子供の時間 公演情報 子供の時間」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.8
1-11件 / 11件中
  • 満足度★★★★★

    いい座組
    こちらは「幻燈辻馬車」以来の観劇。
    とても分かりやすく感情移入しやすい舞台。
    新井純(フリー)さんの存在感が素晴らしかった。

  • 満足度★★★★★

    見事だなぁ
    やはり名作なんだろう。すっかり引き込まれてしまいました。演技もお見事。見ていて腹を立ててしまうほど感情移入してしまいましたね^^;たまにはこういう力のある劇団で,翻訳ものの芝居に接するのも良いものです。

  • 満足度★★★★★

    後の祭り!
    嘘も続けて言っていたら”本当になる”というような話でしたが、
    そこはヘルマンそう単純ではありません。流石の脚本でした。
    子供のたわいもない嘘を信じた大人が引き起こした悲劇。
    権力、お金があるものの言葉だけを信じると事実を見失うことになるということ。
    メアリーの言葉使いに関しては、意図的なもので本性を示唆するものだと解釈したい。

    ネタバレBOX

    メアリーが嘘つき少女だと皆が知っているのに、唯一それを知らない祖母が疑いながらも最終的には信じてしまい、その祖母の発言が強いが為多くの人を信じさせてしまった起こしかねない現実的な話。
    メアリーが無意識だと思うが強迫していた同級生を下僕にした言葉がすべてを変えてしまった。
    ピストル自殺は翻訳劇のおきまりですね!
  • 満足度★★★★

    堪能しました
    80年前の作品で、今回初見でしたが、やはり名作ですね。現代のモンスターペアレント問題や風評被害が連想されます。

  • 満足度★★★★★

    素晴らしい

    あのおばあさま、なんで子どものいうことをうのみにするのかな?
    聡明なおばあさまとおみうけしたけれどやはり身内には甘くなるのね。

    ところで、今日の舞台のことを記事にしたいとおっしゃっていたかたがいました。
    たしかに素晴らしかったので、記事にしてほしいなとおもいました。

  • 満足度★★★★★

    素晴らしい!
    メアリーのウソは、完璧ではなかった。たくさんの事実と記憶をつないだ話は、子どもが怯えながら、訴えているから、だいたい整合していれば十分だったであろう。

    ただ、あるはずのない鍵穴からの目撃証言で窮地に陥るのだ。絶対絶命であるメアリーには秘策が残されていた。実際に現場を目撃していたのは友人だったとする。

    ではなぜ最初からそう言わなかったのか。それは、友人を巻き込まないためのウソで、スキャンダルそのものは疑いのない真実であると強弁し始めるのだ。

    この場面は作品中でもっとも面白く、かつ事件を確定させるファクターとなる。世の中で上手に立ち回り、不当にのしあがっていく人間の常套手段かもしれない。

  • 満足度★★★★★

    悪は欠伸のうちに世界を呑む
     リリアン・ヘルマンの傑作「子供の時間」のテキストを的確に読み込み、舞台化した演出の入谷 俊一氏に敬意を表したい。

    ネタバレBOX

     翻訳の杉山 誠氏も見事だ。キャスティングの良さ、高い演技力を持った役者達の丁寧な役作りによって、深く重層的なホリゾントを持ち、微妙な人間関係を表現することの難しいこの作品に血が通った。見事である。
  • 満足度★★★★★

    不合理、理不尽な行為への怒り
    久しぶりに観た「子供の時間」(リリアン・ヘルマン作)は、脚本が優れていることは承知していたが、その内容を余すところなく観せた演出と演技は素晴らしかった。
    上演時間は2時間50(途中休憩あり)であるが、最後まで飽きことはなかった。

    ネタバレBOX

    わがままな子供のちょっとした嘘...これが大きな波紋を広げ、せっかく築いた寄宿舎が潰れる。この理不尽な行いは、子供の行為ということ、また社会(世間)の同性愛に対する偏見が相まって破滅へ追い込まれる。しかし、これは表層であって、その実は子供の持っている無邪気で悪意のない行為が、実は恐ろしいこと。また社会に理解されない性癖は、それこそ男女という性差だけではなく、人間本質に対する差別そのものにほかならない。この鋭い問いをどう描くか、そして観客はどう感じるか。自分は本当に観せる芝居であり、時代を経ても色褪せることなく感動を与える作品であると思っている。それを劇団俳小は見事に観せて、そして魅せてくれた。

    次回公演も期待しております。
  • 満足度★★★★

    非常によくできた「作品」だった
     タイトルとチラシのあらすじから芝居の枠組みはほぼ明らかになる。にもかかわらず引き込まれたのは「作品」の力によるものだろう。作品でなく、「作品」と書いたのは、戯曲に若手の役者がついていけていないと感じたから。翻訳調の台詞がしゃべりづらいのはわかるけれど……。

  • 満足度★★★★★

    よかった!
    とてもよかったです。
    素敵な時間でした。

  • 満足度★★★★★

    悪ガキ
    素晴らしい脚本でした。

    ネタバレBOX

    いつも嘘をつく小賢しい女生徒の策謀によってレズビアンの噂を流された女教師二人カレンとマーサが裁判にも敗れ、苦労して作った寄宿舎式の学校を閉鎖せざるを得なくなり、理不尽で悲惨な結末を迎える話。

    その女生徒メアリーは人の弱みを握ったりして支配するいじめのリーダーのような悪ガキでした。

    内容的には少女の悪意に満ちた言動によって魔女狩りに発展した『るつぼ』のようでしたが、噂を流された後でマーサが同性に関心があることに気付くなど、全くの事実無根というわけでもなかったところが悩ましい点です。

    さらには、冒頭で女生徒が元女優から『ヘッダ・ガブラー』の演技指導を受けたというシーンを設定した上で、ラストにマーサが舞台袖の隣室で拳銃自殺をするところにはさすがと唸ってしまいました。

    また、登場人物の多くがもう一歩踏み込んで考えたり行動したりすれば真実が明らかになったかもしれないと思わせるところなどに、無関心や不正義に対する作者リリアン・ヘルマンの激しい憤りの感情が現れていると思いました。

    役者さんというか、劇団的には棒読み型でしたが、素晴らしい脚本に満足しました。

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