砂の骨 公演情報 砂の骨」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.7
1-7件 / 7件中
  • 満足度★★★

    評価が分かれるかな
    前半、中盤はOK、良い感じです。
    が、ガクンと後半クオリティ落ちます。
    公演開始までに台本出来上がらなかった・・?

    前半、中盤なら★4つでも良いけど、後半を加味すると3つだなぁ。

  • 満足度★★★

    変わり目なのかな
    4年前の震災後からの話。
    健康で文化的な最低限の生活を維持したいが労働、経済、困窮と弱者を取り巻く環境は這い上がるシステムすら見当たらない。今迄通りの骨太な内容だけど、過去作の抉られるような感覚にはならず。
    なんか新人役者お披露目的な割合も多かったのかな。新生トラッシュマスターズの舞台を見たって感じでした。

  • 満足度★★★★

    あれ、後半は?
    毎回クオリティが高く、しかも、新作ごとに超えるべきハードルを自分から高め続けているトラッシュマスターでなかったら、☆5つの作品。さあ、これからが本番だぞと身構えたら、終わりだった。2時間40分が短く感じられるほど刺激的で凄い作品だったんだけど…。

    ネタバレBOX

     これまでは前半で厳しい現状、後半でかなり怖い近未来を1時間半ずつで描くというのが定型で、定型を崩してる時でも近未来を必ず描いていた。当然、今回もどんな近未来を見せてくれるんだろうと(勝手に)期待して行ったが、残念なことになし。

    以下の点を描いた後編を是非作ってもらいたい。
    ・ホームレスに誘拐されたどこかの大臣の息子が、数年後に政治家になり、どういう活動をするのか
    ・誘拐事件を起こした元大学教授ホームレスのその後(次々に事件を起こしそう)
    ・ブラック会社で組合活動を始めた人々のその後
  • 満足度★★★★★

    脳天気な現代人に一石!拍手!!
    新聞の一面を読む度に出てくる標語「経済成長」
    想えば、小泉・竹中が描いた構図が今またよりグロテスクに跋扈している。

    ”生きる”とは?特にサラリーマン達に対する問いかけに皆どう答えるのだろう?
    「賃金を得て、衣・食・住を安定させ、できれば他人より少しは良い生活が出来れば嬉しい」
    そんな答えに溢れるのではないだろうか。

    株価の上昇による含み益、円安の恩恵に湧く輸出業界(特にトヨタ)
    限られた場所にある富は小規模のベアに曖昧にされる。

    しかし、サラリーマンは自社の利益の為に邁進し、させられる。
    ”裁量労働制導入”などのハードルをただ乗り越えようと奮闘する。
    『すき家』問題のような労働側からの抗議はない。
    賃金が生活の根底をなすからである。

    ”生きる”とは生活することなのか?
    経済至上主義は人間に何を与え得るのか?
    ”幸せ”という言葉は死語になったのか?

    考えさせられることは多い。唖然とすることも。

    こんな演劇が生まれ、支持される土台は出来上がり、実際にこうして発表されているのに、大資本は未だに”エンターテイメント”なるものを有難がり、薄っぺらな内容の、巨費を投じた見世物を「演劇」だと言い続ける。

    トラッシュのみなさん、素晴らしかったです。

    ネタバレBOX

    演技が叫びすぎかなと思われるきらいがあった。

    吐露は叫びだけではないと思うのだが…。

    観客の肚に入り込む表現を見つけて欲しい。


    ”先生”って何者?
    誘拐事件はトリックだった?

    よく理解できなかった。
  • 満足度★★★★

    これが現実
    繁栄している日本の中では、悲惨な者が多くいる今の世の中の暗部を描いている。、弱者はずっと弱者で将来を思い描くことができない。そんな未来が現実になりつつある。考えさせられた。

  • 満足度★★★★

    現代版プロレタリア演劇が成り立つ時代の怖さ
    現代の非正規労働者や格差拡大を、現実の若者に寄り添いながらストイックに描く。「貧乏」が人間の尊厳を脅かしていること、それに気づかないように、あるいは気づいても牙を抜かれた状態へと飼いならされた日本人に対する創り手の強い危機感、警戒が、直球の表現へと繋がっている。

    その直球が、とにかく古い。古臭い。結果的に現代版に叩き直したプロレタリア演劇のそれである。労働と貧困、格差、連帯。芸術と変革。古くは平沢計七、くだって宮本研、坂手洋二の名までもが脳裏をよぎる。

    だが、そんな化石化したプロレタリアふう演劇で描くことがおそらく妥当だとしか思えない現実社会にこそ問題があるのだ。貧困や、社会不安が、今まさに符号してしまっているからである。現代社会への警鐘は、使い古された手法で若者たちの窮状と苦悩や葛藤を描くことで、歴史の記憶という大きな枠で見直した時に戦慄するほど過去に合致している。

    プロレタリアふうに描くことが、歴史が繰り返し、何も解決していない、さらに過去に増して取り返しのつかない規模に膨張し、破滅へ突き進んでいる社会の状態であることを気づかせるための表現の方法であるとしたら、的確な手段かもしれない。

    ネタバレBOX

    震災後の日本人の価値観や、社会に対する偽善や欺瞞、政治に対する漠然とした(もはや明確になりつつあるが)不安を、具体的な例や数値を提示しているが、多少情報量が多すぎて渋滞を起こしている。さらに総じてそれぞれの挿話が分かりやすく、極めて予見しやすいため、二言三言で展開が読めてしまうのは、込み入った情報が錯綜する舞台全体を把握するには助かるが、消化不良。

    結論が観客の想像に頼る話が多く、どれも結果的に予定調和な結末を期待させるため、結末が弱い。非正規雇用を守る組合の展望、震災婚した姉の離婚回避などなど。

    さらにこの芝居唯一の国家への直接的攻撃である誘拐事件が曖昧な結末を迎えておきながら、敵対した上司の労働組合加入というこれまたぼんやりした挿話で象徴的に幕を閉じる。最後の5分から10分は予想の域を出ず、極めて退屈だった。そこまでエネルギーで押し切ってきただけに拍子抜けして残念。もはや2時間40分休憩なしなんだから、あと20分追加して描き切って欲しかった。3時間でも大して文句は出まい。かえって潔い。

    ところで、最近気になるのでひと言。社会問題を扱っているからと言って、この芝居を「リアルだ」と評している者がいたら、もう一度演劇とは何か最初から考え直した方が良い。

    演劇はこの芝居でも語っているが、「表現」である。現実にこんなにはっきりと自分の置かれた状況を「嘆く」ことの出来る若者は稀だし、「行動」や「言葉」に出来る若者もそう多くはいない。さらに「詩を詠む」と言って最終的にメガホンで絶叫する「表現」になるまで、常に朗唱している若者。骨がぶつかり、軋み、砕け落ちるような深い空虚を現すかのような空から落ちる砂。現実味のないこれらは「表現」であり、象徴だ。この芝居はことばで喋る、叫ぶ、怒ることをひとつの「表現」として用い、観客に訴えかける形式を持っている。決してドキュメンタリーやノンフィクションといったリアリズムでは生み出せない動揺を観客に抱かせることが、演劇の持つ本質である。それを「想像力」と呼ぶのだが、観客の想像力を引き出すためには、提示しすぎても、観客の想像力を過信し頼りすぎても表現とは呼べない。この芝居のように、訴えたいこと、叫びたいことが山ほどある時に、創り手は肝に命じていなければならない。
  • 満足度★★★

    貧困と格差
    2時間45分弱、休憩なし。テーマは貧困と格差。アルバイト、残業代が出ない社員店長、シングルマザー、ホームレスらが登場し、震災から4年になる今を生きる庶民の本音を切実に伝える。構えていたほどには長さは感じなかった。
    経営者側と労働者側の会話でほのめかされたことがとても面白かった。“俺ってイケてる”感漂う演技やドカンとやって見せる演劇的効果(照明など)の方法はやはり私好みじゃないけれど、帰宅して家族と話をしたくなるお芝居だった。

    ネタバレBOX

    店長いじめをしている専務が「賞与のある社員を減らせという株主の意見もある」と言った。専務は物腰柔らかでかなりキレる人物だった(そのように見える演技をしていた)が、やはり株式会社の長は株主であるとわかる場面だった。専務もまた、株主(=金)には逆らえない。

    「ダウト」「から騒ぎ」に続き、いじめられている元店長役の髙橋洋介さんの演技が良かった。

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