GK最強リーグ戦2015 公演情報 GK最強リーグ戦2015」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.6
1-5件 / 5件中
  • 満足度★★★★★

    レベルの差
    私が拝見したのはB対C。
    じゃんけんで先行、後攻を決めるという面白い企画。テーマは「駅」らしい。
    先行のCチームは開発問題に田舎をテーマにした作品。
    ストーリーは???が溢れる部分があったが若さ溢れる舞台。熱気もありなかなかのもの。単品で観た場合は☆三つぐらいの感覚。
    後攻はラビット番長の番長井保が率いるBチーム。
    素晴らしい。
    役者の力量が足りていない部分があるように思うがとにかく脚本と演出が素晴らしい。カーテンコールの後しばらく客席から立ち上がることが出来なかった。
    「白魔来る」もそうだが今回の作品も衝撃的だった。
    天才なのか鬼才というべき井保ワールドはどこまでいくのだろうか。

    ネタバレBOX

    Bチームを見てから一週間経つが未だに余韻。
    「夜明けの歌」には足りないものは一つ。
    番長が舞台にいないことだと思う。お忙しいでしょうが期待しています。
  • 満足度★★★★★

    この企画を強く支持する(B×Cチーム観劇)
    ジャンケンによりCチームが先行上演。上演時間1時間、キャスト数もほぼ同人数で行うガチンコ勝負。今回の共通テーマは”駅”という。各チ-ムの印象(上演順)であるが、Cチームはオーソドックスな手堅い内容、Bチームは特異な状況下から捩子(痛み)上がってくる痛哀しい内容であった。

    このバトルは、2年ごとに開催されるそうであるが、参加者(脚本・演出・役者をはじめ公演に携わる方々)の成長・飛躍に役立つのではないか(上から目線で申し訳ございません)。そういう意味で、高いレベルの芝居になっており、切磋琢磨していることが伝わる。この種の取り組みは(小)演劇界を大いに盛り上げると信じており、継続開催してほしいと切に願う。

    ネタバレBOX

    Cチームの「駅」は、瀬戸内のしまなみ海道・道の駅(売店)」である。
    瀬戸内海の海洋環境の保全と開発というありそうなシチュエーション。その問題と地元に残った人たちと出て行った男の過去と現在(立場)、それに恋愛模様を交えたハートフルストーリー。

    Bチームは「地方の駅舎」であり、そこに咲いている白いバラが鍵となっている。
    戦中・戦後という悲惨な時期と田舎町という閉鎖的な状況を舞台に、そこで暮らす人々の深淵に迫るハードサイコストーリー。ラストの怒涛のような展開は見事であった。

    個人の思いは、Cチームの「しまなみ海道」が気になった(第二の故郷が広島県尾道市のため)が、芝居は、Bチームの方がインパクトがあり印象的であった。
  • 満足度★★★★

    個人的には...
    Cチームが好みでした!若いキャストが頑張っている感じで、質も高いくて良いと思いました(3作品鑑賞済み!)。頑張ってください!!!

  • 満足度★★★★

    AvsCチームの回を拝見。じゃんけんで勝者が、先攻・後攻を選べる。
     両作品に共通する点で良い所は、それぞれ、主張がハッキリしてブレが無い点だ。流石にガチバトルに参加するだけのことはある。

    ネタバレBOX

     今回じゃんけんの勝利者はCチーム。お題は「駅」、先攻を選んだ。作品タイトルは“同じ海を見てた”
     主人公、ゆきは、DVで離婚した母が去った後は、父のDVに耐えている。而も、父を庇うのだ。そして、今でも父に電話を掛け続けている。
     秀人が12年ぶりに戻ってきた。リゾート開発の尖兵としてである。ゆきは、彼を認めない。皆は、ゆきがリゾート開発に反対している為だと考える。だが、彼女は12年前のことを根に持っていたのだ。12年前、彼女の父は、秀人を救う為に命を落とした、彼女はそう信じていた。それで仇として彼を嫌っていたのだ。然し、事実は異なった、あの日、彼女は、彼女を父のDVから解放しようと画策した二人の幼馴染と其処に居た。そして、予測通り、父は彼らの居た場所を探り当て、幼馴染とゆきに暴力を揮う。台風が近づいていた。
    ゆきの思い込みでは、父にアタックをかけた秀人と父は海に落ち、波に攫われたが、父は辛うじて秀人を助け、時部は犠牲になった。だが、事実は異なった。父と揉み合う秀人の頭を鈍器で背後から殴り、頭蓋骨が陥没する程の重傷を負わせた彼女も父も秀人も高波に攫われ、父は2人を助けて波に攫われたのだ。
     これが、物語の核心だが、描き方がスピーディーに過ぎ、観客が、物語の描きたいメンタルをじっくり味わう間に乏しい。また、作家の離島に対する愛憎半ばするアンヴィヴァレンツが昇華され切っておらす、作品と作家の距離が狭い点に難が在る。
    Aチーム。こちらのタイトルは「"stay”tion~駅~」となっていて、一見、オーソドックスなのだが、タイトルに細工が在る通り、捻りが利いている。始まり方は実にオーソドックスで駅員がアナウンスをしたり、駅のコンセプトを述べたり、通常留まることのない駅に留まり続けている「客」が居る事を告知したりで幕が開く。何れも後の伏線となっている点、作家の資質の高さを感じさせてグー。さて、この「客」、若い女である。記憶を失くしているらしく、自分が誰で何故ここに居るのかも分からない様子。これらのことは、セーラー服の少女との会話などで明らかになってゆく。
     そこへ、30歳になる現在、未だ売れない漫才の芸人カップルが登場する。彼らは、コンビを組んで3年、ブレイクすべく東京で開催される漫才コンテストに出場する為にやってきた。皆の前でその芸を披露するが。イマイチ!! そこへ飛び込んでくる若い男は、何やら暴力の臭いを発散させている。堅気ではないと一見して分かる。かれは、男女のカップルを探す組員。組長の女を奪った兄弟分にオトシマエをつけさせる為に追っているのだった。組長の予想通り、姉さんと兄弟分がやってくる。然し、姉さんと兄弟分とは、本気で愛し合っていた。情にほだされ、親分には、彼らは駅に現れなかったと嘘をついて逃がすことを決意するが、親分もこの駅に来ていた。ヤクザ者同士であるから、オトシマエは命のやりとり。ドスを抜いた親分は、彼らの本気度を測る。結果、親分が折れ、二人を堅気にし、見なかったことにして逃がしてやることになった。
     こんなドサクサに若いカップルが紛れ込んでくる。喧嘩をしている。3年前から同棲しているのだが、彼女は、天井裏から女子のお泊りセットを発見。浮気を疑って喧嘩になっていたのである。決定的な証拠として彼女は説明を求めるが、彼の方は、どうしても説明しない。ただ、自分は潔白だと言い張るのだ。
     彼が説明を拒んだのは、言えば彼女が傷つくと考えたからであった。このお泊りセットは前カノの物だった。3年前ふとしたことがきっかけで喧嘩をした彼女は、怒りにまかせて飛び出し、交通事故に遭って亡くなっていた。彼は、思い出の品を捨てるに捨てられず、屋根裏に隠して仕舞っていたのである。
     ところで、ここで今作最大の見せ場が訪れる。駅に居続ける若い女である。彼女は、皆に語りかけるのに、誰も彼女に気付かない。彼女を認識でfきるのは、セーラー服の少女と駅員だけである。彼女は悟る。自分は死んでいるのだと。そして、思い出す。喧嘩をして飛び出し交通事故で死んだのは自分なのだと。
     最終的にめでたしめでたしで終わるのだが、人の行き交いを出会いと別れの交差点、駅で重層的に描けている点にこの作家の力量を見る。生と死、生きている者同士、ヤクザ、芸人、普通の人々で具体化し、死相即ち虚と生の相即ち実相を、ディメンションを違えて展開するストーリーは秀逸。間の取り方も良い。Cチームの若書きと対照的な大人の作品である。
     
  • 満足度★★★★★

    偏ってしまいますが・・・。
    Aチーム
    「駅にやってくる様々な人たち。各々のストーリーが絡んで・・・・いやいや絡んではないんだなぁ・・・。互いに互いの抱えているものを傍観しているという感じで、パーツパーツを組み合わせただけという感じがどうしてもしてしう。また、そのストーリーもよくあるような・・・時間が短い為か感情の流れも安直に感じられた。」

    Bチーム
    「この短い時間によくぞまぁ人というものの内面を描いたものだと感服!モノトーンの舞台・モノトーンの衣装、その中に疼くような各々の想い。シンプルな舞台に生臭い人の匂いが充満していく。最後の真実、そしてあまりにもインパクトの強い赤!お見事でした!」

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