美藝公(びげいこう) 公演情報 美藝公(びげいこう)」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.8
1-15件 / 15件中
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    私にとってはまさに“原点”のお芝居。大袈裟に聞こえるかもしれないけれど、この作品に触れていなかったら全く人生が違ったろうと思う。当時私はまだ演劇がなにかもよく分かっていない6歳児だったけれど、この演劇を見ている間ずっと感動していていたことだけははっきり記憶している。

  • 3月20日(火)S
    幻惑幻惑幻惑幻惑幻惑・・・夢のひととき。

  • 満足度★★★

    雰囲気

  • 満足度★★★★

    夢のような舞台。
    天野さんの演出する少年王者館の芝居は何回か見てたんですが、やっぱり2度3度と見ると最初のインパクトには欠けることと、一時古株の人が次々に辞めてしまったこともあって、なんとなく、最近足が遠のいてましたが、『真夜中の弥次さん喜多さん』があまりに絶賛だったので遅れて観劇。

    ネタバレBOX

    『美藝公』というタイトルの割には、正直筒井康隆の小説との関連は薄くて、むしろ前作の「弥次さん喜多さん」を引きずってるような出だしには、前作見逃した悔しさが増幅されたりもしたけれど(笑)

    映像の中に役者がスルッと入っていくゾクゾクする感覚。
    あっという間に季節が変わっていったり。
    破れた障子が一瞬の暗転の後には元に戻っていたり。
    口から出まかせがそのまま本物になっていくバカバカしさもあって。(^_^;)
    天野さんの真骨頂、というべき、野田さんとは一味違った言葉遊びも健在で。

    王者館だなあ、と思ったのは、オープニング。
    何もない舞台のツラにストンと幕が落ちて、映像が写っていたと思ったら、あっという間にコタツがあって、三方が障子で、引き出しまであるセットが登場してる。
    しかもご丁寧に床まで貼ってあるし・・・。
    転換、というよりマジックだよ。
    タバコを吸ってた、と思ったら次の瞬間には消えてるし。
    箱から声がした、と思って空けたら白い粉が出てきて。

    圧巻だったのはラストシーン。
    暗転の後にまた舞台は何もない空間に戻った、と思ったら、舞台上に障子が1コマ分だけ落ちていて。
    二人が拾って手に取るとそこに後ろから、同じように障子を持っている2人の映像が映されて。
    その小さな二人が去っていった後、現実の二人も同じように去っていく。
    ちょっと涙が出るくらい、美しいラストでした。

    小説の『美藝公』が、映画が中心の社会を描いてちょっと社会を皮肉った話なのに比べて、この『美藝公』は、映画の世界から芝居の世界に落とされ(笑)、映画に戻りてえなあ、とグダグダいう話なのにも関わらず、芝居への思いが溢れてる気がしたのはなんなんだろう?
    芝居ってなんなんだろ?と思うとこもあり、でも芝居をネタにした笑いは妙に笑えた。
    よくよく考えてみたら、筒井康隆さんって、同志社小劇場のOBで、ようするにヨーロッパ企画の先輩に当たるわけで、芝居とか映画とかを愛してるとこって、根っこで繋がってるのかも。

    惜しかったのは、途中のタップダンス。
    ちょっとぎこちなくて、そこだけ素でみちゃったんですよね。(^_^;)
    特に寺十吾さん。
    あれ、もうちょっとなんとかならんかったかなあ・・・残念。

    何はともあれ、舞台がこんなにも楽しく美しい場所であったと改めて気づきました。

    あんな美しい舞台を私も作りたい、と、麻薬のように思わせてくれた舞台でした。
  • 満足度★★

    映像を使った表現方法に引きつけられました。
    演劇関係者の方々にとっては手品のような仕掛けや映像の使い方など非常に興味深い作品ではないかと思いました。
    ただ、ストーリーで笑ったり、感動するところはあまりなかったので、一般の友達にお薦めしたい作品という感じではなかったように思います。

    ネタバレBOX

    「スタッフの中村です」は、思いっきり笑いました。
  • 満足度★★★★★

    さすが
    世界に引き込まれるというのはこういうこと。
    小屋の大きさも座った席もベストで天野天街の技を堪能しました。
    王者館の方ももちろん期待

  • 満足度★★★

    「無」から「有」への挑戦
    半分わかっていながら最前列へ。お好きな方以外は4列目椅子席以降での観劇をお薦め致します。
    前二作が、圧倒的なイメージの連鎖から生まれる質感や疾走感の果てに「無」に辿り着くのに対し、今回は「無」から立ち上げるという感じ。映像の見え方が違う分、席位置で多少感じ方は変わると思いますが、その「有」を生み出す部分の速度が思うように上がっていかず、なかなかイメージが走り出さない、そんな印象を受けました。
    この二人芝居シリーズや、KUDAN Project、さらに言えば「演劇」が好きだからこそ楽しめる部分が大きかったと思います。

    ネタバレBOX

    がらんとした素舞台。黒。
    アナウンスからの開演。らしさな開幕に「終わり」が始まったんだなぁと。

    今回、「演劇」に乗っからず「演劇」に挑んだことと、最終章というお祭り感からか、いくつかの「無茶」が舞台上でなく創作過程にあったような気がします。演劇への思い、台本への思い(笑)、タップダンス、バイオリン、などなど。知っていればこそ楽しいのですが、知っているからこそ、その先を求めてしまったりも。

    おなじみの繰り返し、映像との重なり、演劇でのTAKE2……物語上で戦っていた二つが舞台上では繋がろうとしている。そして、横移動の障子が、縦移動のフィルムに変わったあの瞬間。一つになった二つは、最後「無」でなく、無限に続いていく。KUDAN Projectだからこその、思いがつまったラストだったと思います。
  • 満足度★★★

    映画の愛と、演劇の愛と
    映像と演技の見事なコンビネーション、舞台に張り巡らされた面白い仕掛け、創意工夫を凝らした二人の対話など、KUDAN Projectならではの演劇を楽しませていただきました。最後のシーンでは涙が出そうになりました。ただ、これまでの作品を拝見していて期待が大きかったせいもあり、「ミタコトモナイ≪演劇≫」を堪能するまでに至らなかったのは少し残念でした。

    ネタバレBOX

    “美藝公”とは、日本一の映画俳優キタヤマ(小熊ヒデジ)のこと。いっこうに脚本が書けない脚本家ヤジマ(寺十吾)は天野天街さんご自身のことかしらと頭に浮かんで消えませんでした(苦笑)。※役の名前はうろおぼえです。


    映画の撮影現場でポカをやらかした(炭鉱でダイナマイトを爆発)キタさんは映画界を追い出され、一緒に仕事をしてきた脚本家ヤジさんも仕事を失い、演劇の世界へと落ちぶれます(笑)。「映画に戻りたい」と嘆きながら演劇の世界を生きる二人。「演劇なんて」とぼやきながら、演劇だからこそできる演出が次々と繰り出されます。まさかタップダンスまで披露していただけるとは驚きました。


    演劇の中に映画があって、その中に演劇、その中に映画・・・という入れ子構造から、映画と演劇の両方を心から大切に、愛している気持ちが伝わってきました。小さな障子紙にヤジさんとキタさんの映像が映ったラストシーンで、身体がじーんと温まりました。
  • 満足度★★★★★

    映像を使った演出に感動!
    Kudan Projectは毎回欠かさず観ていますが、これは、天野天街さんの作品の中では、かなり理解しやすく、初見の方でも楽しめるものになっていたと思います。映画がテーマとなっているのですが、演劇のなかで映像をこんなふうに使えるのか、と目からうろこの演出には、感激です。

    ネタバレBOX

    映像の使い方はもちろんのこと、Kudan Projectのファンとしては、ふたりの役名の呼び名が、「ヤジさん」「キタさん」なのが、ちょっとトキメキました。
    冒頭のシーン、真っ暗闇の中で、ふたりが名前を呼び合いながら、「ここはどこか」と言い合うのですが、まるで『真夜中の弥次さん喜多さん』の最後から続いているようでした。
  • 満足度★★★★

    あたまクラクラ
     文字や音声でしか表現できない不条理な世界...っていうものは無いのじゃないかと。どんな世界だろうと、工夫次第で舞台化・映像化できちゃうのではという気がしました。

     不条理落語「あたま山」はアニメ化されましたが、舞台化も可能じゃないでしょうか。「胴切り」とかKUDAN Projectで見てみたい。

    後半はビデオドラッグを生舞台で見ているようなところもあり。クラクラしました~♪

    ネタバレBOX

    竹輪に指突っ込むやつは、なんとなく気持ちよさそう(笑)
  • 18日マチネを。
    下手後方席で観劇。

  • 200703191930
    200703191930@ザ・スズナリ

  • 満足度★★★★

    見てきました!!
    とてもいいものを見させていただきました。この作品は舞台でしか見れない!演者の表現の豊かさ、演出の良さ。特に映像を使っての表現は目を見張るものがありました。正直勉強になりました。是非、足を運んで見ていただきたい。

    ネタバレBOX

    映画の世界?演劇の世界?また映画?のような行き来があり、色々な導線を引き込んで最後に一本にまとめエンディングへ。。。。映画の良さ、演劇の良さがうまく表せていて良かったです。久々に映画の「ニュー・シネマ・パラダイス」が見たくなりました。
  • 満足度★★★★★

    期待どおりのめくるめく世界。
    あれこれ細かくて好き。

    ネタバレBOX

    毎度のことながら、天野さんにあれだけインスピレーションを与えてくれる、障子に感謝。
  • 満足度★★★

    さすがに二人芝居なので、
    原作の壮大な風景を見せることは出来ないけど、うまく音や映像も使って普通の芝居以上に奥行きと広がりを見せてくれる構成でした。

    ネタバレBOX

    原作の映画界の美藝公その後、という設定で演劇界に身を置く美藝公とシナリオライター天野風味な芝居になってました。

    東京初日ということで小道具やセットが思うようにならなかったところがちょっと残念でした。

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