満足度★★★★★
脳天気な現代人に一石!拍手!!
新聞の一面を読む度に出てくる標語「経済成長」
想えば、小泉・竹中が描いた構図が今またよりグロテスクに跋扈している。
”生きる”とは?特にサラリーマン達に対する問いかけに皆どう答えるのだろう?
「賃金を得て、衣・食・住を安定させ、できれば他人より少しは良い生活が出来れば嬉しい」
そんな答えに溢れるのではないだろうか。
株価の上昇による含み益、円安の恩恵に湧く輸出業界(特にトヨタ)
限られた場所にある富は小規模のベアに曖昧にされる。
しかし、サラリーマンは自社の利益の為に邁進し、させられる。
”裁量労働制導入”などのハードルをただ乗り越えようと奮闘する。
『すき家』問題のような労働側からの抗議はない。
賃金が生活の根底をなすからである。
”生きる”とは生活することなのか?
経済至上主義は人間に何を与え得るのか?
”幸せ”という言葉は死語になったのか?
考えさせられることは多い。唖然とすることも。
こんな演劇が生まれ、支持される土台は出来上がり、実際にこうして発表されているのに、大資本は未だに”エンターテイメント”なるものを有難がり、薄っぺらな内容の、巨費を投じた見世物を「演劇」だと言い続ける。
トラッシュのみなさん、素晴らしかったです。