最後の愛人 公演情報 最後の愛人」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
1-4件 / 4件中
  • 満足度★★★★

    愛と死!
    単純に考えれば、70歳過ぎのインポの官能小説家がコンプレックスから性的な関係を持たなかっただけ。その女が美しく成長させていくことを喜びとしていた。その妄想の膨張こそが官能的SM小説を書くことができたのだなと思う。
    それにしても、キャバクラで見つけた最後の愛人さくらの性格が良すぎて?と思ってしまう。SEXしないから愛していないのではないか、お金を貰っていいのだろうか普通は考えない(笑)!

    ネタバレBOX

    自分の愛が相手(団)に届かないと思い死んでしまう愛人さくら。
    まさに小説そのもの。彼女にとっては死が究極の愛なのでしょう!
  • 満足度★★★★

    なんか「先生」って話を思い出したなぁ・・・
    純愛というか何というか、当事者同士もっと話し合い=コミュニケーションを密にと思ったなぁ・・・。
    先生のキャラクターとか愛人さんとかは思ってる通りのイメージで舞台上に現れたかなぁと思えたデス。=ステレオタイプというわけですね(^^)

    で、あんまし意味無いよなぁと思えた喫煙シーンが1つあって、狭い劇場内でリアルに煙草ふかされるのはちょっと・・・と思えた約1時間40分。

  • 満足度★★★★

    よかったけど・・・
    確かに切ない。でも愛人が純愛とは・・・う~ん、凡人とは違うと言うことなのかな?

  • 満足度★★★★

    ヒロイン役が素敵
    少なくとも劇の主宰者は、こう見て欲しかったのだと筆者が考える事を以下に書く。(追記後送)

    ネタバレBOX


     即ち、団は、さくらをして生きた作品を描いたのだ。思えば嗜虐、被虐の究極の形は心理戦にしか無いからである。肉体を介在させた時点で、それは、最早断片として無限で在るより他の無限の形を失くす訳だし、肉の耐え得る限界も自ずと存するからである。これに対し、心理作用によるSMは、無限である。
    団は、この事実と女性の愛の形が狭くて深いことを用いて、さくらをして生きた作品たらしめたのだ。さくらは追い詰められ、自死を遂げた。無論、作家も彼女を心底愛してはいただろう。それ故にこそ、ロマン派の愛の極致“愛して死ぬ”という幻想の形をこの作品に織り込んだのだ。当然のことながら、さくらの死の責は、団が負わねばならぬ。最も愛する者を自死に追いやった主体として己を断ずる。このことこそ、彼が自らに科したこと、狂おしい迄の痛みを引き受ける主体としてSMを成就させる形であった。注意すべきは、さくらは、当初被虐者であったが、自死することによって、永久に嗜虐者に立場を変じたということであり、逆に構想者、団は嗜虐者の立場を永久に変じて被虐者となった点である。
     

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