「月暈とメスシリンダ」(公演終了 ご来場ありがとうございました) 公演情報 「月暈とメスシリンダ」(公演終了 ご来場ありがとうございました)」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.7
1-17件 / 17件中
  • 満足度★★★

    明瞭と不明瞭
    人生はそんなことの連続かもしれない。登場人物それぞれの思いはわかりやすく描かれているが、何分場面転換の速さが全体的に淡白な印象を作品に与えている。その中でも久保田深雪がツグオの母弘子の口を通して思いを伝えるシーンはジーンと沁みた。

  • 満足度★★★


    ゆったりとした展開で、いくつかの愛情がじわじわとにじみ出てくる。

  • 満足度★★★★

    梅雨時の五風十雨…
    世の中平穏無事の様子…家族が1日を無事に過ごせる、そんな普通の毎日が幸せであることを改めて教えくれる。
    芝居は、善人ばかりで心温かくなる内容である。観終わった後で優しい気持ちになれる。
    しかし、気になるところも...。

    また、理解不能であったのがタイトルである。

    ネタバレBOX

    月暈は、月の周囲に見える光の輪…とチラシに書いあったが、それをイメージする場面があったのだろうか。確かに月見のシーンがあり霞んでいたらしい。また、メスシリンダ(「ン」が逆)は、水等を量るシーンが多々あったが、予知能力なのだろうか。言葉遊びのようであるが、“暈”は、水を量る”嵩“に掛かっているのだろうか。遊び=子供…舞台の設定が駄菓子屋なのだから。

    日常生活の多くは、平凡で坦々としており、その繰り返しであろう。しかし、芝居は観せるために起伏に富んだ、もしくは心情溢れる物語を紡いでほしい。その意味で、この芝居印象が弱い。
    また、場面転換に暗転を多く使用しシーンが細切れのように感じた。
    公演全体として優しさは伝わるが、その反面、淡色のようでインパクトが今ひとつ。
    また、この劇場(小劇場B1)は、入り口左右に客席がある。今回はその入り口コーナーに横並びにソファーを、その奥にスチール製の事務机4つと椅子を向かい合わせに置いてある。芝居はソファーに寝るシーンがあり、左手奥の座席からは観えないと思う。舞台セット・配置にも工夫が必要だった。

    物語として、都合の良い男...自分側の孝養、女性を待たせる勝手さが、なぜか緩い描き方。そこはやはり家族、または家族同様の人間関係の大らかさでしょうか。

    次回公演を楽しみにしております。




  • 満足度★★★★

    ふがしのふーちゃん
    が終わった後食べたくなった。
    内容は派手な演出やせりふ回しがあるわけではないけど魅入ってしまう舞台だった。
    可能ならばこの数年後どのようになっているのかを舞台を見てみたい。ツグオと深雪はどうなったのか、真澄は何をやっているのかとか・・・・すごく気になります。

  • 満足度★★★★★

    ああ。そうだね。こうだね。
    息子が久しぶりに実家に帰ってきたときの空気、
    親戚同士の会話、描かれるどれもこれもが自分が田舎に置いてきたもので。

    数年前に母が体調を崩した時期に観ていたら涙腺決壊していたかなーと(笑)

    丁寧に描かれる日常がとても微笑ましく、心地よかったです。

    メスシリンダさんが浮いていたかも、という気もしましたが
    ラストとこれからを考えるとああいう感じでよかったのかなと思いました。

    平良家の女性陣が皆よかったです、ほんと。

    ネタバレBOX

    喪服で集う人たちに、まさか、まさかと思っていたところに
    爽やかな色合いの着物でお母さんが姿を現して、
    そしてお父さんへの一言。

    潤みました。
  • 満足度★★★★

    小さな波を丁寧に
    田舎の小さな会社の話。
    一つ一つは小さいけど、波のある展開。

    そして一本の芯がある観やすい話。

    特殊能力の彼女の描きかたが好きでした。
    1時間40分。

    (20150831:追記…というかツイート転載)

    ネタバレBOX

    登場人物一覧見て「同じ名字だらけで区別がつかぬ!」と思ったけど
    観てたらいい感じにみんな個性描かれてて
    早期予約(リピーター予約でももらえる)のスピンオフドラマCD聞くの楽しみ。

    ツグオの友人の眼鏡くん。仕草ひとつで気持ちわからせるの上手かった。

    森山くんが珍しく、静かなお芝居。
    彼の声の爽やかさが役柄に似合ってた。
    ドスの効いた声も出せる役者さんだけど、
    こういう実際にいそうな人物の何気ない喜怒哀楽の表情も好きだ。
    相手役の気持ちに寄って観てたから、
    煮え切らない態度に「ぬぁー!」ってなった(笑) 
    彼は何着、衣装着たんだろう…

    母親役の方と、社長役の方の演技が自然で演技じゃないみたいで、
    彼女たちに観客は自分のなかの「母親」を重ねるのかなーって。
    逆に、娘の部下がやたらキャラが立ってて動くたび面白かった。
    立場を思うと、どうやら彼なりの思惑がありそう。
    駄菓子がいっぱい登場してノスタルジック。

    「人間生まれたら、必ず一回は死ぬんですから」という言葉と、
    「これからの人生で飲むコーヒーの量」のエピソードが好き。

    特典ドラマCDは、過去の話とか、後日談。
    本編でしてたふとした会話が
    「あーこういう繋がりになるんだ!」 って新たな発見に。
    作中の彼らが動いて思い浮かべられる。
    特に中村くん(役名)が超生き生きしてる(笑) 
    ラストの話、思わず朝から泣いたヽ(;▽;)ノ

  • 満足度★★★

    ほんわかとしたストーリー
    物語がゆっくりと流れるほんわかとした作品でした。主人公の優柔不断さが、私にはちょっともどかしく感じられましたが、そんなキャラクターもありなのかなって考えさせられました。

  • 満足度★★★★

    作者の“思い”が伝わる舞台
    「穏やかに、丁寧に、淡々と・・・」。
    そんな印象の舞台。

    ネタバレBOX

    「泣く、怒る、叫ぶ、怒鳴る、喚く」という演出の多い芝居の中において、
    淡々と物語が進んでゆく本作は、新鮮な感じをおぼえた。

    場転での暗転が多いのが、当初気になったが、次第に“それ”を待っている自分が・・・。まるで催眠術のように・・・。

    この“暗転”、そして、ほとんどない“BGM”。
    これらは、舞台を構成していく上で重要な演出でもあったのかもしれない。

    不思議な能力を持った女性も、物語りに重要な存在だ。
    “物事”、きっちりとすることは大切だが、時には“大体”、“曖昧”も必要なのだ。

    作者の「人々が抱えているだろうと思われる解決しない後悔や後悔するとわかっているのに行動できない日常の拘束力を描けたらという思い・・・」が、
    とても伝わった作品だった。

  • 満足度★★★★★

    いいお芝居でした
    しっとりとしたヒューマンドラマを1時間半くらいやっていて、派手な演出とかなく、
    観やすかったです。
    ストーリーもメスシリンダのネタ以外はどこにでもある様な話で、分かりやすくて良かったです。
    役者の方々もみんな上手でした。
    「人は1回生まれて、必ず1回死ぬ」みたいなセリフがあってずっしりときました。

  • 満足度★★★★

    楽しめました
    しっとりくる家族ドラマ&恋愛モノ。予知能力のような設定も自然な感じで、淡々とした丁寧な芝居作りには好感が持てました。

  • 満足度★★★

    アンチテアートル?
    劇的でないものを描いた、極私的な作品。

    ネタバレBOX

    描かれるのは、実際、どこにでも転がっている日常だ。ツグオは、12年ぶりの帰郷である。単に仕事が面白くなくなった。3人でやっていた仕事を1人でやらされたりのハードワークも好い加減嫌になったので、母の具合が良く無いのを逃げ口上に帰って来ただけである。
     ところで、実家は、駄菓子問屋で、元カノのみゆきはツグオの親族の経営するこの会社で働いており、遠距離恋愛がぽしゃったことを愚図愚図根に持っている。ツグオ不在の間に無論様々な変化があった。社長だった父は亡くなり、現在は叔母が社長だ。みゆきは、バリバリの有能社員ではある。他に橘という女子社員が居て、中々優秀なのだが、彼女には不思議は特技がある。他人が生涯、どのくらいの酒を飲むか、とか容器に入った液体の量が何ccあるかなどを正確に言い当てるのである。母の病気を見付けたのも彼女であった。酒好きの母が、今後どれだけの酒を飲むかを透視した所、酒好きの彼女が今後飲む量が異常に少なかった為、受診を勧め、その結果、母の体調が悪いことが判明したのだった。
     演劇的な設定は、橘の特殊能力くらいで、後は、ホントにありそうな話がだらだら続く。
  • 満足度★★★★

    どこかにある風景!
    人の未来が読まれてしまうのにはいささか抵抗あるものの、それも悪いことばかりでないというのが解りました(笑)
    他人の人生のワンシーン観させてもらい、また心が広くなりました。
    自然な演技、特に、女性陣と荒井健太役良かったです。

    ネタバレBOX

    駄菓子問屋が舞台。
    恋人を置いて12年帰らなかった次男が、仕事をやめて母の介護を手伝おうと実家に戻ってから起こった日常の話。
  • 満足度★★★

    地に足のついたお芝居を丁寧に作っていきたいという心意気は伝わったです
    人物描写とか、らしい雰囲気=場の空気の表現が良く・好みだったです。

    でも水分量の解るお姉さんの設定が今ひとつ突っ込み不足だったかなぁと思えた1時間40分

    ネタバレBOX

    ZOO KEEPERってゆう温度が視認できるという特殊能力を持つ主人公の話が漫画であったが、これくらい能力を使ってみて欲しかったかしらと思えたデス。(劇中で各人の水分使用?摂取量とか涙の量とかも予想するんですが、(限界酒量もわかるようです)人の頭上に無重力状態の水分の球みたいのが見えるそうで、それが少なくなって無くなると死ぬような話をしていましたが。普段使いの水分と頭上の水分球との関連性の説明が不足していたなぁとも感じました)=(人の寿命がわかるとは・・・これだけで話が何本も出来そうな設定に思えたデスよ)
    開演前の口上(小劇場で電子機器の電源うんぬんは当然として、帽子をとって!というのは珍しいですね~きちんとしてるなぁと拍手でした)がスーパーマリオの音楽でしたな、
    で開演時間守ってて舞台セットもよく作りこまれていました。
    できればチラシとかに書いてあった荒筋とか、人物背景なども解りやすく舞台上で上手に解説してくれれば嬉しかったなぁと思ったデス。

    で~話は、橘 真澄さんは1年ぐらい身を隠すような意味で会社に厄介になっているらしいと。(女社長さんが事情知ってるらしい・・=明確な話は出ないが、そろそろここを出るかな?というような話もあり。)ツグちゃんは結局昔の彼女とよりは戻さない(?でいいのかな??)で失業保険食いつぶして東京に戻るコトになる。ツグ母は何とか病気と折り合いはついたようです。で劇的だったのが、会社辞めて喫茶店を始める御夫婦のコーヒー消費量をみてあげると・・・・妻は大量であるのに夫は9杯分・・・すわ死ぬのか?事故でも・・と思わせといて。実はコーヒー嫌いだったというオチ(^^;)愛する妻の好きなコーヒーを付き合っていたという愛情深い良い話でありました。・・ここくらいで劇的なことが、他で起こんないのがチョット残念に思えたんデスよ。

    ちなみにツグちゃんの実家の菓子問屋は株式会社タイラという設定でしたが、家族経営のこともあって有限会社(今はもう作れないらしいですね・・)の方が合ってるかなぁとかも思いました。
  • 満足度★★★

    月暈の意味
    観ていて、とても理解でき、話の中に入りやすい内容でした。しかし、ストーリの中で、月暈の意味するところがわかりませんでした。

    ネタバレBOX

    ツグオを取り巻く環境はわかりましたが、ツグオと橘さんの絡みが理解が難しかったです。暗転が多いことが気になりました。ストーリーがあさっりとしていて、主張が伝わってこなかった、胸に響いてこなかった気がしました。座る位置が悪かったのが原因ですが、観たい場面で役者の後ろ姿が邪魔になり、表情やしぐさが見えなかったのは残念です。
  • 見てきた。
    すごくナチュラルな芝居の人間ドラマでした。
    ほとんど説明書きで紹介されている内容そのままでしたので、いろいろと考えずに見ることが出来ました。

    細かく気になった事はネタバレBoxに書きます。

    ネタバレBOX

    とにかく暗転が多いので集中力を切らさず見るのはなかなか難しいと思います。
    時間軸が同日なのか他の日なのか、BGMやセリフのワードから読みとらなければ付いていくのも大変かと思われます。
    あと僕の見た回だけかも知れませんが、皆さんよくお噛みになられてました。意識がそう言うところに行ってしまうのも、集中力が切れていたからかも知れませんが。

    個人的に理系の女性が好みですので、橘さんはかなり好きです。
    最後の涙の量。素直じゃない理系女性ぽさに惹かれます。
  • 満足度★★★★

    あと、どれくらい。
    死ぬまでどれくらいビール飲むのかな~。でも、知るのはこわいですね。

    ツグオと深雪の恋、泣かされました。

  • 満足度★★★

    Mai Pen Lai !
    コーヒー好きな私にとって、残る余生、あと何杯、楽しむことができるのだろう・・・と、観劇後、ひとりで真面目に考えてしまった。

    田舎に暮らす母のこと、亡くした父のこと、そして、いつか来るであろうパートナーとの出会いと別れ。

    きっちり計れないと思っている時間(とき)の流れ。
    でも実際、ひとが自分の人生に使う時間は、寸秒の狂いもなく、すでに定められている。

    でも、私たちは所詮、御釈迦様の手のひらの上。
    なげだすことも、抗うことも、できない。

    しょうがない・・・じゃなく
    心配ない・・・をモットーに生きようと思わせるストーリー。

    ネタバレBOX

    帰り際の出口で、駄菓子「うまい棒」を一本プレゼント!
    なつかしくて、思わず子どものころを思い出しました!

    ツグオの兄貴がとても好印象。
    涙もろく人情にあふれ、愛情たっぷりかけて育てられたナイスガイです!

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