かがみのかなたはたなかのなかに 公演情報 かがみのかなたはたなかのなかに」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
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  • 満足度★★★★

    '15年7月19日の回を動画鑑賞
    劇団フルタ丸 第21回公演 チャレンジング興行第2弾『Parallel/パラレル』を懐かしく思い出しました(^^) ←これは中央部分からの左右対称な話でしたが、今作は横長の今風TV画面ぽく舞台を使い、手前と奥で鏡の世界=シンメトリーな世界を表現していました。 動きがコミカルで面白くはあるのだが、子供優先とかしてるわりにダークな雰囲気もあり考えさせられる話にしてありました。 人間の集中力が継続すると言われる90分ほどの作品。

    ネタバレBOX

    舞台は夏、軍人の”たなか”の一人住まいらしい部屋が広く横長で作られています。 最初は手前の”たなか”氏の日常からスタートして徐々に舞台奥の区切られた同じセットの鏡の中の”かなた”と同期した動きから。懐かしのダイヤル式黒電話にて鏡の向こうの”かなた”と話し友人となる”たなか”。しばらくして意気投合した二人は、いつも頼んでいるピザの宅配のあんちゃんを同様に鏡の向こうの友人と会わせようとして部屋に引っ張り込み鏡の中の人物と引き合わせるのですが・・・。なんとその宅配人は女性で”こいけ”という人でした。が手前の”こいけ”は髭のある長身の男の女装にしか見えません(^^;)<地下鉄のザジみたいな何とは無しの浮浪者風の宅配人の恰好からのピンクのドレスへの早変わりは見事でした>最初こそ2組4人で楽しくやっていましたが、長身男顔の”たなか”を軍人二人はだまくらかして舞台奥の海の中に突き落としてしまいます。 これで納得と思いきや、今度は独占欲で戦い合う二人の軍人さん。同じ能力でケリがつかず二人は・・・”いけこ”を鋸で真っ二つにしてしまいます。舞台中央の鏡の境界ライン(光で上手に表現していたラインです)上から動けなくなって助けを求める”いけこ”。そこへ海から”こいけ”が無事に帰還し、二人は共に鏡の世界の奥に去ります。いなくなった”けいこ”にも気付かず”たなか”と”かなた”は兵隊の仕事をしに部屋を出て終劇です(長期の兵役らしく感じました&ワインと傍のバラで何とはなしにいなくなった人物に思いをはせてるのではという演出ありました)

    出演者インタビューによると結末は4つ位あったそうです

    ちなみに最初とかでは鏡の世界との意思疎通の会話は、手前の現実が普通に話してるんですが。鏡の中では逆からの読み上げでした=なので頭頂から真っ二つにされた”いけこ”のセリフは回文となる細かさ(演じる松さんの正面向いてのセリフでは、目がカメレオンのように左右異なる動きをしたんですよ~すげえな演技力!・・・って映像でUPにされてたから解ったんで、コレ劇場で観てたらオペラグラスでも覗いてないとわからない芝居ですよね~。

    ちなみに開演前の説明向上では二人のお嬢さんの同時セリフ詠唱で鏡の世界観を表現しつつ最後のセリフに一方の個性入れたりと芸(=演出?)の細やかさが楽しかった♪
  • 満足度★★★★

    かがみのかなたはたなかのなかに
    とても面白かった!ある兵士(首藤康之)と鏡の向こうの分身の兵士(近藤良平)が女の子(松たか子)に恋するが、女の子にもまた分身(長塚圭史)がいて…。前説含め導入が素敵。客席の子供たちの笑い声とひそひそ話がまた楽しい!
    息を合わせシンクロする動きが僅かにズレる度にハッとして楽しくなる。笑って観察してるとスルリと恐ろしい展開へ。子供向けはホラー要素が大切ですよね!男の子供っぽさ、女のズルさもよく出てた。男と女を軍隊と民間人と解釈すれば更に怖い。不細工キャラの長塚さん面白かった。
    約1時間20分。

    ネタバレBOX

    前説から仕込まれていて良かった♪
  • 満足度★★★★

    驚きのパフォーマンス
    「鏡」をモチーフにした作品と聞いてこういう演出も頭には浮かんだのだけど、本当にやってしまうとは思いませんでした。
    しかも想像以上の出来で。
    きちんと違和感無く観られるレベルに仕上がっていたのは流石だなと思いました。

    ドリフのコントでも似たようなネタがありましたし、
    こういった目で見て楽しめる演出は子供受けが良いですね。

    不思議な世界観とちょっぴり残酷なシーン。
    寓話やおとぎ話のような作品でした。

    今回はテラス席での観劇でした。
    うーん、手すりが邪魔ですね・・・。

    ネタバレBOX

    以前、フルタ丸さんが左右で同じお芝居をする『パラレル』という作品を上演していましたが、
    本作は対となる役者さん2人が、手前と奥側で鏡像となるような演技をしていました。
    そのシンクロっぷりがとても自然で、動きを見ているだけでも楽しめました。




    [memo]
    海軍将校のタナカ。鏡の中の世界に居るのはカナタ
    ピザ屋の配達員コイケは鏡の中ではケイコという美しい女性。
    ケイコを巡ってタナカとカナタは争う。
    邪魔なコイケは心中するフリをして海に落とす(コイケは泳げない)

    最終的にはどちらも自分にはもったいないとケイコを譲り合う。
    ノコギリでケイコを半分コに。
    半分になったケイコは2つの世界の境界にしか存在できずに身動きが取れない。
    海から這い上がってきたコイケに助けられる。
    タナカとカナタは出兵。
  • 満足度★★★★

    ネタばれ
    ネタばれ

    ネタバレBOX

    長塚圭史の【かがみのかなたはたなかのなかに】を観劇。

    海沿いの部屋で、一人で出撃の準備をしている兵隊のタナカさん。そのタナカさんの心を映している鏡の向こうのカナタさんも同じようだ。
    そんな二人が女性に恋をしてしまうのだが、互いの心が分かっているだけに上手くいかないタナカさんとカナタさんの運命や如何に?という物語である。
    鏡の向こうの世界とこちらの世界を行き来して、自分と自分の分身という現実と妄想が行き来している不条理な世界である。
    不条理を生み出すという事は、そもそもが己の心の葛藤でもあるのだが、出撃前の不安に脅える心の葛藤、女性に恋してしまった
    心の葛藤が分身を生み出してしまい、そこから更なる葛藤が始まるのだが、その葛藤を上手く乗り越える事が出来るのかどうかは
    やはり己の葛藤でしか解決出来ないという答えを出している作品である。

    相変わらず難易度が高い今作は、長塚圭史の傑作舞台【荒野に立つ】の様な不条理演劇っぽく見える作品である。

    今作は子供が観れる芝居と謳っているが、これこそが精神疾患の患者を常に薬のみで治そうとしているヤブ医者が観るべき芝居である。
  • 満足度★★★★

    4人の見事なチームワーク
    子供のためにとうたってますが、大人と子どもが対等に楽しめる作品です。
    可笑しくて、ちょっと寂しくて、ちょっと怖いファンタジーです。
    この物語に隠されたいろいろな心理の織り成すあやを、子どもはどう感じ、大人はどう感じるのでしょうか。
    首藤さんと近藤さんのパ・ド・トゥ(?)も見物です。
    楽しみました。

  • 満足度★★★★


    マイムの要素が多く、ダンス寄り。子供でも大人でも楽しめる。シンメトリーとその崩し方が面白い。

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