満足度★★★★
独特な舞台美術により印象を操作された?(笑)
老齢患者が同じ症状で相次いで死亡した病院に遣わされた医療危機管理センターのコンサルタントは院長の友人でありかつては医師で…な物語。
序盤で語られる症状は十七戦地の初期作品にして代表作でもある「花と魚」を想起させるリアルSF的な味わい、過去の事実も絡めて真相が浮かび上がる後半は近年の十七戦地作品風で、柳井脚本ファンにとって「一粒で二度オイシイ」作品。
また、明かされる真相がホラー(心霊系ではなく心理系)っぽくもあり、夏向きだなぁ、とも(笑)。
ホラーと言えば、独特な舞台美術が第一印象で廃墟を思わせ、観ているうちに実は登場人物は全員死んでおり、その亡霊が廃病院に夜な夜な現れて同じ会話を繰り返しているのでは?な妄想も。
リアルな病院的な装置だったら印象もかなり違ったろうなぁ…。
なのでアンケートにあった「本作が映画化されるとしたら?」という設問に対して「思いっきり写実的に、また、回想場面も見たい」と回答。
満足度★★★★★
危機管理
60分の中に、人間の欲とプライド、他人を観察して面白がる冷めた視線が交差して
濃密な“嘘つきドラマ”が展開。
“大人の崖っぷち感“満載の登場人物が「人は信じたいものしか信じない」なんて
素敵な台詞を吐きながら蠢くあたり、作家柳井氏の若いのに老成した部分が全開。
不気味なBGMも良かった。
満足度★★★★★
17時の回と20時の回を観ました
上演時間60分。
上手側壁際、下手側壁際、手前の3面客席。
壁際席に座ったら冷房の風を強めに感じました。
台本は、終演後に800円で販売してました。
ひび割れていくような展開と、音楽がマッチしていて
1回でも震えたし、2度観たら伏線探しが楽しめました。
角度によって新しい発見があって
登場人物それぞれの「時間」を感じられて楽しいです。
小道具のひと手間もセンスがよかったです。
挟み込まれているパンフレットの設問があまり見かけないタイプのもので、
この結果は関係者じゃないけど私も知りたいと思いました(笑