ドリームランド 公演情報 ドリームランド」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.5
1-7件 / 7件中
  • 満足度★★★★★

    排他的
    オープニングの仁王立ちの百花亜希さんがパンクでクール。謎めいて、クレイジーで、優しくて、切ない。あのクシャッとした笑顔に、いつもヤラレる。qui-coの小栗剛さんの創る世界は、いつもどこか排他的でありながら人間味がある。だからヒリッとする。今回は、幾つものショートストーリーが、グルグルと渦巻いて一つの大きな渦となって全体を飲み込んで行く。観ている側まで飲み込んで行く。見事。ただ、情報量の少ない情報が波のように押し寄せてくる感じ。そのスピードに振り落とされそうな緊張感。必死。でも、嫌じゃない。金子侑加さんが醸し出し纏う清楚さがたまらなく好き。あやめ十八番の夏公演の団子屋次女も今回も、その空気に恋してしまう。真顔で可笑し可愛い。ズルイ。反則。毎作品観たい女優さん。あまり進まない歩き方も可愛いかったなぁ。また素敵な女優さんを発見。わたしの同業者役というのも親近感を高めたかな?奈賀毬子さん。物語の流れや、言葉を交わす相手の状況に合わせて緩急をつけ、クルクルと表情を変える。変幻自在。この作品の肝。また観たい女優さん。

  • 満足度★★★★

    結構拗れた構成
    ​ダークサスペンスな世界観と怒濤のストーリー展開で純愛を描くという結構拗れた構成。色んなモノを盛り込んでいるせいか結構振り落とされてしまいがちだが、要所要所で百花亜希演じるメイが登場して場を引き締めていたのが印象的。

    ネタバレBOX

    百花亜希のああいったキャラクタを観るのが初めてだったので新鮮な驚き。どんな役柄でも納得度高く仕上げる巧さは流石。普通くっつく度に足の小指折るとかあり得ないけど、何故か彼女演じるメイなら躊躇なくやると納得。オープニングの立ち姿が格好良かった。

    川田智美も観る度に惹かれる俳優。言い現わし難い魅力の持ち主で何でか分からないが可愛い。フワッとしていてナチュラルな感じが役柄の不思議感と相まって非常に印象的。こういう役柄を演らせると一番ハマるタイプ。
  • ダークサスペンスな愛憎劇
    ミステリー風な結構重厚な物語だった。
    どうなっていくんだろうと引き込まれて良かった。

    ただ130分と個人的には長く感じてしまい、ちょっと疲れてしまった。

  • 満足度★★★★

    サスペンスとしても魅せてほしい/約130分
    小栗剛作・演出作品は『おつきさまがついてくる』に次いで2度目の観劇。

    作風なのか、本作もどこか荒んだ世界が舞台。

    しかし、花火のように燃え盛るワケありな愛の数々は暗色の世界にこそよく映えて、否応なしに心を引っつかまれた。

    ただ、愛のドラマである本作はサスペンス劇の顔も持ち、サスペンスとしての面白味はいま一つ。
    もっと惹きつける見せ方があったのではないだろうか?

  • 満足度★★★★★

    いろんな言葉が心に刺さる
    普通の日常を生きる様々な人たちの一つ一つの言葉に共感し、驚き、感情移入する。
    そんな悩みをもった人の心を見抜くかのようなメイの言葉は心を射抜く
    あくまでも自分に素直に
    だれもが本心で願っている言葉を彼女はくれる

    6つにわかれたチャプターを人々は生々しく生きる
    そのどうしようもなさ具合が本当に愛おしい
    見終わったときに全ての登場人物を好きになってました
    本当に、面白かった!

  • 満足度★★★★★

    めんどくさい人間たちが愛しくなります
    ある田舎町の、パチンコ屋の看板爆破事件。
    それをきっかけに動き出す人間模様。

    上演時間、2時間5分くらい。

    複数のチャプターで構成された話で、時系列で多少混乱したもの、
    彼らの話を聞けば大体時系列は順に並べられるようになっていました。

    中央が段になっているので、
    座り芝居や寝転び芝居も後列からでも見やすそうです。

    影が多めで、でもここぞという表情は自然と光が当たるようになっていて (発言者が移動したり、影になってた人がうまいこと退いたり)、
    他にもいい演出だな、とおもうシーンがいくつもありました。

    役者さんも
    強烈な個性のキャラクターなのにとても現実的に演じていて、良かったです。

    映写されるチャプター名が
    前方席では役者にかぶって見えなかったり、
    前述の時系列の事もあるので
    台本、ほしかったなぁ…と思いました。


    私が観た回は開演前にトラブルがあって客席照明が突然消えてしまったのですが、
    「復旧まであと○分ほどいただきたく…」と
    具体的に時間を言ってくれたこと、とても安心しました。

    あと、出演はされない脚本演出の小栗氏の前説・諸注意も「自分の言葉で言ってる」感があって良かったです。

  • 満足度★★★★

    いい空気感、ミステリーっぽさも○
    廃墟と化したドリームランドのある町
    そこで突如起きる爆発音。
    登場人物はそれぞれ個性的で
    不思議な人達の群像劇が展開する。
    全員に愛情方面の問題を露にしつつ
    犯人探しも肩透かしを重ねて進む
    他人の悩みを溜め込む不思議な女
    全員が集合する時、多数の登場人物を
    ぶっ飛ばして展開するラストが
    意外にもスッキリしてしまいます。
    MUさん、シンクロさんに近い雰囲気
    初心者にも見易いです。

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