が、やっぱりいちばん心にじ〜んときます。
満足度★★★★
感情作りすぎのような
深刻なのはわかるけど、そんなに引きずらなくても。自意識過剰。って言葉が正しい使い方かどうかわからないけど、登場人物はそんな感じの人が多かったように見えました。登場からおいおい泣いて出てくるみたいな演出は個人的にはキライ。
満足度★★★★★
泣けた。
よくできた舞台美術が、昭和のコメディ的なムードにピッタリ!と思わさせておいて、だんだんとウェットな世界へ引き込む。笑いがあることで逆に哀しさが強調され、泣けてしまう。上演、約125分だがアッという間に終わった。映画「若大将シリーズ」のように歌が盛り込まれているのは賛否両論あるが、個人的にはいい演出だと思う。ようは、楽しめればいいのだ。
満足度★★★★★
長く続く途(みち)
初観劇の劇団さんでしたが、非常に良い舞台でした。重く難しいテーマを描いた作品で、観ていても苦しくなりますが、救われるラストであり、また劇中の歌や笑いの要素が、それを上手く緩和させていたように思いました。
公演中なのでは、以下ネタバレで。
満足度★★★★★
思いが伝わる作品
良い芝居だったなぁ。2時間強,途切れることなく芝居にのめり込んでいました。この問題についてはいろいろ思うところもあり,直ちに同意することはできませんが,それでも作者の思いは伝わり,考えることはできます。でも,問題の深刻さを重すぎることなく,逆に軽くすることもせず,ちょうどよく示してくれて,大いに笑ってちょっぴり号泣,良い劇団だと思います。CM大会でも光るものあったしね,やっぱり劇団として確立しているのかな。それにしても,「ヨロタミ」,そういう意味があったのね。Tシャツを見るまで全然わからなかったですぅ^^;