満足度★★★★★
ダークサイド
舞台作品では、シェークスピアの昔からタブーはスタンダード。同性愛、近親相姦、ストーキング、DV、殺人…全てが盛り込まれた過激な作品だった。にもかかわらず嫌悪感に苛まれなかったのは演出の細心の注意と演者の力量の賜物。『白い猫』の堤千穂さんの甘えっぷりにやられた。『みどりいろの街』では、チタキヨのタとキのお二人の戦いがヒリヒリした。信頼する相手とのバトルは愛情を奪い合う愛に満ちていた。『ステディ』は誰もが純粋で正しく主張を突き付ける。でも、利己的で視野が狭く噛み合わない。相手の立場を掠めて僅かに逸れる主張の応酬が痛々しい。とみやまあゆみさんの盲目的な愛が放つ嫌味の刃の切れ味に戦慄が走る。彼が目の前で女をSEXに誘うとき、頭の中でグルグル回る言葉と動揺が瞳に映る。とみやまあゆみさんの大きな瞳のなんと雄弁なことか。それにしても、平山寛人さん演じる小林の誠実さに感服。
満足度★★★★★
かみ合わないのに
登場人物たちそれぞれの抱くものや想いがなにひとつ噛み合っていないのに、その閉塞感や行き場のなさの先に、観る側を満たすものがあって心を惹かれました。
表層の事象の面白さ、それを紡ぎ上げる役者の緻密な演技を堪能しつつ、その奥にある繋がりのようなものに惹かれました
満足度★★★★★
スマート
ジェンダーの愛の姿を軽妙洒脱に描いている。3作品とも、最近に認知されつつセクシャルマイノリティーであるが、スマートに演出されていた。役者もその役割を自然に表現し、納得させられた。予想された鵺的とはだいぶ違ったがこういう作品もまた楽しいものである。
満足度★★★★★
鵺的でした。
最初の二人芝居は猫から始まって、可愛いなあ、高木さんの猫愛が出てるなぁなんて思って観てたらとんでもなかった。たった一言の女優さんのセリフで空気が凍りついた。ここで、ああ鵺的だった、あの重苦しい空気がこれからどんどん充満するんだと思いました。
満足度★★★
恋愛とう甘い響きはないです。
三種の三角関係を拝見した感じ。1話目の女性意外は幸せな人居ませんね、様々な自己愛が絡んだ三つのお話です。役者さんは流石上手い!見てる側もメンドクサイ感が感染してる気がしました。3本目の人の話が聞こえない女の反応は可笑しくて、コメディっぽかったですが、幅があって長編にしたらどうなるか?興味が沸く作品でした。流石に短編では緊張感を作るのは難しいです。やっとTB完了
満足度★★★
超満員で新宿眼科画廊がえらいことに
特別公演とは言え実力派劇団・鵺的の舞台を前売価格 2800円で観られるのだから俄然注目度も高い。座組もとても魅力的。
それで、肝心の中身の方はというと満足度は決して高くない。途中から面白くなっていきそうとも思えなかった。
芸達者を集めて下らない芝居をさせているだけ。期待がかなり大きい分、案外普通の出来栄えに拍子抜け。